【大学野球】東北工大が延長10回サヨナラ勝ち…決めたのは1年の佐藤玲磨左翼手

スポーツ報知
延長10回に左前サヨナラ打を放ち、ベンチへガッツポーズしながら一塁へ走り出す東北工大・佐藤玲(カメラ・有吉 広紀)

◆春季リーグ◇仙台六大学野球 第2節第2日 ▽2回戦 東北工大4ー3東北学院大=延長10回タイブレーク=(21日・東北福祉大野球場)

 東北工大が東北学院大との熱戦を4―3で制し、1勝1敗とした。タイブレーク方式の延長10回2死満塁で、7番・佐藤玲磨左翼手(1年=東北)が左前へサヨナラ打。昨春のセンバツ高校野球を経験した強打者が試合を決めた。勝ったチームが勝ち点をつかむ第3戦は、22日午前10時から東北福祉大野球場で行われる。

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 右手を突き上げながら、東北工大・佐藤玲は笑顔で一塁へ駆け出した。無死一、二塁で始まるタイブレーク方式の延長戦で、相手攻撃を無失点にしのいでむかえた10回裏2死満塁のチャンス。変化球をたたき三遊間を抜けるサヨナラ打に「8回はチャンス(1死一、二塁)で打てなかった。決めることができてよかった」と笑顔だ。20日の試合は途中出場でリーグ戦初打席で初安打。この日は初スタメンで殊勲打を含む4打数2安打1打点と大活躍だ。

 東北高では23年春に4番打者としてセンバツに出場。実家が仙台市内にあるため、2月上旬から大学の練習に参加してきた。「大学生のボールはすごいな、と感じた」と戸惑ったが、「コンパクトに打て」と助言されてバットの構え方などを修正。一足先に“大学レベル”に触れ、対応してきた成果が出た。第3戦へ「いつも通り粘って、最後勝てればいい」と闘志をみせた佐藤玲が、バットで勝利に貢献する。

(有吉 広紀)

 〇…東北福祉大は東北大に8-1(7回コールド)。7番・左翼で今季初スタメンの山路将太郎(4年=鶴岡東)が三塁打、二塁打1本ずつを含む4打数3安打で大当たり。定位置奪取へ猛アピールした。昨年までは外野の一角を担うも、調子が上がらず開幕節は出番なし。チャンスを生かし、「いつ出ても結果が出せるように準備してきた」と胸を張った。激しいレギュラー争いでチーム力を高めていく。

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