姪っ子とおじの絆を描いた人間ドラマ。亡き姉の遺志に従い、天才的な数学の才能を持った姪をできるだけ普通の環境で育てようと努力する男のお話。
===以下、若干ネタバレあり===
子どもにとって幸せな環境とは何なのかを考えさせられる映画。個人的には、才能を活かせることほど幸せなことはないので、自分に合った環境の学校へ通わせるのが1番だと思った。そうすれば、それがその子にとっての普通になるに違いない。
亡き姉の遺志とは言え、なぜ主人公は頑なに環境の整った学校への進学を拒んだのかがわからない。普通がいいかどうかは姉の遺志ではなく、本人の意志によって決められるべきではないか?そうであるなら、選択肢を与えて本人に選ばせるのが筋というものである。
そこが今ひとつ理解できなかったため、あまり個人的なスコアが伸びなかった。母親と確執があるにせよ、そこは協力して道を選ぶという選択がなぜできなかったのか。姉の死の直後には無理だったにしても、もう少し早くその決断をすることはできなかったのか。離れ離れになるのが嫌だったというなら、自分本位な決断だなと思う。
とまあなんだかんだ書いたが、主人公の気持ちもある程度理解できるし、子役の演技が素晴らしくて心温まるストーリーにはなっていると思う。Filmarksの高いスコアをみて、ちょっと期待しすぎたのがよくなかったのかも知れない。