もう2度と会うことはないだろうけど(非モテ自転車お遍路さん5)
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- いまココ
DAY 9
結論からいうと、ビオスおおがたまで出てきたこと自体は成功だった。が、激しい雨音で眼が覚める。
屋根の下にビバークしたはずだ。なのになぜこんなに激しく雨がテントを打つのだろうか。
夜闇の中で見えなかったのは、この屋根が雨をしのげるようにはできていなかったこと。
屋根の隙間から落ちる雨水がテントと自転車を激しく濡らしていた。
そのことを理解してから、行動に出るまでに時間がかかる。寒いからだ。
最初に愛車アレックス1号を軒下へ。ついで、テント類を近くに持ってきて片付け準備に入る。
荷物に関しては、防水対策をしてあるので雨の中を走れないわけではないのだが、チェーンが錆びるのが嫌だし、水置換系のケミカルも、潤滑系のケミカルも持っていない。高知を出て、次の大きな街・愛媛県庁所在地の松山に着くまでにはまだ数日かかる。今、自転車を濡らしたくはないのだ。
Yahoo!天気で高知県西部の12月3日の天気を見てみると、昨晩の30%予想が、今朝は50%に変わっていた。そして実際にはもう本降りになっていた。しかし実況投票では曇りに2票も入っていて頭にきたので、雨を選択して投票した。
お昼にはやむ予報なので、道の駅の食堂で時間をつぶすことにした。土佐佐賀の公園なんかにいたら、時間をつぶす場所もなく(建物の中でないと、自転車を漕いでいるうちはいいが、止まっていたらメチャ寒い)苦労したことだろう。。。
高知新聞の1面には、高知市の建設中マンションの大火災の記事が載っていた。昨日(12月2日)の午後4時に出火。建設作業員が下へ降りようとして諦め、屋上まで登ってヘリコプターで一人ずつ救出されて云々。この現場で働くのは初めてで、来てみたらいきなり火災に遭い愕然としている35歳男性のお話なども生々しく載っていた。自分がその1日前に宿泊していたネットカフェから300mも離れていない場所だった。ほかに、日本画壇の第一人者、平山郁夫さん死去のニュースも載っていた。
朝食。高い。けれども、これが出てくるまでに30分以上かかっただけあって、カリカリのパンは暖かくて美味しかった。
どうせ雨がやむまで動く気はない。時間はいくらでもある。本日の一人作戦会議でもしよう。
道の駅・ビオスおおがたは、37番・岩本寺と38番・金剛福寺のちょうど中間点あたりにある。
通常のお遍路ルートであれば、これから足摺岬先端の38番へ向かい、そこから39、40と打って愛媛県に入り、宇和島を経由して、41番へ向かうことになる。
しかし自分の計画ではこのように。
ここから10kmほどのところにある(現)四万十市(旧)中村の町を拠点にして、38番往復(100km)、39、40番往復(100km)、その後、日本最後の清流・四万十川を上流へのぼり、まっすぐ41番へ向かう(宇和島市街へは行かない)というルートだ。これをやると総走行距離は伸びるし日数も1日多くなるが、そのかわりに中村を拠点にできるので、リアキャリアの荷物をすべてコインロッカーにしまって本当の軽量ロードバイクで走ることができる。日々サイクルコンピューターを眺めながら、なんでこんなに平均速度が落ちてるんだ? そりゃ山登りがあるからだけども、じてつう(自転車通勤)のときは25km/hオーバーもあったぞ? 軽井沢の日だって19km/h は出てた。箱根だって、下りも入れれば東洋大柏原君に勝てるはず。。。なのになぜ、なぜ、そうか、このクソ重い荷物のせいだな、軽くなればスピード出せるさ、そうだ、やってみよう、そんな感じで。というよりも、四万十川沿いの道を走りたかったのだ。
