「産業空洞化」。廃屋と化したパッカード自動車工場。アメリカ合州国、ミシガン州デトロイト。2009年10月撮影。©Wikimedia. 入門・世界システム分…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(13)――しのびよる「システムの危機」
「産業空洞化」。廃屋と化したパッカード自動車工場。アメリカ合州国、ミシガン州デトロイト。2009年10月撮影。©Wikimedia. 入門・世界システム分…
”傷跡を残して〜Leave a scar:とある普遍的集合的無意識三部作ポエム第二弾”
微睡の夢現 愛し合う君のつま先がほら 地を蹴ってあどけなさ残る その眼差し離れないようにと願いを込め そっと唇に 壊れぬよう 壊さぬよう大切に育む …
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(12)――ヘゲモニーとシステムの危機、カオス
カオス現象の数学的モデル (ローレンツ・アトラクター)https://math-fun.net/20180712/519/ はじめランダムな位置にあった諸…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(11)――資本主義世界の「国家間システム」
「朝鮮三一独立運動」(1919年3月1日)。ソウル「パゴダ公園」に集まった市民と「独立宣言文」読み上げ。同公園の記念レリーフ。©アジア歴史資料センター 入…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(10)――「主権国家」と資本企業,選挙権闘争
風刺版画「フランス革命後の税負担」。クレジットの英訳:「The present times want everyone to bear the Great B…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(9)――「主権国家」の誕生。
ゲオルク・リーリエ「オーバーマスフェルトの村菩提樹」(1919年)。1648年、ウェストファリア条約締結による 30年戦争の終結を記念して、南独マイニンゲン近…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(8)――「家計世帯」と民族,ジェンダー,イデオロギー
東京レインボープライド 2024 のパレード。同性婚ファミリーのフロート。2024年4月22日。東京都渋谷区。©outjapan.co.jp. 入門・世界…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(7)――「家計世帯」:所得と階級
アンデルセン「マッチ売りの少女」の銅像。ジュッテ・トンプソン作(1992)。在:オーゼンセ,デンマーク。©visit H C Andersen. 入門・世…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(6)――「中核」と「周辺」。資本蓄積の移転と波動。
西域・カシュガルのバザール。リンゴを売っている。新疆ウイグル自治区。 入門・世界システム分析自然科学/人文科学、保守/リベラル/急進主義など、我々が前提す…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(5)――「不完全な市場」が資本主義を生みだす。
西域・ヤルカンドのバザールで踊る人びと。新疆ウイグル自治区。 入門・世界システム分析自然科学/人文科学、保守/リベラル/急進主義など、我々が前提する認識枠…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(4)――世界システムとしての「資本主義」の誕生
アメリカの公民権運動。1968年3月29日、テネシー州メンフィス。軍が封鎖した通りをデモ行進する公民権活動家たち。“I AM A MAN”.©Bettmann…
【注意】~1:42:00まで:ソウル光化門前での弾劾反対派(尹錫烈支持派)集会。1:44:15~国会前での弾劾賛成派集会(約24万人)。 尹大…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(3)――「世界システム」の問題意識と批判
尹大統領の弾劾訴追案採決を前に、韓国・国会前の道路を埋め尽くした市民。右上・光る丸屋根が国会議事堂。2024年12月7日。©聯合ニュース. 入門・世界シス…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(2)――「世界システム分析」の誕生
