行ったお店を共有するサービス「Retty」にみる「Future Check-in」の可能性
フェイスブックの「チェックインクーポン」が日本でも利用可能になり、にわかに「チェックイン」という概念が日本のビジネスにも浸透しつつあるように感じます。
(「チェックインクーポン」は、クーポンを提供する代わりに、ユーザーに「今そのお店にいること」を友達に伝えてもらう形の新しいマーケティング手法です。)
米国都市部では既に広がりを見せており、街を歩くと「チェックインクーポン」の案内がいくつかの店舗に掲示されているのを見かけます。遅かれ早かれ、日本の都市部でもチェックインクーポンは一般的なものとなっていくでしょう。
ここでのチェックインは「現在地」に関するものですが、海外では「未来の行動」にチェックインする「Future Check-in」というキーワードが熱を帯びてきています。チェックインというアクションの時間軸は、何も現在だけに囚われることはないのです。
今回の記事では「Future Check-in」の要素を持つ国内のグルメ系サービス「Retty」を題材に、その可能性について考えてみたいと思います。
「誰がどこに行きたがっているか?」という貴重な情報を可視化する「Retty」
Rettyは「行ったお店を共有するソーシャルグルメサイト」というコピーの新興ウェブサービスです。過去に行ったお気に入りのお店をログとして残すことができ、かつその情報をソーシャルウェブ上の友達とも共有できるサービスとなっています。
Rettyの機能は「過去行ったお店の共有」に留まらず、「将来行きたいお店」を登録することも可能になっています。仕組みはごくシンプルで、投稿される友達のレストランクチコミには「行きたい」ボタンが用意されており、クリックすると自分の「行きたいお店リスト」に追加されていく形になっています(ツイッターのアカウントで簡単にログインできるので、ぜひ試してみてください)。