最近、将棋のルールを覚え始めたので、その経緯などまとめておきます。
<これまでの経緯>
この夏は『未来の働き方を考えよう』の発行記念として、東京・大阪で何回か講演会を行いました。
そのひとつに、“某”超有名棋士の方が来てくださったんです。しかもその方は当時、竜王戦の挑戦者決定戦の決勝に残っていらっしゃいました。
お忙しい対局の合間に講演を聴きに来てくださったことに感激し、講演直後の控室でご挨拶した際、応援のつもりでこう言ったんです。
ぜひ勝ってくださいね。竜王戦の挑戦権を獲得されたら、私も将棋を覚えようかなと思ってるんで
口が滑ったとは言わないけど、ちょっとしたリップサービスというか軽口のつもりで。
そしたら数日後、
ちきりんさんに将棋を覚えてもらえるなら、頑張ります
みたいなメールが届きます。
「えっ? なにそれ? そんな目的のために頑張るとかありえないでしょ?」と思っていたら・・・
その後 2連勝され、見事、挑戦者に決定!
すぐに「おめでとうございます!」
とメールを送ったところ、
またもや、
ありがとうございます。これで、ちきりんさんに将棋を始めてもらえるのでとても嬉しいです
みたいなお返事が・・・
ちょっと待ってよ。
なんなの、この着実な詰ませ方!?
名人技だな
というわけで、最初はちょっとした軽口だったのに完全に逃げ道をふさがれ、将棋を覚えることになったというわけです。
<これまでの練習内容>
翌日さっそく「将棋 初心者」でググって見つけたサイトを利用し、駒の動かし方から覚えました。
1)まずはこちらで駒の種類と動き方を覚えました・・・30分
→ 超入門教室「50級からの将棋教室」
2)そのあとこのサイトで練習スタート・・・5時間
→ ハム将棋・相手が王将のみ・・・勝てるようになりました
・相手が上記+歩9枚・・・勝てるようになりました
・相手が上記+角・・・8割くらい勝てるようになりました
・相手が上記+飛・・・一回勝てただけ
3)このサイトで、詰将棋の練習・・・1時間
→ 将棋ゲーム将皇
<この時点での感想>
(1) この段階で“自分のアタマ”でなんて考えてたらまったく巧くならない
(2) 将棋に必要な頭の動かし方って、今まで私がまったく使ってこなかった部分かも
(3) 「守る」と「攻める」のバランスが難しい
(4) てか、あたし、視野狭すぎ
(5) てか、これは確かに政治家とか経営者の好きそうなゲームだよね
(6) 「詰ませる」ってスゴイ概念だよね。普通の人間関係の中では「詰ませちゃいけない」ケースのほうが多い気がする。ひたすら詰ませるために駒を進めるって、勝負ってこういうことなのねと思った
(7) 二歩(禁止)って超重要なルールだよね。「ここに歩を打ちたい!」という場面で、必ずこのルールにひっかかる。
(8) 下手っぴーな私が同じ駒の交換(角の交換とか)をやっちゃうと、不利さ加減が拡大する
(=どこにでも打てる持ち駒になったら、より実力差が開く。てか、あたしが持ち駒の使い方を全くわかってないため)
(9) 角と飛車が裏向くと、どっちがどっちかわかんない。そもそも銀の裏の文字は日本語なのか? なんて読むんだ?
<超有名棋士の方から直接手ほどきを・・・>
などと超入門のあたりでうろうろしてたら、すかさず
ちきりんさんの将棋デビューを祝う会をやりましょう。
との連絡が。
これにより「ちょっとやってみたけど、やっぱり私には無理です」とは言えない状況に追い込まれる。
どんだけ確実に詰ませないと気が済まないの? しかも、まだ6時間しか練習してないのに「デビューを祝う会」とかやばすぎない?? と思いつつ出かけると、
指定されたお店は、お客さんの少ない和食屋さん。しかも、畳の上にテーブルがふたつ。片方のテーブルにはお料理が並んでるけど、もうひとつのテーブルは空いてる。これ・・・なんか不気味なセッティングじゃない?
という不安な“読み”が的中。食事が一段落した時点でおもむろに言われてしまう。
じゃあ、練習をはじめましょう
まじなのか!
と思ったけど後の祭り。あたしがトイレに行ってる間に盤&駒も用意されてるし・・・
というわけで、超超超超初心者の状態で某有名棋士の方から手ほどきを受けました。しかも帰り際には本やら盤駒やらウチワやら、どっちゃり頂いてしまい、
ホント、完璧に詰まされました。
もう逃げられないと観念したので(韓国ドラマを見る時間をちょっとだけ削って)頑張ります。
★★★
ところで、その「超有名棋士」って誰なんだって?
そんなことブログで書けるわけないでしょ!
・・・
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そんじゃーねー