チェコ事件。 ソ連軍が民主化政権弾圧のため侵攻したプラハで、市中心部を占拠する戦車隊と抗議する市民。チェコスロヴァキア放送局前、1968年8月21日。©Lib…
【レヴュー】『入門・世界システム分析』(1)――「世界システム分析」の起源
チリ・アジェンデ政権の誕生(1970年)。ドキュメンタリー映画『チリの闘い』より。「社会主義への移行」を公約して大統領に選出されたサルバドール・アジェンデは…
例年なら「紅葉まっさかり」で混む土曜日。ふつうに混む東京都御岳山へ。御岳山の地元も、「もみじまつり」の幟まで立てて書き入れ時。たしかに人は多かったが、…
石堂清倫『20世紀の意味』から(5)――日本ファシズムの墜落と石原莞爾
昭和天皇と握手する満洲国皇帝溥儀。 1940年6月26日、東京駅。©Wikimedia. 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍スト…
人去って ただ霽 は るるかな 秋の径 みち
石堂清倫『20世紀の意味』から(4)――無謀・独断の温床は「統帥権」
ノモンハン事件(1939年)。ノモンハンの戦場まで徒歩で移動する関東軍・第23師団の歩兵たち。©Wikimedia. 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋書…
石堂清倫『20世紀の意味』から(3)――前近代戦争への退却:「皇軍」
北京市郊外の盧溝橋。©long-sprinter.com. 北方民族の王朝・金が建築した橋で、マルコ・ポーロ『東方見聞録』にも言及がある。1937年、末端部隊…
石堂清倫『20世紀の意味』から(2)――「下から」の大衆煽動
中国・遼寧省、紅葉する遼河河口。 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍ストアKinoppy!店舗受取で送料無料。図書カードNEXT…
石堂清倫『20世紀の意味』から(1)――日本ファシズムの形成と特質
2・26事件。東京市・山王下「幸楽」前。©Wikimedia. 永田町一帯を占領した叛乱軍。カメラに銃口を向ける兵士。 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(8・完)――「ネーション」から「トランスネーション」へ
英国留学中の夏目漱石が、ドイツ留学中の友人に宛てた絵葉書。©福井県立こども歴史文化館。 講談社学術文庫 “戦前”の思考「共産主義が終わった」「五五年体制が…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(7)――「帝国とネーション」:ネーションを超えて
映画『破戒』。©全国水平社創立100周年記念映画製作委員会。島崎藤村の小説『破戒』は、日本最初の本格的言文一致体小説だった。 講談社学術文庫 “戦前”の…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(6)――「帝国とネーション」:国境を越える資本主義
オランダの農村。©agri.mynavi.jp. オランダは、第2次大戦後、生産性の高い農業によって近隣諸国への生鮮品輸出を発展させる一方、EEC,EUの欧州…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(5)――「矛盾」を忘れさせるネーションの夢
在特会系のヘイト・デモに「帰れ」コールを浴びせるカウンター。2016年1月31日、神奈川県川崎市川崎区。 ©在日本大韓民国民団。 講談社学術文庫 “戦前”…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(4)――「隷従への道」と “成長の袋小路”
1938年3月15日、ウィーン,英雄広場で演説するアドルフ・ヒトラーと、広場を埋め尽くす聴衆。©Wikimedia. 同月13日オーストリアに進駐したドイツ軍…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(3)――「自由」と「平等」は矛盾する。
上:国会図書館の図書出納台の上に掲げられた標語「真理が我らを自由にする」下:ドイツ・フライブルク大学・旧図書館。 講談社学術文庫 “戦前”の思考「共産主義…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(11・完)――《帝国》と「社会主義革命」
