台湾人に愛されるひらがなの「の」:日常的に使われるのは「かわいくて便利だから」

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

台湾人にひらがなの「の」が見た目がかわいいと人気なようです。日本語はもともと中国から漢字を取り入れ、またそれをひらがなやカタカナの形に変化させています。

その日本語が今反対に、台湾香港などの中華圏に逆輸入される現象が起きています。現地では一体、どのようにして日本語が中国語と混ぜて使われているのでしょうか。

多くの台湾人に愛されているひらがなの「」や中国大陸で簡体字として使われているカタカナの「」など、ここではその実態をご紹介します。

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

台湾でひらがなの「の」が大人気

台湾では、街中の看板でひらがなの「」を多く見かけることができます。

▲[台湾で使われている「の」の例]:編集部撮影
▲[台湾で使われている「の」の例]:編集部撮影

中国語には日本語の「」にあたる助詞として「」や「」という単語がありますが、この代わりとしてひらがなの「の」が使われています。

「の」の見た目が丸くてかわいいことも看板などの表記に使われる大きな理由となっていますが、「的」は8画、「之」は3画に対して「の」は1画という画数の少なさも好まれ、実用面でも優れた略字として手書きをする際にも使われています。

また、台湾で使われているパソコンやスマートフォンでも「ㄉㄜ˙」と「的」の読みを入力すると変換候補の中に「の」が出現するようになっており、日常生活に「の」が浸透していることが見て取れます。

▲[変換候補に出現する「の」の例]:編集部撮影
▲[変換候補に出現する「の」の例]:編集部撮影

街中の看板でも多く見かけられ、ひらがなを目にしていると、日本にいるのか台湾にいるのか一瞬迷うような感覚に陥る人もいるでしょう。

中華圏に輸出され、使われ続ける日本語

中華圏で人気のある日本語は「の」だけではありません。中華人民共和国では、ひらがなは日本の象徴として製品の質の高さを訴求するアイコンにもなっています。ただし、その製品が真に日本製、日本発のものでない場合も少なくありません。

漢字で構成される単語でも、中国語に逆輸入された日本語は数多くあります。例えば「人気」「居酒屋」更には「社会主義」などです。常用語では800語を超えると言われています。 

この他にも、日本の文字が中国語に与えた影響が残っています。中華人民共和国で使われている簡体字では「」を「」と表記しますが、これは「衛」を歴史的仮名遣いで読んだ「ヱイ」に由来するという説があります。

また、中華圏の中でも、特に日本語と深い関わりがあるのが台湾です。台湾は1895年から1945年の50年間に渡り日本の領土として日本の統治下に置かれていました。この期間に、多くの日本人が移住し台湾人に対しても日本語教育が行われています。その結果、台湾で使われている「台湾華語」や「台湾語」という中国語の方言には、日本語由来の単語が今も多く残っています。

日本文化に好意的な台湾人、真に満足する滞在とは

台湾人には、日本に対する親近感を強く抱いている人が多いです。国内旅行の延長線で日本旅行に行ったり、日本語教室に通ったり、日本のアニメやドラマを見たり、普段から多くの日本文化に接しながら生活しています。

こうした日本発の映像コンテンツの人気や歴史の影響もあり、台湾では数多くの日本語由来の単語が日常会話でも登場します。例えば〇〇さん(桑)、〇〇ちゃん(醬)、おじさん(歐吉桑)、おばさん(歐巴桑)、わさび(哇沙米)などなど、枚挙にいとまがありません。

日本に旅行に来る台湾人の数は年々増加しており、インバウンド業界における台湾の存在感も一貫して大きなものとなっています。日本文化すでに親しみのある台湾人だからこそ、何に満足してくれるのかをしっかりと見極めて対策を立てていく必要があると言えるでしょう。

春節最前線!中国本土・台湾の最新情報をお届け【訪日ラボトレンドLIVE! Vol.8】

アジア圏最大の祝日である春節(旧正月)は、中国や台湾をはじめとする地域での消費活動が最高潮に達する時期の一つです。この期間には多くの旅行者が訪日することから、日本の観光業や小売業などにとっても大きなチャンスとなります。

今回の訪日ラボトレンドLIVE!では、中国本土および台湾市場における消費傾向や訪日旅行者のニーズ、効果的なプロモーション方法について解説します。さらに、昨年11月に開催されたITF(台北国際旅行博)で実施したアンケートをもとにしたトレンド動向など、春節(旧正月)に向けた具体的な戦略立案のヒントを解説します!

※登録者には開催後1週間視聴可能なアーカイブURLをお送りしますので、当日は片方だけの視聴でもOKです!

<本セミナーのポイント>

  • 訪日客数の多いアジア圏旅行者の最新動向が分かる!
  • 2025年の春節(旧正月)に向けて知っておきたいことが把握できる!
  • 質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!
  • 参加登録者限定でアーカイブ動画を公開!(都合により公開制限させていただく場合がございます

詳しくはこちらをご覧ください。

春節最前線!中国本土・台湾の最新情報をお届け【訪日ラボトレンドLIVE! Vol.8】

【インバウンド情報まとめ 2024年12月後編】「万博に行きたい」訪日意向者のうち72%が回答 ほか 


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に12月後編のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「万博に行きたい」訪日意向者のうち72%が回答 ほか:インバウンド情報まとめ【2024年12月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに