えれきさんの映画レビュー・感想・評価

えれき

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blur:To The End/ブラー:トゥー・ジ・エンド(2024年製作の映画)

3.3

ライブの方と立て続けに鑑賞

『Live At Wembley Stadium』はライブ映像作品としても、blurとしてのパフォーマンスも素晴らしかったのだが、本作はドキュメンタリーとしては凡庸な出来
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blur:Live At Wembley Stadium/ブラー:ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム(2024年製作の映画)

4.0

映画の日だったので、ドキュメンタリーの方と併せて鑑賞

セットリストが贅沢過ぎて、まさにblurのライブ決定版!みたいな作品だった

どこを切り取っても絵になるアングルの連続で、凡庸なライブ作品になら
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陪審員2番(2024年製作の映画)

3.7

イーストウッド引退作とも囁かれる本作を鑑賞

人によってその尺度が大きく変わってくる正義のラインをどこに引くのか、陪審員たちの事情を通じて色々な角度で攻め込んでくる脚本がお見事

自分が加害者かもしれ
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.6

2024年の映画納めは本作で

『リバー、流れないでよ』がめちゃくちゃ面白かったので、前作のコチラを観たのだけど、本作も2分間のタイムループを上手く使ったアイディアが盛りだくさんで詰まってて素晴らしか
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.5

今年のベスト作品に選ばれることが多かった本作をようやく鑑賞

原作も既読だったのだけど、原作をほぼ映像化しているのが凄かった

主人公二人の声優としての演技が素晴らしく、原作よりも感情が更に深化してる
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.5

映画好きなイタさ全開の高校生が行く先々でイキりまくる青春コメディ

タイトルほどの映画ネタはそれほどだったのだけど、映画オタクである自分の万能感を、屈託なく周りにぶつけまくるローレンス、可愛すぎだな
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.4

いやー清々しいくらいのアホさ全開で笑い倒した!

バンドあるあるのリアルさとフィクションの匙加減が絶妙で、バンドやり始めた頃のことを思い出し気恥ずかしくも懐かしかったな

アー写、カッコ良すぎでしょ笑
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

ちょいとヘビーな作品を観た後だったので、楽しく観れる作品ないかなと思い、前から気になってた本作を鑑賞

これはもう設定と脚本の勝利!

ちょうど2分間だけ時間が戻るタイムループでどこまで引っ張れるのか
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砂の器(1974年製作の映画)

3.8

不朽の名作を30年ぶりに鑑賞

刑事物ミステリーとしての綿密さと人間ドラマとしての奥行きの深さ

語種ともなっているラスト40分は今観ても、その濃密さに色んな感情が揺さぶられまくりだった

丹波哲郎を
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碁盤斬り(2024年製作の映画)

3.9

劇場公開時、タイミング合わず観る事が出来なかったのだけど、やっぱり映画館で観ておきたかった…

これまでの監督作とは真逆と言っていいほどの静かな演出に驚くも、重厚さと緊張感は白石印そのもので、最後まで
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

すごく映画らしい映画を観たなーという、とても清々しい気分にさせられた

大袈裟な事件なんて起きなくとも、日々の出来事の積み重ねでこんなにドラマチックになるのかと感服しきり

脚本も巧妙で笑えるところは
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ラストマイル(2024年製作の映画)

3.5

知人からかなりオススメされたのと、野木脚本ということで鑑賞

流石の野木脚本で、巨大物流センターが舞台という奇抜な設定と、目まぐるしく畳み掛けられるドンデン返しに翻弄され、最後まで面白かった

アンチ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

「アメリカが内戦状態になったら?」という設定に惹かれ、公開前から気になってた本作を鑑賞

タイトル通り、自分のすぐ隣で繰り広げられている戦闘のリアル

ワシントンに向かうジャーナリスト一行が道中に出会
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

4.0

もうどれくらいの回数観たか忘れてるくらいなのだが、劇場公開となればやはりデカいスクリーンで観たいと思い鑑賞

自分は断然P2派なのだけど、押井監督特有のじめっとしたミステリ感と爽快なエンタメ感のバラン
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.8

希望と絶望の落差が激し過ぎて、終始手を握り潰しながらの鑑賞になった

正しいことをしようと思いながらも、欲や正論に翻弄される登場人物達が痛々しく胸に迫ってきて、やるせないことこの上ないのだけど、その心
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.0

初体験のTOHOシネマズにて話題のコチラを鑑賞

もう大いに笑って泣いて打ち震えて最高過ぎた!