ジョージア(グルジア),ムツヘタは 4世紀にキリスト教を受入れた「イベリア王国」の首都。中央:スヴェティツホヴェリ大聖堂(11世紀再建)©shuttersto…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(2)――「近代の超克」と《自由》
映画「黄色い星の子供たち」より。 講談社学術文庫 “戦前”の思考「共産主義が終わった」「五五年体制が終わった」―。二〇世紀最後の十年は「終わり」が強調され…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(10)――《帝国》と「民族自決」
オーストリア・ハンガリー二重君主国の国章(中紋章)1915-1918年。左がオーストリア,右がハンガリーを表わす。©Wikimedia. 岩波現代文庫 帝…
柄谷行人『〈戦前〉の思考』から(1)――「近代の超克」討論会
泰緬鉄道(タイ国有鉄道南本線ナムトク支線; The Death Railway)。©西日本新聞。タイとビルマを結ぶ鉄道として1942年7月日本軍が着工、連合軍…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(9)――アジア《帝国》の崩壊と「近代化」
第2次ウィーン包囲戦。作者不明「ウィーンの包囲と解放 1683年9月」、ウィーン軍事史博物館。©Wikimedia. 岩波現代文庫 帝国の構造―中心・周辺…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(8)――「近代世界システム」と《帝国》
テオドール・デ・ブライ「インディアンを拷問するスペイン人」 バルトロメ・デ・ラスカサス(1484-1566)『インディアスの破壊についての簡潔な報告』に掲載さ…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(7)――消え残る《帝国》の光芒
トプカピ・サライ(トプカプ宮殿)。現イスタンブール旧市街の丘の上にあり、15~19世紀に、オスマン・トルコ帝国君主の居城だった。©Medium.com. …
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(6)――モンゴル《帝国》とその遺産
モンゴル軍のバグダード攻囲戦。1258年、モンゴル帝国第4代ハーン・モンケの命を受けた弟フレグのモンゴル軍は、バグダードを包囲して降伏させ、アッバース朝カリフ…
[ヤマレコ]相模・経ヶ岳(2)――「奥山半僧坊」と天狗の起源
山頂で腹ごしらえをしたら、下りにかかる。コナラ,ホオノキ,モミ,‥‥やっと見なれた樹種になってきた。600メートルといえば、奥多摩なら登り初めの標高。ち…
「丹沢の東の端」という触れ込みで、地元の愛川町では観光に力を入れているらしい。どうも、こう蒸し暑いと山へ行く気にならない。それでも、ラクに行けそうなと…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(5)――漢《帝国》崩壊からモンゴル登場まで
均田制の実施状況を記録する北朝西魏の文書。スタイン将来敦煌文書。『詳説世界史研究』山川出版社。 岩波現代文庫 帝国の構造―中心・周辺・亜周辺近代国家にはな…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(4)――東アジア《帝国》の始まり
兵馬俑坑(1号坑)。陝西省西安市,始皇帝陵墓の 1.5km東に、3か所の俑坑に合計100余台の戦車,600体の陶馬,8000体近くの等身大武士俑が副葬され、み…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(3)――《帝国》の原理とヨーロッパ人
天山山脈と羊の群れ。©ユーラシア旅行社. 岩波現代文庫 帝国の構造―中心・周辺・亜周辺近代国家にはない要素を持っていた旧帝国のはらむ可能性を再検討する、柄…
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(2)――《帝国》と「専制国家」
チンギスハーン騎馬像。モンゴル国トゥブ県エルデネソム,チョンジンボルドク丘。©マドンセの撮影ブログ(ameblo.jp/madonce). 岩波現代文庫 …
【レヴュー】柄谷行人『帝国の構造』(1)――《帝国》と「反復の世界史」
ローマ市Ⅶ区クヮルト・ミリオ付近に残るアッピア街道。古代ローマは、征服した都市との間を石畳の軍道で繋いだ。「すべての道はローマに通ず」。アッピアは、その最初に…
【ウクライナ】「クルスクの泥沼」の轍を踏む?――ハンギョレ新聞
韓国の日刊紙『ハンギョレ』から。ウクライナのニュースを韓国の新聞で読むのも、変な話ですが、日本の新聞は、どうしてこういう報道をしないのだろう?‥‥と、…
