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ポスターや予告やあらすじからまともな映画ではないと分かって観にいって、しっかりまともじゃなかったので満足度は十二分にありました。
サメ映画とタイトルにありますが、今作のサメはガッツリ二足方向です。
理由は終盤に明かされますが、明らか着ぐるみで二足方向です。
しかもこの着ぐるみ中々にクオリティが高いので、この着ぐるみサメが走り回るのをスクリーンで見ることに価値があるんだと思います。
ボードゲームのサメポリーのPV制作からの一転して映画化という、どこからそんな依頼とアイデア引っ張ってきたんだという異色な感じですが、マップが別に表示されるわけではないので次どこに行くねんとかなんで同じ世界に何回も行くねんとかいうツッコミはもう野暮だと思います。
サメの種類は豊富で、皆勤賞のホホジロザメさんにかのシャークネードでも飛んでくるだけだったハンマーヘッドシャークさんに加え、サメ映画では激レアなノコギリザメさんを出してくれて嬉しかったです。
しっかりハンマーとノコギリを活かすアクションもあったりとサメへのリスペクトをひしひしと感じました。
松島トモ子さんは4人いらして、オリジナル松島トモ子さんにチャイルドとヤングとアクションというポジション分けがなされており、アクショントモ子さんの蹴りが美しすぎて、良い意味で作品から浮いていました。
松島トモ子さんが大剣振り回すのも味があって好きでした。
歌唱パートは権利的なもので使えないという事から松島トモ子さんの経歴や加山雄三さんのシリーズ作品の説明に尺を割く作りになっていました。
へ〜となりながら無音の画面を観るというこれまた不思議な体験でした。
出演者の持ちネタ披露がちょくちょく挟まれるんですが、大ウケでもなく滑りもせずという微妙なラインで、ぐんぴぃパートに関してはなんであんな長々と撮ったんだろうというくらい長かったです。
バキ童のセリフを言わせたかったのかな?くらいの認識でいいんでしょうか。
ジョニ男さんやゆうぞうさんなんてキャラクターまんまで参戦してくれていました。
過去に襲ってきたライオンの子供とヒョウも襲撃してきますが、ヤングトモ子は謎に強いのでこてんぱんにしていく流れも好きです。
いくらサメ映画マニアだからって戸松遥さん…というかか事務所はよくOK出してくれたな〜と笑いながら観ていました。
どこぞのミスティックシールドを繰り出して大興奮しながらサメに食われる戸松遥さんが観れたという貴重な体験ができて良かったです。
とりあえずこちらの世界では戸松遥さんはバリバリ生きているのでそれが救いです。
コンカフェのオーナーのチロルさんも何故か出演してくれていますがとてもセクシーでした。
あのセクシーさに屈しないサメは相当な強メンタルだと思います。
ジョシュ・バーネットもなんでここに出てくれたんだというくらい大技を繰り広げてくれましたが、呆気なくやられる前にサメの主戦場に飛び込んでいくストロングスタイルは面白かったです。
サメ側の事情暴露がこれまた面白く、ライオンとヒョウに襲われてもなお生き延びていた松島トモ子さんと戦ってみたくなり、時空の狭間で迷っている間に調べまくったら松島トモ子さんを好きになってしまっていたという、根本的に二足歩行になったのは自然現象なのかという疑問は放り投げて突き進めるスタイル、嫌いじゃなかったです。
サメと戦ってもなお生き延びたという伝説が追加された世界線もこれまた愛おしいところです。
ストーリー面以外の欠点といえば、登場人物の口パクと声がズレまくっていることで、最近の吹き替えでもここまでのズレはないぞってレベルなのが目立っていたのが残念でした。
河崎実作品の中でもここまで違和感のある口パクは過去一じゃないかなと思います。
松島トモ子さんの銀幕復帰作がこれでいいのか?という気持ちはありますが、スクリーンいっぱいに活躍してくれていましたし、ある種のファンムービーとしては大成功だと思いました。
とりあえず次は海で泳がしてあげましょう。
鑑賞日 4/8
鑑賞時間 16:50〜18:05
座席 C-7