一見ありがちとも思えるタイムスリップモノとしての設定に、特段奇を衒ったことをするわけでもなく、丁寧に面
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.2

1と2から続けて鑑賞

率直な感想としては「T.ターナーに何させてるの!?」である

前作よりも更にハリウッド資本が入ってきて、万人受けを狙ったかのようなアドベンチャー型エンタメに振り切りすぎて、これ
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

前作鑑賞後にすかさずU-NEXTにて

複雑なストーリーを語らなくとも、圧倒的なアクションを繋ぎわせることで成立させるという、G.ミラー監督の力技が確立された金字塔的作品

前作のような人間ドラマは極
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.6

所用のお出掛けで、ぽっかり時間が空いたのでシネマフロンティア「午前10時の映画祭」にて鑑賞

30年ぶりくらいに観たけど、M.ギブソンのカッコ良さとG.ミラー監督のケレン味が炸裂してて超絶オモシロかっ
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

先日観た「市子」と併せて観ている方が多い印象があったので、本作も鑑賞してみた

「市子」は自分の名前を取り戻す話だったけど、本作は名前を捨てようとする人々の物語

自分を捨てて生まれ変わりたいという願
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市子(2023年製作の映画)

3.8

自身の境遇に嘆く女性の悲恋モノかと思って観始めたら、超一級のミステリーで非常に驚かされた

少しずつ明かされていく市子のあまりに過酷な過去に胸を締め付けられつつ、熾烈極まりない「生きること」への執着と
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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

直接的に描かない反戦映画として、すごく気になっていた本作をようやく鑑賞

轟轟と唸りを上げる焼却炉、時折聞こえる悲鳴や銃声と思しき音の中、慣れてしまったのか、聞こえないフリをしているのか、、

富裕層
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

濱口監督の本作のインタビューがとても興味深かったので、会社帰りに鑑賞

恥ずかしながら濱口監督作品は初見だったのだけど、最初から最後までもうずーっとやられっぱなし

まだ5月の半ばだけど、今年観た作品
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.4

今週で上映終了とのことで滑り込みで鑑賞

今回の舞台はついにN.Y.ということで、かなり期待していたのだが、全体的にことごとく惜しい感じだった…

1984年の1作目のオマージュが至るところで繰り広げ
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夕陽のガンマン(1965年製作の映画)

3.8

『ドル箱三部作』の4Kレストア上映が話題になっていたので本作を鑑賞

『荒野の用心棒』がサブスクに無かったので本作を選んだのだけど、めちゃくちゃ面白かった!

画面から臭ってきそうな男臭、どこを切り取
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

本当に待望の作品をようやく鑑賞

ほぼ会話劇なのに3時間があっという間だった

事前にカラーとモノクロの時間軸だけは予習して臨んだのだけど、ノーラン作品の中では一番シンプルで分かりやすいと感じた

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プレステージ(2006年製作の映画)

3.5

来るべき『オッペンハイマー』に備え、ノーラン作品に慣れておこうと思い、初見のこちらを鑑賞

案の定、出だしから時間軸ズラされまくりで、置いてけぼりをくらいそうになるところを、めちゃくちゃ集中して何とか
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.8

オスカーノミネート作が自宅で観れちゃう手軽さに驚きつつ鑑賞

近年では名バイプレーヤーでもあるJ.ライト主演作と聞いて気になっていた作品

確かに主人公:モンクのように、エンタメ化された黒人像に難色示
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

2024年作品賞ノミネートの中で一番気になってた作品

長時間に渡る法廷シーンの緊張感が物凄くて没入感がハンパなく、150分があっという間だった

夫婦喧嘩の録音を聴く再現シーンの居た堪れなさといった
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

久しぶりの映画館で、オスカーノミネートの本作を鑑賞

美術から衣装からとにかく画力強くて最後まで圧倒された

前評判通り、E.ストーンの怪演が凄まじかった!

幼児が物凄いスピードで知見を獲得していく
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.8

監督への追悼の意も込め鑑賞

エリート黒人刑事とコンサバな白人警察署長が人種的な反目を繰り返しながら殺人事件を捜査していく

刑事ものとしてだけでなく、バディものとしてもお手本となるような名作でしたね
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

ネイティブ・アメリカン居留地で起きた殺人事件を巡るサスペンス

地元の老練なハンターと経験不足なFBI捜査官の対比は、自然の厳しさや閉ざされた空間で暮らす人々のフラストレーションをまざまざと浮かび上が
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.6

伝説のハガキ職人を岡山天音が怪演!

お笑いに度が過ぎて取り憑かれている主人公の一挙手一投足に刺されまくった

人のネタをパクるくらいなら死んだ方がマシ!
もう、凄い気持ちよく分かる…

「お前は凄い
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.7

公開された2019年の時点で、所謂モリカケ問題を扱ってる早さに驚いた

内閣情報調査室をこんなに取り上げた映像作品は観たことない

生活どころか命の危険性もあるのに、自身の信念と葛藤する主人公2人には
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アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.5

何気にTVで放映してて、観ようかどうするか流し見しながらネットを調べてると、T.スコット監督の遺作だったので鑑賞

U-NEXTじゃアップされてない作品だったので観ておいて良かった

お兄様と違ってエ
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

『ブレードランナー』の正式な続編
ヴィルヌーヴ監督作としても初鑑賞だったのだが、観終わった後の感想は正直「長げーな」だった…

前作の世界観を現在の技術で更にアップデートさせたビジュアルや、スマホが存
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