イタリア人が日本の盆栽に物申す
イタリアの盆栽界で有名なクレスピ氏(※)が
日本の盆栽について物申してます。
※ルカ・クレスピ
父はルイージ・クレスピ。1979年にイタリアで初めて本格的に盆栽を輸入。
イタリア盆栽界、ヨーロッパ盆栽界のパイオニア。その息子がルカ。
原文はこちらの27p⇒ http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000186/bonsai.pdf
そのことを皆さんにも知ってもらいたくて、
一部抜粋してここに記載します。
◆盆栽生産者に対して
日本の盆栽業界が輸出に対して真面目に取り組んでいるようには思えない。
生産者は海外市場でどのようなものが望まれているのか、
どのような種類、サイズ、タイプがいいのか知らないし知ろうともしない。
個々の生産者が孤立していて互いの情報交換もなく
自分の経験だけを頼りにそれぞれの道をいっている。
30年間、日本の生産者でイタリアの弊社を訪れてきたところは1社もない。
こちらとしては、出されるものを買うか買わないかの二者選択だけ。
◆日本での低評価に対して
いつも残念に思うのは、日本では盆栽の価値を評価していないようだ。
日本政府も行政も盆栽を重視していない。
しかし、西洋人にとっては、特に若い人にとって
盆栽は大変重要で心に直接響くものである。
歌舞伎などは時間がかかるし知識が必要。
一方、盆栽は、若い人、老人、子供が、
見ただけで、声をなくすほど感動する。
ところが日本人に盆栽の輸入に行くと言うと、
「老人の趣味だ。爺さんがやっていた」などと驚く。
盆栽が大事にされていない。
日本にとって盆栽輸出の市場価値や金額価値は小さいのだろうが、
日本にとっての文化価値は大きい。
日本は観光でも文化でもあれほど素晴らしい国なのにPRもない。
日本人はその価値を知っていないのではないか。
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もうめちゃくちゃ言われ放題です(苦笑)
でも本当のことなので悔しいことに言い返す言葉がありません。
これは海外から見た苦言ですが、
ぼくが感じてることと似た点がいくつかあります。
◆今日のiBonsai
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