ヴォージュ山脈
ヴォージュ山脈(フランス語: Massif des Vosges, ドイツ語: Vogesen)は、フランス北東部にある山脈。アルザス=ロレーヌ両地方の境界線をなす。
概要
編集フランス東部・ドイツ国境のライン川に並行して北北東から南南西に連なる。東はライン川沿いのアルザス平原(ライン地溝帯)、西はロレーヌ台地である。海抜千メートル前後で、北はドイツに至る丘陵へ続く。南はベルフォール付近の低地を隔ててジュラ山脈北部に向かい合う。
農業と牧畜が盛んで、特にアルザス側のブドウ栽培とワインが有名である。
地質学的にはドイツ側のシュヴァルツヴァルトと同じで、石炭紀の片麻岩・花崗岩・斑岩やペルム紀と三畳紀の砂岩が見られる。
北部の「北ヴォージュ広域自然公園」はドイツ側のプファルツ地方の「プファルツの森自然公園」と共に「北ヴォージュ・プフェルツァーヴァルト生物圏保護区」としてUNESCOの生物圏保護区に指定されている。一帯には渓谷、泉、小川、湖などの水域、砂岩の露頭およびブナ属、オーク、マツの広大な森林地帯があり、オオヤマネコ、ハヤブサ、ヒメカイウなどの動植物が見られる[1]。
脚注
編集- ^ “Vosges du Nord/Pfälzerwald Transboundary Biosphere Reserve, France/Germany” (英語). UNESCO (2018年10月26日). 2023年3月6日閲覧。