↑晴れ間も見えてきたが、「堂平 どうだいら」山頂からの展望はいまいちだ。どの方角も、ぼやっと霞んでいる。 ↑北隣りの「笠山 837m」。こちら…
奥武蔵・外秩父のピークのなかでも、「堂平 どうだいら」は昔からポピュラーな山で、頂上に天文台がある。今は車でも上がれる。その手軽さのゆえに敬遠していたが…
【レヴュー】柄谷行人『憲法の無意識』(3・完)――新自由主義と戦争
「沖縄返還」。1971年8月、米国は、ドルの金兌換を停止し(ニクソン・ショック)、1972年5月、沖縄の施政権を手放した。2つの出来事は決して無関係ではなかっ…
【レヴュー】柄谷行人『憲法の無意識』(2)――自由主義、帝国主義、新自由主義
August von Wille 画: "1870年頃の Barmen" 。バルメン(現ヴッパタール市)は、ドイツ・ルール工業地域で最も早く工業化された。©W…
【レヴュー】柄谷行人『憲法の無意識』(1)――「近代世界システム」
日清戦争に従軍した風刺画家ジョルジュ・ビゴーが帰国後1899年パリで発行した絵葉書。日本兵と清国兵が韓服の人を踏むのをロシア兵が見ている(上)。英人探検家と米…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(31・完)――「下からのD」と「贈与の力」
サハリン北緯50度線の標示碑。1905-1945年、ロシア/ソ連と日本の国境だった。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げ…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(30)――カントと「上からのD」
アメリカ/メキシコ国境のフェンスをはさんでミサを行なう人びと。2018年、メキシコ・ティファナ。©Murayama Yusuke - 朝日Globe. 力…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(29)――「社会主義」の迷宮,希望の「国連」
ジュネーヴの国際連合欧州本部前にある『壊れた椅子』2019年撮影。1997年に対人地雷廃棄条約(オタワ条約)締結を促すため彫刻家ダニエル・ベルセが製作しハンデ…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(28)――科学的社会主義とユートピア…どちらが現実的?
有島記念館前の「有島武郎像」(上),「狩太共生農団入口」碑(下左),「農場解放記念碑」(下右)。北海道ニセコ町有島。1922年有島武郎は自有の有島農場を小作人…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(27)――ブッダと「D」の反復回帰
インド・ブッダガヤの「大菩提寺」 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(26)――「D」の露頭:ソクラテスと墨子
墨子塑像。墨子紀念館。山東省、棗庄・滕州市。©劉軍_FOTOE.現代・大陸中国では、墨子〔墨翟:c.470-c.390 BC〕は工匠であり先駆的科学者だったと…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(25)――「D」の顕現:イエスと、パトモスのヨハネ
グイド・レーニ『キリストの洗礼』1622年。美術史美術館、ウィーン。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(24)――「D」を体現した先駆者たち
ザラスシュトラ(ゾロアスター)は、大天使に導かれ、隠遁生活を共にした動物たちを伴って、アフラ・マズダから受け取った法の表を人の間にもたらすため、山から降りてく…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(23)――アジールと、「A」の回帰
ヨゼフ・ハスルワンダー〔1812-78〕「アジール権」。ベルヴェデーレ・オーストリア絵画館。ヨーロッパでは教会が「駆け込み寺」の役割をした。©Wikimedi…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(22)――「世界帝国」「世界宗教」「万民法」
ウル第3王朝の創始者ウルナンム王の円筒印章(上)と捺影(粘土板に)。王が神々から叙任されている。紀元前22世紀。大英博物館蔵 ©Wikimedia. 力と…
【都知事選】マスコミが報じない・Ⅹからも消された・「あの人」の素顔!
