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スピーク・ノー・イーブル 異常な家族のSSDDのレビュー・感想・評価

3.7
◼︎概要
アメリカ人家族がイタリアで出会った変わった家族と意気投合。
招かれて家に行くが、そこでのどこか違和感を感じさせるズレが生まれていく…。

◼︎感想(ネタバレなし)
U-NEXTポイントの消費ができていなくて、前々から気になっていた本作を視聴。
リメイク作だとは知らなかった。

いちいちズレ方が気持ち悪く、あーこの夫婦はそういうセンスなのかなとやり過ごせそうだが長時間いたらしんどい感の出し方が上手い。

どちらかと言うと、主人子達夫妻の捉え方や発言も割と嫌いなので、あまり感情移入先が見当たらないのでどういう気持ちで観ればいいかちょっと不安定でした。

オカルトより狂人の方がやはり恐ろしく、色々な作品の狂人を思い出す感じが素晴らしかったです。

なんだろう後味的にはジャッロ系を観たような、なんとも言えない余韻があるのが良かったですね。

ジェームズ・マカヴォイがラッセル・クロウかなという出立ちでグラディエーター見直してたっけ?そして目がケビン・スペイシーくらい死んでる…ウォンテッドの時の面影どこやねんと最高にハマってました。






◼︎感想(ネタバレあり)
・アメリカンファミリー
都会のファッキンファミリー感がきつい。
神経質な夫婦に、よくわからん不安定娘。

何より妻の意識高いディベートがうざく、何かという文句も程度が低く、初めから賛成してくるなよと言う感じが素晴らしい。

・ファミリア
擬似ファミリーを作り上げようとする狂気と、割と現実的に金も巻き上げる感じがアンバランス。

殺しが趣味というほどに狂っているというより、歪み切った愛情の持ちかたと捌け口を見つけて生きてる感じがなんとも気持ち悪かった。

舌を切られたアントの報復させんなよ、主人公が撃ち殺せやと思ったり、注射針よく刺さらずにポッケに入ってたねとか思うところはありましたが、最後の仇討ちシーンは往年のジャッロとかの時代のホラー感のある狂気がよかった。

・総評
リメイク前作も観てみようかなとは思える感じですが、マッケンジーさんの絶妙にむかつく意識の高い系母とか、子供のよくわからん繊細さとか絶妙にむかつけるいい映画でした。
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