美男美女の俳優が出ていないが、平凡さのなかにキラリと光るものが見出せる映画、小津監督らしい。
迷い子の少年を、半ば押し付けられたおたねは、困惑しながらも少年を家に入れる。
はじめは嫌がっていたおた…
良くも悪くもご近所さんとのさ間柄が、近い。
子どもを預かるのを嫌がって他の人に押し付けても、それで関係が拗れる事もなく、他のことでは協力している。
また、嫌がっていたおばちゃんも、坊やが最後にはいな…
終戦後の厳しい世相が色濃く反映されているが、正確なショットを過不足なく積み重ね物語を語っていく彼のスタイルに一切の破綻はない。同時期の溝口がスランプ真っ只中だったことを思うとやはり凄い。朗々と歌い上…
>>続きを読むハレのシーズンですが、敢えてケの映画です。
言葉遣いは乱暴だが性根はやさしい下町長屋の住人たちと少年。その実、迷子。
長年付き合うなかで影響しあう存在もあれば、一時ながら大きな気付きを与えてくれる存…
こんな落語調の人情喜劇に感情移入を拒絶する小津の厳格フレーミングは合わないのではないかと思うがそんなことはどうでもよく向かいの家の親父のカスっぷりとか泣きながらもちゃっかり干し柿を食べる拾い子とか土…
>>続きを読む松竹株式会社