「都電プロレス」の続きのつもり?! 7月3日、世田谷区三軒茶屋交差点。○池○合子候補街宣にて。 右:小○百○子・東京都知事。聴衆との握手のさい、聴衆…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(21)――「氏族」と「国家」を超える「D」
そのころ、ある安息日に、イエスは麦畑の中を通られた。すると弟子たちは、空腹であったので、穂を摘んで食べはじめた。〔マタイ12:1〕©まこっつhttps://w…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(20)――「徴税国家」と「主権者国家」
吉野ヶ里遺跡「北内郭」、佐賀県。吉野ヶ里遺跡は、弥生時代後期(紀元1-3世紀)・環濠集落の典型とされ、土塁・柵を伴う二重の「環濠」(からぼり)で囲まれ、物見櫓…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(19)――不平等よ、汝の名は「国家」なり
メソポタミア最古の都市国家ウルクの遺構。現在は、乾燥化のために砂漠となっているが、都市国家当時は海辺の湿地だった。©SAC Andy Holmes (RAF)…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(18)――「狩猟定住」と「穀物定住」
漢代の画像石(拓本) 狩猟と農耕成都市郊出土 重慶市博物館・四川省博物館蔵 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(17)――「定住」と、文明の “いばら道”。
三内丸山遺跡。紀元前3900-2200年、青森県。復元された建物群。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(16)――人類の揺籃時代:「火」は環境を変える。
最初に人が飼い馴したのは狼だった? シベリア,氷河時代の想像図。 Ettore Mazza via ©2021 The New York Times, 力…
[ヤマレコ] 石灰岩の山と、峠の廃寺 (2)――石灰岩とチャートの山上寺院
石巻山頂の石灰岩露頭。 「大知波峠」~嵩山方面の稜線が見える。 「大知波峠」から北へつらなる稜線。手前は「石巻山」の続きの尾根。 …
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(15)――原始の「自由と平等」は甦るか?
古代エジプトの農耕壁画。播種作業。2頭立ての犂で耕す男に、種子の入った籠を携えた少年が続く。背後に灌漑池,植樹,鍬耕。官吏センネジェムの墓所、テーベ、アマルナ…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(14)――フロイトと社会主義と原始共産主義
ナミビアのブッシュマン(サン人) 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる…
【自民党員】裏ガネを「もっと呉れ」なのか?「もう呉れるな」なのか?!
「もう恥ずかしくて、投票所になんか行けない!」――自民党員の悲鳴が聞こえる。投票率は最低を更新しつづける。党の公認をもらうと当選できなくなる! 「政…
韓国の日刊紙『ハンギョレ』から。かんたんな紹介記事がヤフーにも掲載されたので、この報道自体は、すでにご存知の方もあるかと思います。ここでは、内容をより…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(13)――「ユーモア」の深層心理学
ジャック=ルイ・ダヴィド:「テルモピュレーにおけるレオニダス」(1814年) ©Wikimedia. 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(12)――「超自我」、文化、社会形成
ウィーンのカフェ ©CAFÉ LANDTMANN, Wien. 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(11)――フロイトの精神分析:「超自我」をめぐって
ブッシュマン(サン人)の家族 ナミビア、エトスハ自然公園 ©Wikimedia. 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(10)――フロイトの精神分析と「反復強迫」
地下鉄サリン事件(1995年3月20日): 「霞ヶ関」周辺の地下鉄駅から救出された乗客は口々に「眼が痛い」「息ができない」と訴えた。©読売新聞 力と交換様…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(9)――ベンヤミン,柄谷,フロイト
大西洋中央海嶺の熱水噴出孔: 地球生命の誕生地として有力視されている。a hydrothermal-vent in 2,980 meters of wate…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(8)――ベンヤミンと ローザ・ルクセンブルク
