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恋や恋なすな恋のHokkaidoのネタバレレビュー・内容・結末

恋や恋なすな恋(1962年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

若き日の大川橋蔵さん作品で、現代のラブコメ作品の様なタイトル、という事でどんな作品かと思って観たらちょっとビックリ、タイトルのイメージ("恋に恋せよ恋"(空目))とは程遠い物語でした。

浄瑠璃?歌舞伎舞台?の映画化なんでしょうか??
後半は殆ど舞台、しかも大掛かりな回り舞台で、歌舞伎や舞台はあまり好みではないですが、一部アニメーションもあったりと意外性前衛性もあり結構楽しめました。

最後はどうなったんでしょう?
エッ?!というラストは色々と考えさせられるものでしたが、悲恋物語とは言えハッピーエンドだと良いですね。



以下諸々、、、
・ざっと調べたところ、"人形浄瑠璃の『芦屋道満大内鑑』(葛の葉)と清元の『保名狂乱』を題材に、安倍保名の悲劇を描いたファンタスティックな時代劇"(wikiより)との事で、映画としてはかなり毛色の変わった作りの作品かと思います。

・この物語の世界では、あの赤ちゃんが"安倍晴明"ということで良いのでしょうか?

・タイトルにある3つの"恋"は、"榊"、"葛の葉"、そして"葛の葉に化けた娘白狐"、を表しているのでしょうか?

・口に咥えた筆で障子に見事な文字で句を残す葛の葉狐、それを裏側から映すシーンは斬新でとても印象的でした。

・まあかいがいしく介抱したという事なんでしょうけれど、葛の葉狐の傷舐めシーン、妙に長かった様な。

・"悪右衛門"のネーミングセンスよ。

・赤ちゃんが人形なのは良いとして、白狐の模型?縫いぐるみ?は、狐面等他のインプリメンテーションに面白みを感じていただけに、ちょっと残念、もうちょっとなんとかして欲しい所でした。

・貴族につき殺陣シーンも無し、やっぱり橋蔵さんはチャキチャキ江戸っ子ヒーローが良いなあ。
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