- 作者: 丹羽隆志,菅原栄
- 出版社/メーカー: 東京地図出版
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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結局、雨がやんだのは11時過ぎ。
今日中に、中村で荷物を半減させて、軽量ロードバイクで足摺岬往復を終えたい。無理ならば、足摺岬で民宿を取ってもいいかなと思った(荷物を減らすということはテントも持たないわけで)。しかし中村まで明るいうちに戻って来られれば、ロッカーからテントを出してビバークは可能だ。
ビオスおおがたの南側は大きな公園&キャンプ場になっていた。こちらでキャンプすれば雨に濡れずに済んだのに。。。でも夜じゃ街灯のない公園なんて、その存在にすら気づかん。。。
広大な公園を南西へ
やがて四万十川に到着。天気が悪いので、感動もとくになく。多摩川?と何が違うの?みたいな
高知南西部の拠点のひとつ、中村駅へ。まぁ、期待もしてなかったので、こんなもんか、みたいな規模の駅で。
足摺岬の宿情報をゲットして、リアキャリアをはずし、テント・ポール・寝袋・寝袋カバー・銀マット・衣類や書籍等もほとんどロッカーに突っ込んで、軽量バイクの完成。
足摺へ向かう。やはり軽い。デイパックの中身も半分以下だ。軽快軽快。せっかくロードレーサーなんだもの、走らなきゃ。
高知の南西部は日本の最果ての一つだと思うけれども、道路の拡張工事は続いているようで、地図にないバイパスなどができていて少し迷ったり。
尖がっている室戸岬とは異なり、足摺岬は少し太く出っ張っている。東岸ルートと西岸ルート、真ん中のスカイラインルートがあるが、真ん中を走るのは自動車・オートバイかメンヘルの人だけ。自分は東岸ルートから攻める。「快速へんろ」地図に従い、自転車通行が可能な細い道をガンガン進む。
路面はそれなりに良い。車は非常に少ない。
しかし工事中ゾーンの路面は厳しい。
多少単調なコースだったかもしれない。
足摺岬にゲット
38番・金剛福寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
お遍路道中は、「一つもお寺にお参りできない日」をつくりたくなかった。今日はここだけだけど、着いて良かった。
お寺を出て、展望台へ向かう。
まぁ、こんな感じ。時刻は午後3時過ぎ。「明るいうちに」は無理だろうけど、中村まで戻ることはできそうだ。
お疲れ様です。
バス運転手さん、少しキレ気味だった(息遣い的に)ので、観光客のおばはんの一人が、大変でんなー手伝いまひょか? と声をかけた。すると運転手さんは笑った。
帰りは西岸ルートを。非常に快適なコースだった。
もう海は見飽きたでござる。でも、足摺を終えると、しばらく海は見られなくなるんだよな。
地図には載っていない、できたてホヤホヤっぽいバイパスのトンネルを快走。
やがて暗くなる。
長い夜道を走っていて気になったので、
果たして自分は他の自動車からどのように見えているのだろうか?のチェック
リアライトは単三電池2本のランダム点滅ライト×2個。
フロントはLD20を2本+CATEYEのLED←都会専用。田舎の夜道では役立たず。計単三電池6本だ。リアとあわせて10本。
あとは月明かりが頼り。
中村へ帰還。風呂に入る。
