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デビュー小説『ギフテッド』に続き、芥川賞候補に選ばれた鈴木涼美の第二作。 主人公は、アダルトビデオ業界で化粧師(メイク)として働く聖月(みづき)。彼女が祖母と共に暮らすのは、森の中に佇む、意匠を凝らした西洋建築の家である。まさに「聖と俗」と言える対極の世界を舞台に、「性と生」のあわいを繊細に描いた新境地。
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Posted by ブクログ
年に数回も海外旅行は出来ないと、思う自分はまだまだだね。 他人の評価基準ではなく、自分の物差しで判断しなければ
AV業界の話だと思ったけど、主人公の職場がそうであるというだけで、主題?にそこまで「性」の感じがしなかった。自分の働き方や家族の生き方に対して、自分はどうあるべきかと考えていた。それは、どんな人でも考えそうな事で、全く一緒の考えには決してならないものだ。主人公ははっきりと答えを出したわけではないと思...続きを読むうが一歩を踏み出したような気がする。劇的な何かがあったわけではないが、そういう変化もあるよなあ。
はじめにおことわりしておきたいのだが、私が書いたこの感想には、ストーリーとしてのネタバレは含まれないが、印象的な表現の引用、を何点かさせて頂いている為、この書籍を未読で新鮮な驚きを経験したい方はここから先のこの感想を読むことをお控えいただきたい。 私が男性であるからかもしれないが、ポルノ的な視点、...続きを読むでこれまで読んでいたいくつかの小説…、村上龍先生の作品であったり、金原ひとみさんの作品であったりしたもの…、それらとは全く異なるエロチックな表現に衝撃を感じて、恥ずかしながら一気に読み終えてしまった。 作者の名前は、芥川賞候補、という事で何度か目にしてはいたのだが「かつてAV業界に身を置いた…」「東大大学院卒の…」という、穿った表現をすればある種「紋切り型」の経歴に嫌悪して、私はこれまでその作品を読まずにいた。しかしその私の偏見は間違っていたと強く認識させられた。 文体は平易で読みやすい。また、冷静で客観的な主人公の視点で描かれる日常風景、そして突然、”精液”などという語句を含む情景描写で読む者をある種「作りものではない」世間一般の人間にとっては現実的ではない世界にひきずりこんでいく展開の巧緻さ、これは私が嫌悪した作者の実体験に依るもの、それを忠実に表現する作者の才能に依るもの、が大きいのではないかと思う。 要所要所でも作者独自と思われる”化粧バンド”(ビジュアル系ミュージシャンの事であろう)とか”運動選手のための祭典”とかいったある種ひねくれた表現もあり、私はクスリとさせられた。また、”ポルノは女の現前性に強く依存する。”などという哲学的な表現もあり、その意味を興味本位ではあるが考えてみる事、その機会を与えられた事、も感動に値する。 ”化粧師”という立場で、ポルノ産業に身を置き、女優も男優も、その向こうにいる多くのポルノ愛好家も、全てを客観的な視点でとらえ、冷静に表現する主人公(作者)の、くり返しにはなるが才能、極めて現実的な創作による快作であると私は思う。
「何かが正しくて何かが愚かに見えてもそんなものは無限に広がる世界の中で偶然転がり込んだ感覚でしかありません」 この言葉が印象的でした。 常識に固執しなくてもいいんだと思うと肩の力が抜ける気がしました。 同時にそういうのに執着しまくる自分自身に苦笑しました。
感受性がにぶい「ブルジョワ」女性三代。孫が主人公。作者は皮肉なのか、本気なのか?私が理解できないだけか?ても、まあおもしろい、かな…
AV女優の化粧師の話。家族との交流描写はあるがそれ以上ではなく、空白を感じる。AV撮影の様子の描写等物珍しくはあるが、話の山や終わりが無い系の小説。
純文学として読むべきなのかエンタメ(大衆)文学として読むべきなのか迷った作品だった。私の読解力不足もあるのだが、純文学作品として読んだ場合に、私は何を受け取れば良かったのだろうと考えたが分からなかったい。一方でエンタメとして読んだ場合には、スカッとする要素が不足しているように感じる。もちろん芥川賞候...続きを読む補作なのだから純文学として読むべきだろう。でも私にはお仕事小説としてしか読めなかった。
ポルノ女優の化粧師としてのハードな日常と祖母との二人暮らしののんびりゆったり流れる時間とその対比が面白い。離婚して自由に生きる母や日焼けしたポルノ女優などキラキラ輝いて人生を楽しんでいる。ストイックな語り口と描写がとてもいい。
鈴木涼美さん2作目。 ポルノの撮影現場で、女優たちにメイクを施す化粧師が主人公。かなり露骨で生臭い描写も多数あり、受け付けない人は受け付けないだろうと思う。彼女が住むのは都心から離れたなかなかに豪壮な洋館で、玄関扉の上には十字架が飾られていた。この“聖”と“性”の対比が面白みなんだろうか。ちなみに彼...続きを読む女の名前にも「聖」が使われている。 うーん、ちょっとなにを感じ取ればいいのかわからなかった。 第168回芥川賞候補作。
闘う女たちの舞台、そこは、ポルノ女優たちの生きざまを色濃く描く物語。 ポルノ業界で、プロメイクとして働く聖月。 そこでは、女優たちが、切磋琢磨と自分たちを輝かせるために生きていた。その環境で、聖月(みづき)は彼女たちにメイクを施している。 マイナスな偏見が多く見受けられる、ポルノ業界の実情が、元セク...続きを読むシー女優の著者だからこそ描ける物語だと思います。
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