週末、下の娘が帰省してたんとおしゃべりを聞いて、同期の事務系女子がもう二人も
「寿退社」を決め「駐妻」になるそうで、「そんな世界線はなかった、、、」と。
二人とも会社の先輩と結婚、欧州に駐在が決まった時点で退職とかで
「やめないといけないの?」と尋ねると
「全然。多分同じ場所で働けるはずだけど今でも女子の憧れは専業主婦だから」って
二人とも欧州に5年以上駐在し、至れり尽くせりの生活ができるそう。
「あぁあぁ、うらやましぃいぃ」などと、ついこの間結婚式を挙げたばかりというのに
「ヨーロッパで暮らす、ってどんなだろう、行ってみたかった、、」と
娘の場合、行くことは可能だが、そこで仕事をしなければいけない。
そうではない状態で素敵な福利厚生でぬくぬくできるのはやはり勝ち組ではないか、
お婿様の駐在予定はないのか、と聞くと「職種的に出張程度」と
専業主婦に憧れる子ではないと思っていたが、駐在員の妻には憧れるよう。
考えてみれば、上の娘の大学同期で就職して3年以内に結婚した子は全員駐在妻、
皆、欧米で子供を産み育てている、これが今どきのステレオタイプか。
しかしまあ、みんな海外に出るんだなあ、
下の娘の先輩方も次々に海外に出て一人はアプリで必死にお相手を探して米国へ、
もう一人は「5年以上帰ってこれないが連れていく相手がいなくても良いか」と聞かれ
「いないからと言って行かないはないので」と覚悟を決めて出発したそう。
娘曰く「アプリでよく知らない人と結婚して出発ってものすごくデンジャラス」と
「いないから仕方がない」の先輩に同意なよう。
「お相手がすごい。知りあって1年もたたない相手とアメリカに行くなんて」と
それくらいガッツがないとアプリで結婚はできないのかも。
娘の話に驚かされるのが今も日本のメーカーは欧米の主要都市に駐在先があって
理系人材をどんどん送っている。10年以内には一度は行くのが当たり前のようで
娘の場合、部門初の女性人材なので、行かせて良いものかどうか、
本人も海外で仕事が出来るかどうか、不安もあるので未定。
娘に社内名簿を見せてもらった時「事務系総合職採用」の同期たちは
全員が大学時代に1年以上の留学経験があり、ほぼ全員が帰国子女、
顔ぶれを見ると多分「明日外国に行って〇〇を買い付けて来い!」と言えば
「かしこまりましたー!」とそのオーダーに応じられそうな出来の良さがあふれて
JTCすごい、となった。そんな子たちが「内助の功」となれば無敵かも。
そういえば、娘の会社では事務系総合職のトップは「総務部、秘書課」だそうで
「総合職でも転勤がない唯一の人気職!」とエリア総合や派遣社員を
秘書部に入れることはないそう。一部ネット民は秘書職を妙に貶めるが
実質、事務系では「エリート中のエリート!」だそうで、
考えてみれば、ネット民は「女子アナ」などと小馬鹿にするものの
女子アナなんてなかなかなれたもんじゃない。
それも知らない阿呆が多いということか、とあらためて納得したのでした。
「ずっと東京本社勤務ができるから、特に女子には憧れの職」と、
「私には一生縁がない、、」と、結婚式を終えてちょっと疲れている娘であった。
気が抜けたんだな、がんばったしな。おわり。