ここでサイコンの速度計をチェックしてみたのだが、時速17キロ台だった。わりと快速で走ったつもりだったのだが、やはり誰もいない夜道をフンフン走っているのでは、快適ではあるものの、スピードは出ないようだ。朝の都内の国道をブイブイ漕がないとダメなのだ。日々100km近く走っているから疲労のせいなのかもしれないが、朝に疲労が残っている感覚はあまりない。あるいは、明日以降もまた100km前後走るのだから、という気分が自制につながるのだろうか。
すき家でお好み牛玉丼。
近くにマックだのスタバだのもないし、地元の若いカップルなどがけまらしいトークをしているのが高知クオリティだなぁと。すき家はもっと殺伐としているべきなんだが。
食べ終わったら中村駅のコインロッカーへ戻る。
自転車用のOGKヘルメットをつけたままロッカーからキャリアやテントを取り出していると、「おっ」と声がする。
駅の外で自転車の組み立てを始めると、「こんばんは」と若者に挨拶される。
どうやら彼も自転車お遍路らしい。ちょっと自転車持ってくるんで、荷物見ててもらっていいすか? と言い、彼が裏手から引いてきた自転車を見て唖然とした。総重量55kg(自分のは、たぶん荷物込みで14kgぐらいだと思う)、四角いスタンドからライト、26インチタイヤまで完全にママチャリ仕様なのだが、ハンドルはドロップ、シフトレバーはダウンチューブについている。リアにもフロントにもサイドバッグが装着。フロントのほうに大きいバッグをつけているのは、そのほうが登りが楽だから、だそうな。重いのは自転車だけでなく・・・彼はお遍路用の菅笠と、ギターを背負っている。「この笠、下りの空気抵抗がハンパないっすよw」 各地でライブをしてお金と情報を集めながら年単位で旅をしているのだという。
「いやぁ、東京弁聞くの久しぶりだなぁ」と言う。彼も東京出身(俺は横浜住まいだが)で、もちろんフェリーなど使わずに陸路でここまで来ているのだという。四国へは淡路島経由のトラック・ヒッチハイクで入っている。
それでしばし自転車談義→寝袋談義(→モンベル談義「やっぱ3かぁ。4だとキツいっすよねー」)→テント談義→海外談義(アジア・インド方面)などなどがあり、彼のこれまでの出来事などを聞いて、そりゃあ非コミュ派の俺とは違うわな・・・と思い知らされ軽く暗い気分になる。「まぁ、人との出会いばかりが旅じゃないですけどね」とすばやくフォローを入れるとこまで含めて、さ。
会社は・・・休んでる、と俺が嘘を言うと、彼は、まじっすか。自分は辞めちゃいましたよ、このためにwと明るい。
すでに彼はこの界隈のテントスポットにも詳しかったし、遍路ルート内の無料宿=善根宿についても、誰かが調べたメモのコピーを持っていて、そこにビッシリと情報が書かれていた。こんなにたくさん善根宿ってあるのか・・・と愕然としたわけだが、「良かったらコピーしますか」という彼に、いや、まぁ、自分は、いいや、と断った。あまり自分から無料で泊めてくださいと入っていくのは気が引けるし、そういうところにはいわゆる旅好きなリア充な面々がいるんだろ?そういうの、海外でちょくちょく行ってたけど、もう若くないし、どちらかというと苦手だし・・・一人が好きだし・・・女の子もいるかもだけど・・・そういうのじゃなくて、もっと、さ、ああ、赤いセルフレームの眼鏡をかけたままフェリーのソファですやすやと眠る彼女の映像が脳内に浮かんだ。
「これからどうしよっかなー」と様子を伺うようにも見えた彼に(たとえば、川辺で一杯やる、とか?)、「ほいじゃ」と自分は別れを告げて、彼のオススメしていた四万十川にかかる赤鉄橋の下へ向かった。そうすね、と彼。たぶん自分の自転車じゃ(ロードバイクには)ぜったい追いつかないんで、もう2度と会うことはないだろうけど、お気をつけて!
