家族と離れ、老女と住んでいるユダヤ人の少年。
彼の願いは家族と再び暮らす事。
馴染みのない村で、同世代の子供達からは異端児とされ、彼は暴力をそして大切にしてる動物は目の前で焼き殺される。何もない毎日の中で老女が死んでいることに驚き、ランプを落としてしまい、老女も家も焼けてしまい彼は家族を探す旅に出る。
しかしその旅は、彼にとって過酷のなものだった。
辿り着く先々ではいろんな大人たちに、いろんな目にあわされる。
兎に角、大人たちに奔走される少年。
あらゆる幼児虐待の数々…
でもそんな滅茶苦茶な事が身の上に起こりながらも、不思議と死ぬことなく、ギリギリのところで生き続ける彼、しかし、いろんな大人と接して成長していく度に、精神的に大人になっていく。そこにはきっと今まで感じることのなかった、嫉妬や独占欲いろんな思いが彼の中に渦巻いて行った事だろう。
同じ年頃の仲間たちとも相容れることも出来ず…
彼は家族と再会できるのであろうか?
そして、彼は自分を取り戻すことが出来るのだろうか…
彼の過した過去の日々がその後の人生にどう影響されていくのか気になった。