- 作者: フランクミラー,マイク W バー,デビッドマツケリー,アランデイビス,トッドマクファーレン,秋友克也,石川裕人
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2009/12/19
- メディア: 大型本
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『イヤーワン』続編『イヤーツー』そして『フル・サークル』は、バットマン/ブルース・ウェインの生い立ちと同じ道をたどりながらも魔道に堕ちた殺人鬼リーパーの姿を描くが、ユニークな発想ながらも物語自体は従来的なコミック・ヒーローの古臭いマチズモが支配しておリ、こちらはいささか退屈だった。この『イヤーツー』と『フル・サークル』にはフランク・ミラーは参加していない。
ただ、個人的にはこの"バットマン物語の再話"には少々飽きてきたのが本音だ。確かに刊行当時は今までにない視点で描かれた新鮮さがあったのだろうし、それが欧米人にとって幼少児から刷り込まれた"伝説のヒーロー"であるならなおさら大きな関心を持って取り上げられるのも分るが、それほどバットマン物語に拘りの無い自分としては、アメコミの現在形が今どうなっているのかのほうが気になったりもする。
まあ本国で有名な作品だからこそ日本でもこうやって翻訳され発売されるのだろうから、このバットマン・コミックが売れてそれに続く形でいろんなアメコミが翻訳されると嬉しいな。原書のコミックを買ったこともあるんだが、英語の不自由なオレとしてはやはり翻訳の方がありがたいんですよ。