そうだね、と自分は思った。
そりゃそうだ。ママチャリはロードバイクには追いつかないし、ロードバイクは観光バスには追いつかない。セルフレームの彼女は(もしも八十八箇所お遍路をしているのだとしたら)もうすぐ愛媛を抜けて香川県に入る頃だろう。追いつくわけがないのだ。
赤鉄橋の下、四万十川のほとりは風が強く、また自分は結露対策で風上に入り口を向けてテントを張るので一気に膨れ上がる。
コンビニで買った抗鬱剤2種(ポテトチップスとたけのこの里)を食いながら、明日のためのお札を書いた。
※きのこの山を食う奴はメンヘル。
9日目 12/03 38番・金剛福寺
2009/12/03の走行ログ
走行距離=112.27km
走行時間=06:32:53
平均時速=17.1km/h
最高時速=43.8km/h
累計走行距離=712.53km
Day 10
朝。快晴。
今日は39・40番を打って戻ってくる予定だ。が、これだけ気持ちよく晴れていると四万十川上りを繰り上げたいなーと思う。
けれどもそういうわけにもいかないので、三たび中村駅へ。小さな駅だけれど、平日の朝、通勤・通学だろうか、電車を待つあいだ、みんなベンチにかけてテレビを見ている。
逆に中村へ通ってくる人もいる。自然豊かな土地で育ちたかったなー、と思いかけるが、俺は東京でもかなり自然豊かなほうの育ちだったな。。。
リアル・充実・ラブプラス。どうせ夕方には川沿いを自転車で二人乗りするんだろ。
こんな田舎町だと、いつも同じ時間に同じ車両に乗ってくるあの娘にドキドキみたいなのもないんだろうな。みんな顔見知りすぎて。。。
すき屋。どんだけ保守的なんだよと思うが、そこにすき屋があるのに、納豆定食とん汁セット以外を食うことは不可能。
さて。雨のために出発の遅れた昨日とは異なり、快晴の今日は中村へ戻ってこられないリスクが低いので、さらに荷物を軽量化。防水デイパックもロッカーへ。100円ショップの巾着袋だけ背負って出発。
宿毛方面へ。ここの高速道路はすでに無料化されているようだが、自転車は通行不可らしい。
中村から宿毛への幹線道路はたくさんある。なぜこんなに道路があるんだ? サクサクと進む。
39番・延光寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
昨日出会った青年との別れ方が少し気になっていた。
もっと腹を割って、旅人同士、いろいろ話せばいいのに。
でも俺の心は、早く一人になって、テントに入って、たけのこの里を食べるんだ、そう指令していた。
なぜ一人が好きなのか、深く考える勇気はもうないし、誰かに指摘などされたくない。
ああ、どうしたら人を好きになれるのか。その嘆きはすでにポエム。批評家などいらない。
赤いセルフレームの眼鏡でなく、その人自身を好きになるにはどうしたらいいのか。その嘆きはすでにCOBOLシステム。コンサルは帰れ。
好きになるということが、ある程度まで、好かれることと同義である様な、そういう世界に入るにはどうしたらいいのか。
さもなくば永遠に、結婚したい→年収1000万→俺と年収とどっちが好きやねん、という無間地獄から出られないじゃないか。しかしソリューションは存在しない。
そんな思考をさえぎるようにトンネルがあらわれ、俺はシャッターを切る。
ようやく長かった高知県が終わり、愛媛県に入る。今日はまた高知・中村に戻るのだが。
街は静か。ところどころに学校があると、そこだけ活気があるように見える。
でも、みんな卒業して、すごく可愛い子は東京の大学に行って、テニスサークルに入って・・・
ああやめよう。
ほいで少し可愛い子は東京の大学に行って、マイナーサークルに入って、紅一点になって・・・
やめようやめようやめるんだ。
見えてきた見えてきた
40番・観自在寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
これまでに祈ってきた願い事の多くは、その日の無事を祈るものだった。
たとえば、今日中にどこそこまで無事に行けますように。
そしてその祈りはすべて叶ってきた。ギリギリ叶うような実現性の高さを天秤で量ってから祈ってきた。
実現性の高い直近の祈りか、もしくは結果可否の分からない抽象的な祈りを祈った。
非モテが治りますように。
つまり、どこそこのお寺で出会った誰それに今日ばったり出会えますように、というような具体的な祈りを祈る勇気はまだなかった。
天は自ら助くるものを助く
具体的に祈ることすら叶わぬ非モテ
宿坊、高い。善根宿のほかに、通夜堂といって、無料で泊めてくれるお寺もあると聞くが、非コミュの俺に情報は入らないし、それはすなわち、非コミュの人間お断りということでもある。世の中はよくできている。
そうして非モテ・非コミュは、すでに廃業してこの世に存在しないマルフクの看板のように、日本全国津々浦々にありながら特殊な人々の視界にしか結像せず、撤去されることもないまま、夢も希望も計画も見通しもなく、ただそこに打ち捨てられているだけなのだ。
さあ中村へ戻ろう。
この日は暑かった。
冬なので日焼け止めを持っていなかったが、さすがに気になって、コンビニで調達して顔に塗った。
往路でも通った宿毛(すくも)駅まで戻る。
同じ道を戻るのも退屈なので、時間が合えば、ここから中村駅まで電車輪行をするのもアリと考えていた。輪行袋だけは携行していた。こんな田舎のローカル電車に乗るのもまた楽しかろうと。
時刻は14:25。次の電車が14:35。。。これは袋詰めの時間を考えると、間に合わない。で、次の電車が・・・16:11!
