今年IMAX®️公開もされる、
デヴィッド・フィンチャー『セブン』に先駆け、彩度の低いコントラストの引き締まった何とも言えぬ雰囲気を醸す“銀残し”の映像技法が使われた初の作品。撮影は、黒澤明や多くの溝口健二作品の撮影も手掛けた宮川一夫。
岸恵子演じる姉が男から迫られたタイミングで大量のアヒル🦆が登場したり、川口浩演じる弟と姉がリボンで手をつないで眠るシーン等、印象的。
“この胸のね、ここが腐ってるんだよ僕は。ほら、聞こえるだろ?こうやって叩いてみると、如何にも空洞という音がするだろ?(By弟)”…あぁ、切ない。キャストは豪華だが、97分でサクッと見られる小品な味わいも。とてもよく出来たシャシン。