レビ人への神判。 モーセとアロンの祭司権に異議を唱えたコラ,ダタン,アビラムとその一族は、生きながら冥府(ゲヘナ)に落とされた。〔民数記16〕 力と交換様…
[ヤマレコ] 高洞山と石ヶ森 (3)――死火山とヨードの匂いとカタクリと
「高小山」を過ぎると、ゆるゆるな尾根の散歩道。おまけに今朝の急激な気温上昇で芽吹きも開花も早まっている。やっぱり出て来たな、うつむいて虫を誘うカァタクリ…
[ヤマレコ] 高洞山と石ヶ森 (2)――賢治の「心の焼け痕」
「高洞山 たかぼらやま」からの下りは、谷沿いの路を辿ってみることにした。「なめこ平」で路が岐れる。 ↑水源はヌタバになっている。↓沢の中を歩くような…
[ヤマレコ] 高洞山と石ヶ森 (1)――迷いこむ「春のふところ」
盛岡市の近郊、宮沢賢治が愛した零細な山々のなかで、「高洞山 たかぼらやま」と「石ヶ森 いしがもり」の2つは、路が踏まれていて登りやすいようだ。「春の妖精…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(7)――ブロッホ,ベンヤミンと国家の暴力
仏西国境のスペイン側ポルボウにあるワルター・ベンヤミンの墓石。1940年、ベンヤミンは、ヨーロッパのユダヤ人迫害から逃れてアメリカに渡ろうとしたが、スペインへ…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(6)――ブロッホ『希望の原理』
「第3回モスクワ裁判」1938年。法廷に向う被告人ブハーリン(中央)とルイコフ。スターリン執権下、共産党幹部の粛清とその国際的正当化を狙った公開法廷茶番劇。 …
[ヤマレコ] 七ツ森 (2)――賢治を利用し「賢治の森」を破壊して
「生森 おおもり」の古い写真を出しておこう。古いと言っても、今世紀になってからだ。 ↑上の写真は 2014年11月に撮したもの。「生森」は、下…
七ツ森という地名は各地にあるらしいが、ここ盛岡近郊の「七ツ森」は、宮沢賢治がこよなく愛した丘の群れとして知られる。↓このように、お椀を伏せた形の小ピーク…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(5)――キルケゴールと “確率のサタン”
力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式から生まれる「力」を軸に人類史の歩みを再考し…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(4)――科学から空想へ、空想からメルヘンへ
ブロッホの書斎。 エルンスト・ブロッホ・センター,ルドヴィヒスハーフェン。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(3)――殉教者たちの厳かな復讐
「黙示録」の4色の馬〔ヨハネ黙6:1-8〕 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から一〇年余、交換様式か…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(2)――君臨する教権、戸惑うメシア
ミケランジェロ『最後の審判』部分。 再降臨するキリストと聖母。 力と交換様式『資本論』を引き継ぎ、生産様式から交換様式への移行を告げた『世界史の構造』から…
【レヴュー】柄谷行人『力と交換様式』(1)――ネタバレ専科:柄谷氏の結論は?
イロコイ連邦。東岸インディアン5部族は、1570年頃連邦国家を結成した。© kg-images / Science Source 力と交換様式『資本論』を…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(16・完)――「農民戦争」の結果論〔下〕
ティロル州議会・本会議場,インスブルック. © Tiroler Landtag/Berger.1734年に新築されたバロック様式の議事堂は、いまも現役。 …
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(15)――「農民戦争」の結果論〔中〕
流氷を載せて流れるエルベ川。 ドレスデン市内。 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販 A…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(14)――「農民戦争」の結果論〔上〕
テューリンゲン,アイヒスフェルトの学校の壁に描かれた「農民戦争」記念画Karl Holfeld, 1970年作。 中段に武装農民とミュンツァー、上下段に様々な…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(13)――「農民戦争」の原因論
