生成AIが爆速で実用的になっている最近、考えていることを記録しておきます。
この記事のすべては2025年2月27日時点での個人の見解です。
最終的なボトルネックは、すべて人間になると思います。生成AIを使えば爆速（人間比）でクソデカPRを量産できます。現状の延長線で考えると、AIはどんどん妥当なPRをつくるようになるでしょう。そうなると、そのPRをレビューする人間がボトルネックになります。人間はそんなに爆速でコードレビューできないからです。結局、AIが妥当なクソデカPRを量産できても、人間のコードレビューが追いつかないので、AIにあえて小さなPRをゆっくりつくってもらうという本末転倒な状況になるのではないか？と思っています。
しかし、そんな既存の固定観念を破壊して、「AIのコードレビューが『LGTM』と判定するならもうそれでいいんじゃないか？」という考え方にアップデートできれば、そのボトルネックはなくなるはずです。そもそも、人間のコードレビューがすべて正しいわけでもありません。暗黙知や経験的な観点においても、AIがSlackやNotionの情報を参照できるようになってきているので、AIも同様のコードレビューが可能になっていくと思います。
コードを書く、という仕事はなくなる。将来的には、人間が自分の手を動かして直接コードを書く仕事はなくなると思います。AIに指示して生成させるのが当たり前で、効率的だと考えられるようになっていくはずです。自分で書くこともできるけど、もっと効率的で楽な方法があるのなら、それが主流になります。近くのコンビニまで歩いて行くこともできるけど、車や自転車を使うよね、みたいな感覚です。
仕事は効率化されていく必要があるので、コードを人間が書くという非効率な行為は仕事ではなくなると思います。ただし、趣味みたいな位置づけの行為としては残るかもしれません。
人間が介在し、ボトルネックになっている箇所を生成AIなどの技術を使った仕組みで置き換えることが、ソフトウェアエンジニアの仕事になっていくはずです。理想的には仕組みをつくることがメインの仕事であってほしいですが、現実的にはその仕組みをつくるよりも、人間同士の調整・合意形成のような泥臭い作業に時間を取られることが多くなるのではないかと思います。
関わる人間が増えれば増えるほど、調整や合意形成にかかる時間や労力は大きくなるので、ある領域に関わる人数は減らす方向性しかないでしょう。さらに、生成AIの活用によってひとりあたりの生産性がブーストされるので、人間を増やすよりも生成AIでブーストしたほうが合理的です。そうなると、生成AIを活用できない人はけっこう厳しい状況になります。人数を削減していかないと時間や労力がかかってしまうからです。
とはいえ、生成AIを活用できる人も安泰とは言えず、常に最新の情報をキャッチアップしながら、いろんなことができる人間であり続けないと、別の誰かに置き換えられてしまうでしょう。
常に成長し、学び続け、既存の仕事に執着しないでやっていくしかないだろうなぁ、という感じです。
