オスカーノミネート作が自宅で観れちゃう手軽さに驚きつつ鑑賞
近年では名バイプレーヤーでもあるJ.ライト主演作と聞いて気になっていた作品
確かに主人公:モンクのように、エンタメ化された黒人像に難色示す黒人もいる訳で、黒人側からステレオタイプな黒人カルチャーを否定させるという発想は非常に斬新だった
単純な差別問題だけじゃなく、介護や家族の問題も抱えつつ、利益優先コンテンツの是非を問う目線はなかなかに辛辣
かと言って決してシリアスに見せるのではなく、軽快な会話劇とストーリー展開でコメディ映画として仕上げてしまうのは、長編初監督作とは思えないほどの完成度だった
ラストは万人受けってこういうことでしょ?と皮肉りつつ、実際にケンカ中の恋人とは音信不通で、現実はそう上手くはいかないよねってエンディングもグッド!
すごいオスカー向きな作品だとは思うのだが、今年は他ノミネート作が強烈だからなー
でも、ブラック・ムービー(という呼び方が適切かどうかは分からないけど)という枠を更に押し広げたという意味では、非常にエポックメイクな作品
名前がセロニアスだから「モンク」って愛称も洒落が効いてて素敵だったな
あと、お母さん可愛すぎ(笑)