卵と石

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卵と石

解説・あらすじ

長編3作目の「石門」が第60回台北金馬獎で作品賞を受賞するなど高い評価を受けたホアン・ジー監督が、2012年に発表したデビュー作。夫でもある大塚竜治とともに映画制作にのぞみ、表現の規制が強い中国で、女性の性に焦点を当てるホアン・ジー監督が、少女の性被害を題材に描いた。

中国湖南省の田舎町。14歳の少女ホングイは、都会で働く両親と離れて農村に留まり、叔父夫婦との生活がすでに7年になっていた。そんな彼女は、幼なじみの男友だちであるアジウと会えるのを唯一の楽しみとしている、ごく普通の女の子だが、実は深刻な悩みを抱えていた。

2012年ロッテルダム国際映画祭でグランプリ(タイガーアワード賞)を受賞。脚本はホアンと大塚、撮影と編集は大塚が務めた。舞台の村は、実際にホアンが幼少期を過ごした地で、彼女が8歳の頃に性被害に遭った事実が物語のもとになっている。中国の社会問題でもある、都市部へ出稼ぎにいった親と離れて暮らす「留守児童」の子どもが抱える孤独や、封建的な価値観によって女性に抑圧的な農村の姿が描き出されている。

2012年製作/105分/中国
原題または英題:鷄蛋和石頭 Egg and Stone
配給:ラビットハウス
劇場公開日:2025年4月4日

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映画レビュー

5.0こういう映画が好き。

2025年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「石門」みて他の作品も見たくなったわけです。
主演の子の若い頃超絶かわいいしね。

で本作が長編一作目な訳ですが強烈な作品です。思いが色々詰まった暑苦しいほどのエネルギーがほとんど会話の無い美しい画面に満ち満ちてます。自然光生かしで室内のコントラスが美しくてタルコフスキー映画祭で賞取ってますね。

話は親の出稼ぎで知り合いの家に預けられた女の子がショボい養父に性加害を受けてる話です。
生理が来ない事でだんだん不安になって行く描写がなかなか男性にはエグいです。女性ってつくづく大変だなと、こういう事背負って生きていくの本当尊敬しかないっす。「卵と石」ってタイトルも色んな物の象徴でカッコいいなぁ。

会話も少ないし説明不足な部分も有るんですが、映像と役者が見る人を強烈に引き込むのですよ。
これって映画の魔力ですね。

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masayasama

5.0ホアン.ジー監督と大塚監督、ワンビン監督とリンクして共感する所があります。

2025年4月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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特急しおかぜ脱原発に1票

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