前半の警察の汚職までは、テンポよくアンの悲惨な現状を家庭内で見せていた。その後の警察との出会いから更生、挫折、警察の頼りになる人への描き方が素晴らしかった。そこから、警察の不正によって、心の支えが失われてしまったのもつらいと感じながらもあきらめる感じも味わった。
後半の子育てから自殺までは、テンポが急に悪くなったと感じた。子供に愛着をもつ過程を描く必要があるにあたって、子育てパートにある程度の時間を割く必要があるのは理解できた。しかし、その愛着を持つまでの時間が長く、ダレてしまった。急に赤ちゃんを押し付けられて、愛着を持てるかは疑問に感じた。
面倒を見ていた赤ちゃんの仮定はアンの家庭と違い幸せな家庭そうだったのでよかった。