破壊的にうまいブルガリのチョコだが「店の敷居が高すぎて入れない」という人もいるだろう。
そんな人はこっちのブルガリに行くといい。
百貨店なら「通りがかったので見ているだけですが?」風にチョコをチェックすることができる。ブルガリに入れなくて銀座をうろうろしてしまう私のような人には、ぜひこちらを強くおすすめしたい。
世の中には常人の発想ではないチョコレートが存在する。
そのひとつがブルガリのひとつぶチョコレートだ。
ひとつぶチョコはどれも大きさに対して価格がハイだが、ブルガリのチョコはその中でも群を抜いている。
いったいどんな味がするのか。銀座のブルガリでチョコを買って食べてみよう!
ハイブランドで知られるブルガリだが、なにを思ったのか庶民にも買えそうなものがひとつだけ売っている。
それがチョコレートだ。
ブルガリのチョコは普通のブルガリ(普通のブルガリ?)には売っておらず、「BVLGARI IL CIOCCOLATO」というチョコ専門店でだけ売っている。
この専門店が東京だと銀座にしかないので、銀座にやってきたのだが......
何を思ったかクリスマスシーズンに銀座に来てしまったので、街中からハイクラスの香りがただよっている。
そのなかでもブルガリは「ブルガリですが、なにか?」感が全面にただよっており、入りづらすぎてしばらくの間まわりをぐるぐる回ってしまった。
ブルガリのチョコにはいくつか種類があり、一番高いのが14000円のチョコボックスである。
事前にラインナップを見て「これ買う人いるのかなー」と思っていたら店頭では余裕で完売していた。
帰ってきてから見たらオンラインショップでも売り切れていた。
さすがに万超えのチョコレートを買うのは荷が重かったので、今回買ったのは3980円の3個入りセットである。
ひとつぶ1500円。イケアのでかいサメのぬいぐるみと同じ値段のチョコレートだ。
袋の中には、チョコだけでなくブルガリのステッカーも入っていた。
チョコにたどり着くまでで気づいたのだが、高級チョコは包装の「紙」が違う。
普通なら少し安い紙を使いそうなところに、厚くて高そうな特殊加工の紙をわざわざ使ってくるのだ。
開けると思わず「おお!」という感じがした。
ひとつぶチョコレートのわりに大きいので「高いのにこれだけか〜」という感じが全然しないのだ。
食べる前は正直「本当においしいの?」という気持ちがあったが、食べてみると「本当にうまい!!!」となった。
まずまわりのチョコの厚さがいい。かなり薄く作ってあるのでパリッと割れてすぐに溶ける。
よくひとつぶチョコを食べると歯についたり、ひとくち目で崩れたりするが、そういうストレスがなにもない完璧な厚さのチョコレートである。
それから中にコーヒークリームが入っているのだが、加減が絶妙で甘すぎないし苦すぎない。どんぶりに盛ってしてレンゲで食べても飽きなさそうなしつこくない味なのだ。
うまい!ブルガリのチョコはうまいぞ!
箱には他にオレンジハニーとジャスミンも入っていた。
アーモンドやナッツなどに比べると、チョコとしてあまりスタンダードではない味のラインナップだと思うのだが、食べてみるとすべて「誰が食べてもおいしい」と思わせるクセのない味になっていてすごかった。
あと、一番すごかったのがにおいだ。どれもにおいがかなりいい。食べてから0.2秒ぐらい「あれ、普通のチョコかも」と思う時間があるのだが、0.3秒目から「なんかめっちゃいいにおいするぞ?!」となる。「香り高い」という言葉がぴったりでなんだか高貴な気持ちになった。
食べる前は「とはいえ高いよな......」と思っていたが、食べ終わったいま言えることは「高いけど食べたい」だ。
高級チョコはスパイスと組み合わせてきたり、お酒が入っていたりと人を選ぶものも多いが、ブルガリのチョコはスタンダードな王道チョコで誰でもぱくぱく食べられる。
これを人にもらったりしたらかなり嬉しい。ぜひみんな、私に今度ブルガリのチョコを贈って欲しい。
破壊的にうまいブルガリのチョコだが「店の敷居が高すぎて入れない」という人もいるだろう。
そんな人はこっちのブルガリに行くといい。
百貨店なら「通りがかったので見ているだけですが?」風にチョコをチェックすることができる。ブルガリに入れなくて銀座をうろうろしてしまう私のような人には、ぜひこちらを強くおすすめしたい。
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