しかも・・・けっこう高いんだな。。。
ひとまず腹も減ったし・・・ご飯にするか。
うどん屋物色中に電車は出発した。
人乗ってなくね? 自転車このまま持ち込めないだろうか。。。ダメだろうな。。。
で、うどん(と、親子丼のセット)。
次の電車まで1時間以上待つのもつまらない。ので、結局、走ることに。
自走距離を稼げばいいことがあるかもしれない。マイルがたまるかもしれない。
しかし途中でなぜか道に迷ったり
自販機でジュースを買おうとして握力の失せた手が滑って財布や鍵を落としたり
中村へ帰還するも、なぜかヘロヘロに。
リアル・充実・ラブプラス
なんで?俺のどこが好きなの?と聞き過ぎないこと。それができていたら、と後悔するオッサンごころ。
何も聞かずにつきあってくれてサンキュ、と女ごころ。(ドリカムの人が言ってた)。
この日の走りは退屈との闘いだった。とくに見所もない道を50km、復路でまた50km。日差しも強かったし、また赤鉄橋の下に泊まるのもつまらない。民宿を覗いてみようか。全日野宿にこだわることもなかろう。
愛想の良いおばちゃんに部屋があるか尋ねると、あるとのこと。
素泊まりで3,500円。
お風呂に石鹸とシャンプーとリンスがあるか尋ねると、あるとのこと。
洗濯機があるか尋ねると、あるとのこと。
干す場所があるか尋ねると、あるとのこと。
綺麗そうだし、それじゃ、泊まろう。
六畳間へ。和室なんて、なつかしい。隣の部屋のテレビの音は聞こえるが、まぁいいや。
まずは、全力で充電開始。全部は無理だろうが。
はてなハイク送信。
廊下が綺麗だ。
洗面所も綺麗だ。
トイレも綺麗だ。
洗濯機もある。
洗剤もある。洗濯開始。
寝袋とカバーを部屋に広げて気持ちだけ乾かす。
他に誰も使っていなかったので、洗濯の終わった衣類すべてと、テントを干す。
日当たりは悪そうだけど、どうせ早朝に出かけるので関係ない。
コンビニ系男子。
宿のおばちゃん、向こうの角に新しい飲み屋が出来たのよ、行くといいよ、と言うのだけど、おいらは一人で酒を飲みに行くという習慣がないんだ。非モテで35年も生きてるのに酒がうまいわけないだろ?
さて。暇つぶしに苦労することもあろうと持参したラブプラス。
でも、そんな気分になれない。まだ開けていない。
脱衣所へ。
そして風呂へ。
10日目 12/04 39番・延光寺→40番・観自在寺
2009/12/04の走行ログ
走行距離=104.70km
走行時間=6:18:37
平均時速=16.6km/h
最高時速=40.9km/h
累計走行距離=817.23km
Day 11
テント泊なら朝が自動的に早くなるのだが、宿を取ると寝付くのが遅いし、起きるのも遅くなる。
窓を開けて自転車が盗まれていないかチェック。
料金はまったり後払い。自分は素泊まり。食事をつけている人がいたので、見物。
自転車チェック。後輪はU字ロック。
前輪はダイヤルロック。
フレームはゴジラ地球ロック。
前照灯とサイコンをとりつけ。
今日の地図は「快速へんろ」ではなく、四万十川ルートを掲載したサイクリング本の地図コピー。
7時過ぎに出発。
中村の台北。
中村の横浜。
ここで飲んだら楽しかったのだろうか?
