アクセサリー感覚で装着できて耳をふさがないVictorのイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン「HA-NP1T」レビュー
Victorの「HA-NP1T」は、おしゃれなデザインでありながら片耳4.9gと軽量で、さらに耳をふさがないので周囲の音をしっかり聴きながら音楽を再生できるイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンです。2024年冬のプレゼント企画用に提供してもらえたので、実際に装着して使い心地や音を確かめてみました。
HA-NP1T | ヘッドホン・イヤホン | Victor
https://www.victor.jp/headphones/lineup/ha-np1t/
HA-NP1Tの化粧箱はこんな感じ。
中身は取扱説明書とサンキューカード、VictorのロゴステッカーとHA-NP1Tのイヤホン本体。
充電用のUSB-Cケーブルと充電ケース。
HA-NP1Tのイヤホン本体を見てみます。アーチ上の構造で、片方にスピーカー部分、もう片方に充電用端子の付いたコントローラー部分がついています。
HA-NP1T、はスピーカー部分とコントローラー部分で耳を挟み込むように装着するため、スピーカー部分の根元が動くフレキシブルアジャスト機構が採用されています。フレキシブルアジャスト機構がどんな仕組みなのかは、以下のムービーを見ると分かります。
Victorのワイヤレスイヤホン「HA-NP1T」はイヤーカフ型でスピーカー部分が可動するフレキシブルアジャスト機構を搭載 - YouTube
コントローラー部分にはボタンがついています。
左耳につけるイヤホンには、ボタンの下に突起があります。ボタン周辺を指で触ればイヤホンの左右がわかる仕組みです。
コントローラ部分の底面にある端子はこんな感じ。
スピーカー部分には、蓄音機に耳を傾ける犬の姿を描いたビクターマークがあしらわれていました。
そして、HA-NP1Tの充電ケースがこれ。
背面には充電用のTYPE-Cポートがあります。
天面にはビクターマーク。
右側面
左側面
底面には技適マークやシリアルナンバーなどが記されていました。
フタを開けるとこんな感じ。
イヤホンを充電ケースに装着。前面下部にあるLEDインジケーターが光りました。
充電ケースにイヤホンを装着した状態で重さを量ったところ、38gでした。
耳にイヤホンを装着してみました。スピーカー部分を耳の表側に、コントローラー部分を耳の裏側にくるように挟みます。バネが内蔵されているので、片手でも装着しやすくなっています。
装着すると、少し大きなイヤーカフをつけているような感じ。スピーカー部分は耳の穴をふさがないので、装着しても周囲の音ははっきり聞こえます。
イヤホンの重さは実測で、両耳合わせて9gでした。実際に装着しても重さが気になることはありませんでした。
充電ケースからイヤホンを出すとBluetoothのペアリングモードになるので、スマートフォンの設定画面から接続できます。
また、iOSとAndroid向けに配信されている無料アプリ「Victor Headphones」を使うことで細かい設定を行うことが可能です。
「Victor Headphones」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/victor-headphones/id6443873530
Victor Headphones - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jvckenwood.victorheadphones&hl=ja
今回はiOS版をインストールしてみました。App Storeの配布ページで「入手」をタップ。
インストール後、起動すると利用規約が表示されるので「同意する」をタップ。
Bluetoothデバイスを探すことの許可を求められるので「許可」をタップします。
すると、HA-NP1Tが表示されるので、タップします。
アプリから接続に完了するとこんな感じ。左右のイヤホンのバッテリー残量やボリューム調整のスライドバーが表示されています。
設定できる項目はこんな感じ。
音質は「NORMAL」のほか、高音寄りのバランスの「HIGH」と低音寄りのバランスである「BASS」に設定可能。また、操作ボタン設定も変更できます。
イヤホンはコントローラー部分のボタンを押す回数や長さで操作できます。デフォルトでの操作設定はこんな感じ。
実際に装着して音楽を聞いてみました。普段はカナル型のノイズキャンセリング機能搭載ワイヤレスイヤホンを使っているのですが、それに比べるとHA-NP1Tの音質は「障子1枚隔てて音楽を聞いている」というイメージ。しかし、しばらく使っているとすぐに慣れて気にならなくなりました。イヤーカフ型なので周囲の音がクリアに聞こえ、同時に音楽もちゃんと聴くことができます。
周囲で誰かがしゃべっていたり騒音が鳴っていても音楽は聞こえますが、耳穴をふさがないイヤーカフ型のイヤホンなので、ある程度音量を上げた状態であればやはり音漏れします。高低音が響かないので「耳をよく澄ませば音漏れが聞こえるかも」という程度ではありますが、静かな場所や人が密集する電車などでは音漏れが気になるかも。そこまで実際に装着した状態でボリュームを中程度に設定して音楽を再生し、耳からおよそ30cmほど離れた場所で撮影したのが以下のムービーです。
Victorのイヤー型ワイヤレスイヤホン「HA-NP1T」の音漏れを検証 - YouTube
曲送りやボリュームは、イヤホンのコントローラー部分にあるボタンを押すことで操作できます。しかし、HA-NP1Tはバネの力で耳に挟んで固定しているだけで、物理ボタンの押し心地はかなり硬いので、はっきり言ってボタンを使っての操作はやりづらい印象。スマートフォンと接続して音楽を聞く場合、スマートフォンから直接曲送りやボリュームを操作するのがおすすめ。
HA-NP1Tの連続再生可能時間は公称で8時間。実際に8時間以上装着して音楽を流してみたところ、100%のバッテリーが0%になるまでにかかった時間は以下のグラフ通りで、ほぼ公称通りの8時間でした。また、バッテリーが0%になってから充電ケースに差し込んだところ、およそ2時間で100%にまで充電されました。
ノイズキャンセリング機能を搭載したカナル型のワイヤレスイヤホンとは異なり、HA-NP1Tはイヤーカフ型なので周囲の声や音がそのまま聞こえるのが特徴。また、耳への負担が小さいので、長時間つけていても疲れにくく、イヤーカフ型でデザインもオシャレなのも大きなポイントです。
耳を挟み込んで固定するタイプなので、首を軽く振っても外れることはなく、防滴性能は雨の日でも水周りでも気軽に使えるIPX4なので、屋内で水仕事をしながら音楽を聴いたり、屋外でランニングや散歩などをしながらBGMを聴く時にちょうどよさげ。2台の機器に同時接続が可能なマルチポイント機能にも対応しており、仕事中や勉強中にも使える「ながら聴き」にぴったりなイヤホンとなっています。
ただし、どうしても音漏れはしてしまうので、静かな場所や人が密集する場所にはあまり向いていないと感じました。また、音はしっかり聞こえるものの、重低音はやや弱く、確かな音質を求める人には物足りなく感じるかも。また、アプリでイコライザを使った細かい設定ができないのも気になりました。
HA-NP1TはAmazon.co.jpで購入可能で、記事作成時点で価格は税込1万6982円でした。
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