ベルリン「三月革命」 1848年3月18-19日,当時の瓦版(Ereignisblatt)© Wikimedia マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(12)――後退期の「農民戦争」
フルドリヒ・ツウィングリ。Maximilian Simonischek as Zwingli in mv Zwingli,2019. オーストリアの農民戦争は…
画像生成AI 「ドイツ農民戦争、農民勢が戦場へ行進している」とドイツ語で入力したら出てきたのが、コレ↑。現代の服装の警官隊が‥‥、しかも警官隊同士が大乱…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(11)――ミュンツァーと農民軍の墜落
アルブレヒト・デューラー「フリードリヒ賢公の青年像」 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱,ドイツ農民戦争 (1956年) 本 通販…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(10)――「農民戦争」の絶頂期
西南ドイツの「農民戦争」。城を襲う農民軍の突撃に遭遇するミュンツァー。農民軍は、槍・鉞等の完備した兵器と戦闘太鼓を持っている。©DEFA_Stiftung_M…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(9)――燎原の火。「神の法」と「怒りの日」
ベプリンゲンの戦い(1525年5月12日)は、「ドイツ農民戦争」の勝敗の岐れ目となった。 © Bauernkriegsmuseum Böblingen. …
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(8)――のろしを上げた「農民戦争」
ミュンツァーとミュールハウゼンの同盟員 映画『トマス・ミュンツァー』より© DEFA-Stiftung Manfred Klawikowski. マル…
【レヴュー】エンゲルス『ドイツ農民戦争』(7)――ミュンツァーと「革命の神学」
フォルカー・シュテルツマン『トマス・ミュンツァー』 02.07.1975 UAL ZFF 3033. マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内乱…
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「産業空洞化」。廃屋と化したパッカード自動車工場。アメリカ合州国、ミシガン州デトロイト。2009年10月撮影。©Wikimedia. 入門・世界システム分…
微睡の夢現 愛し合う君のつま先がほら 地を蹴ってあどけなさ残る その眼差し離れないようにと願いを込め そっと唇に 壊れぬよう 壊さぬよう大切に育む …
カオス現象の数学的モデル (ローレンツ・アトラクター)https://math-fun.net/20180712/519/ はじめランダムな位置にあった諸…
「朝鮮三一独立運動」(1919年3月1日)。ソウル「パゴダ公園」に集まった市民と「独立宣言文」読み上げ。同公園の記念レリーフ。©アジア歴史資料センター 入…
風刺版画「フランス革命後の税負担」。クレジットの英訳:「The present times want everyone to bear the Great B…
ゲオルク・リーリエ「オーバーマスフェルトの村菩提樹」(1919年)。1648年、ウェストファリア条約締結による 30年戦争の終結を記念して、南独マイニンゲン近…
東京レインボープライド 2024 のパレード。同性婚ファミリーのフロート。2024年4月22日。東京都渋谷区。©outjapan.co.jp. 入門・世界…
アンデルセン「マッチ売りの少女」の銅像。ジュッテ・トンプソン作(1992)。在:オーゼンセ,デンマーク。©visit H C Andersen. 入門・世…
西域・カシュガルのバザール。リンゴを売っている。新疆ウイグル自治区。 入門・世界システム分析自然科学/人文科学、保守/リベラル/急進主義など、我々が前提す…
西域・ヤルカンドのバザールで踊る人びと。新疆ウイグル自治区。 入門・世界システム分析自然科学/人文科学、保守/リベラル/急進主義など、我々が前提する認識枠…
アメリカの公民権運動。1968年3月29日、テネシー州メンフィス。軍が封鎖した通りをデモ行進する公民権活動家たち。“I AM A MAN”.©Bettmann…
【注意】~1:42:00まで:ソウル光化門前での弾劾反対派(尹錫烈支持派)集会。1:44:15~国会前での弾劾賛成派集会(約24万人)。 尹大…
尹大統領の弾劾訴追案採決を前に、韓国・国会前の道路を埋め尽くした市民。右上・光る丸屋根が国会議事堂。2024年12月7日。©聯合ニュース. 入門・世界シス…
