三畳

ピーター・パンの三畳のレビュー・感想・評価

ピーター・パン(1953年製作の映画)
-
ネバーランドが決して理想郷として描かれていないのは意外だった。幼児であっても本能的に童心の恐ろしさを感じられると思う。

動物の毛皮を着たロストキッズたちは、ダンボの意地悪少年と同じような(邪悪寄りの無邪気な)ほうれい線の書き方されてる。

なんとなく正義の味方みたいな印象だったピーターパンとティンカーベルも実はかなり未熟で過ちを犯す。
この映画の良心はウェンディと飼い犬ナナだけなのか…

フック船長を筆頭に、相変わらずヴィランの方が個性的でビジュアルも見ごたえがありギャグシーンも熱が入ってる。
ワニは時計を飲み込んでいるから近づいてくると針の音がするって設定面白!!

永遠の子供/大人になる、というテーマを描き切っているわけでは全然ないので、不朽の名作だとは思えなかった。
三畳

三畳