ヒューマンリソシアは、世界におけるITエンジニアの動向を俯瞰的に把握すべく、国際労働機関(ILO)や経済協力開発機構(OECD)の公表データ、各国の統計データをもとに調査・独自分析した、「世界のITエンジニアレポート(2024年調査版)」を1月21日に発表した。
同レポートによれば、世界のITエンジニア数はデータを取得できた119の国・地域合計で2994.3万人となっている。前年比165.0万人増で、増加率は6.1%増となっており、地域別ではアジア・太平洋地域のITエンジニア数がもっとも多く(42.5%)、前年比81.4万人増で増加率は7.2%増だった。占有率でも2020年調査時(38.0%)から4.5ポイント増となるなど、アジア・太平洋地域の存在感が高まっている。
国別のITエンジニア数をみると、インドが493.2万人(増加率は9.4%増)で最多となり、アメリカが454.1万人(増加率は2.0%増)、中国が350.7万人(増加率は9.7%増)でそれに続いた。日本は、ITエンジニア数では4位と2020年の調査開始以来変わらないものの、144.0万人と前年から横ばいで、増加数では62位、増加率では41位と低迷している。5位のドイツは130.1万人と前年より11.2万人増で、増加数でも4位と日本に迫りつつある。
全就業者に占めるITエンジニアの割合としては、ヨーロッパ各国が上位10か国の多くを占め、北欧から6か国がトップ10にランクインした。
一方、日本における全就業者に占めるITエンジニアの割合は2.13%の39位と、G7各国と比較しても就業者に占めるITエンジニアの比率は低い。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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