チェコ事件。 ソ連軍が民主化政権弾圧のため侵攻したプラハで、市中心部を占拠する戦車隊と抗議する市民。チェコスロヴァキア放送局前、1968年8月21日。©Lib…
チリ・アジェンデ政権の誕生(1970年)。ドキュメンタリー映画『チリの闘い』より。「社会主義への移行」を公約して大統領に選出されたサルバドール・アジェンデは…
例年なら「紅葉まっさかり」で混む土曜日。ふつうに混む東京都御岳山へ。御岳山の地元も、「もみじまつり」の幟まで立てて書き入れ時。たしかに人は多かったが、…
昭和天皇と握手する満洲国皇帝溥儀。 1940年6月26日、東京駅。©Wikimedia. 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋書店ウェブストア、電子書籍スト…
人去って ただ霽 は るるかな 秋の径 みち
ノモンハン事件(1939年)。ノモンハンの戦場まで徒歩で移動する関東軍・第23師団の歩兵たち。©Wikimedia. 20世紀の意味本の通販なら紀伊國屋書…
北京市郊外の盧溝橋。©long-sprinter.com. 北方民族の王朝・金が建築した橋で、マルコ・ポーロ『東方見聞録』にも言及がある。1937年、末端部隊…
「アダムが耕し、イヴが紡いだ時、誰が領主だったか?」ウィリアム・モリス『ジョン・ボールの夢』(1888) 挿絵 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フラ…
ケルン大聖堂。ゴシック建築として著名な現在の建物は、13世紀に着工されたが、16世紀の宗教改革で中断、その後 19世紀に工事再開され、1880年に完成式典。し…
地震発生後、市街地に押寄せる津波=1日16時44分珠洲市上戸町北方 /北國新聞 🎍【天照皇大原発 奉築】皇居に原発を建てませう🔧 元日の石川県内を過…
かつて千年のむかしに(1961年) 胸騒ぎと旅出のいらだちに衝きうごかされ ちりぢりの夢から目醒めれば いつもの唄を囁いている 夜のしじまの…
ヘルマン・アイヒラー『炎上する居城の下で農民たちに辱めを受けるヘルフェンシュタイン伯爵』,1867年作 マルクス・エンゲルス選集〈第10巻〉フランスの内…
親パレスチナ・デモの禁止令が出るなかで、数千人が「パレスチナを守れ」と声を上げたフランスの首都パリのデモ(2023年10月12日)/長周新聞 イスラエル戦争…
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 - 集英社新書【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危…
資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 - 集英社新書【世界最高峰の知性たちが描く、危機の時代の羅針盤】利潤率低下=資本主義の終焉という危…
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サンクト・ペテルブルク市長を狙撃するテロリスト・ヴェラ・ザスーリチ マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対…
大菩薩峠から南に延びる南大菩薩・小金沢 こかねざわ 連嶺は、中級向きコースとして人気があるが、前夜か、途中の稜線上か、どこかで小屋泊りしないと、1日で踏…
Ilya Efimovich Repin:Leo Tolstoy ploughing in the fields, c1887. マルクス解体―プロメテ…
「五輪峠」は、沼田方面へ下りる道路が外輪山を乗っ越す切通しになっている。真新しい五輪塔がある↓。「五輪峠」という名前も、最近付けたのではないだろうか。北上…
前回から1か月あまり。「外輪山縦走」のつづきと思って行ったが、見違えるように紅葉はすっかり落ちた枯れ木の山々。地元の登山者は霧氷を求めて強風のなかを登攀…
世界が熱狂する、日本発のベストセラー「人新世の『資本論』」。若き経済思想家・斎藤幸平が「SDGsは“大衆のアヘン”だ!」と考える理由(集英社オンライン)…
ロンドンのスラム,19世紀。 マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対する処方箋として、斎藤幸平は、マルクス…
マルクス解体―プロメテウスの夢とその先いまや多くの問題を引き起こしている資本主義に対する処方箋として、斎藤幸平は、マルクスという古典からこれからの世の…
NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。この状況を一変させるの…
Claude Buck NHK出版新書 ゼロからの『資本論』はじめて『資本論』を開いた人は、あまりにその文章が硬いため、マルクスの真意を読み取れない―。こ…
「座談山」から縦走。次のピークは「船形山」。「船形城」という城の址だそうだ。 「船形山」から行く手に見える「神石山」↓は、ちょっと高そうだ。…