日本最後の清流、四万十川を上る
赤鉄橋を渡り、サイクリングコース的な道へ向かう。
今日は土曜日。朝からテニス。
快晴とはならなかったが、到着初日よりは日が出ている。日が出ると綺麗かもな四万十川。
釣りの人々。
自転車テント。やっぱみんなドロハンだなぁ。
ほぼサイクリングロード。
最初の沈下橋へ。
なるほど足元が怖い。
自動車も通るので凝った写真を撮る暇はないかも。
次の沈下橋。
高知県は沈下橋の数で日本一だ。(そのほとんどが四万十川)
走る
また沈下橋。慣れているはずの地元住民でも転落事故が絶えないという沈下橋。高知県は生活文化遺産として、後世に残す方針らしい。Wikipediaに書いてあった。
走る。
沈下橋。増水時には川に沈むから沈下橋。
沈んでもおkにするためにシンプルにつくる沈下橋。
高知で暮らしませんか。高知市の不動産屋ポスターが四万十川に。
雲が少し多いげれども、水面に美しく映る。
くっきり。
こうしてみると、
天地が逆転しそう。
さらに走る。
まばらに民家も。
細い道を走る。四万十川は高知県観光の目玉の一つでもあるので、工事中箇所も多く、トラックがそれなりに多い。
走る。
晴れてきたかな。
また沈下橋。
宇和島市街へは行かないけど、目指すのは宇和島方面。
赤い鉄橋で休憩。
営業してそうな食堂を見つけたので、
ラーメン定食を食べる。
ここからさらに四万十川沿いを上る道もあるが、自分は細い目黒川沿いの道へと向かう。
目指せ食料自給率100%
こんな田舎の郵便局長になって年収1000万で暮らしたい。
目黒川も水は綺麗。
さて。今度こそ愛媛県に入る。さよなら、高知。もう2度と来ることはないかも。どうだろ。
フォントにあった怖い話1。これなんというフォントだろ。軽自動車に多い感じ。読めない。
フォントにあった怖い話2。いろいろあるぽい。
目黒川を上り、松丸へ。唐突に急坂登場。UZEEEEEEEEEEE!
トンネル入り口。
トンネル大好き。
路肩狭すぎだけど交通量はゼロだった。
トンネル過ぎたら下り。
オナ禁お遍路も11日目だ。そういう気分にもなる。
でも同行二人(どうぎょうににん)、弘法大師様が見てるのでできない。
踏み切り。
41番・龍光寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
高知を過ぎてから、あまりにも間隔が長いので、お遍路だということを忘れそうになる。
42番・佛木寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
今日は卯之町にある43番までお参りしたい。峠越えがあって時間が微妙。れいによって、間に合いますように、と祈る。
交通量が多くて本当にキツい上り坂は写真が少ない(笑)
43番・明石寺を(σ・∀・)σ<ゲッツ!
16:37分に到着。今日も間に合った。
卯之町を徘徊して、公園にあずまやを発見。
明るいうちにビバーク場所を確保できたのは久々かも。
ちょっと公園の真ん中で目立ちそうだけど人通りは多くないし。
夜になれば、よほど近寄らないと見えない。
モールのスーパーで食料調達。
夜ごはんを食べて、明日に備える。
明日からは、いよいよ、冬のお遍路最大の難所、久万高原だ。
11日目 12/05 41番・龍光寺→43番・明石寺
2009/12/05の走行ログ
走行距離=104.20km
走行時間=06:40:57
平均時速=15.6km/h
最高時速=39.3km/h
累計走行距離=921.46km