話題の当作を鑑賞。
一言でいうと、
面白かった!けど、、
という感じ。
140分という上映時間を感じさせず、のめり込んで見入ってしまった。
ヘタにBGMとかで彩りを加えず、綺麗な世界も汚い世界もそのまま。オーガニックみたいな感じ。
後半はコメディ要素が強く、劇場内でも笑い声がチラホラ。
こっちの都合でしかないけど、アカデミー賞受賞と知る前に観たら、また感想は違うのかもしれない。
ショーンベイカー監督の授賞式でのスピーチ。
"映画館で映画を観る"という"体験"に重きを置いている僕には非常に刺さった。
▼スピーチ抜粋
私たちが今夜ここにいて、この放送を見ているのは、みんな映画を愛しているからです。
では、私たちはどこで映画と恋に落ちたのでしょうか?
それは映画館です。
映画館で観客と一緒に映画を見ることは、かけがえのない体験です。
みんなで笑い、泣き、叫び、怒り、あるいは絶望の沈黙の中でただ座ることもある。そして今、世界が分断されていると感じる時代だからこそ、この体験はより一層重要になっています。
これは、家では決して得られない共同体験です。しかし今、映画館という体験が脅かされています。
特に独立系映画館は、経営の厳しい状況に置かれています。
それを守れるのは、私たちしかいません。パンデミックの間に、アメリカでは約1000のスクリーンが失われました。そして、今もなお映画館は減り続けています。この流れを止めなければ、私たちは文化の大切な一部を失ってしまう。
これが、私の戦いの叫びです!
映画製作者の皆さん、どうか映画を大スクリーンのためにつくり続けてください。私はつくり続けます。配給会社の皆さん、映画の劇場公開を最優先にしてください。NEONは私の映画でそれを実践してくれました。本当に心の底から感謝します。
親御さんたちへ、子どもたちを映画館での映画体験に連れて行ってください。そうすることで、次世代の映画ファンや映画製作者が育つのです。そして、すべての方たちへ、できる限り、映画館で映画を見ましょう。 映画を見るという素晴らしい伝統を、これからも守り続けましょう。