地球史年表
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地球誕生前
編集→「宇宙の年表」も参照
地球誕生 - 生命誕生
編集累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 66 | |
中生代 | 251.902 | ||
古生代 | 541 | ||
原生代 | 新原生代 | エディアカラン | 635 |
クライオジェニアン | 720 | ||
トニアン | 1000 | ||
中原生代 | ステニアン | 1200 | |
エクタシアン | 1400 | ||
カリミアン | 1600 | ||
古原生代 | スタテリアン | 1800 | |
オロシリアン | 2050 | ||
リィアキアン | 2300 | ||
シデリアン | 2500 | ||
太古代[* 4] | 新太古代 | 2800 | |
中太古代 | 3200 | ||
古太古代 | 3600 | ||
原太古代 | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
-4500 —
–
-4000 —
–
-3500 —
–
-3000 —
–
-2500 —
–
-2000 —
–
-1500 —
–
-1000 —
–
-500 —
–
0 —
先カンブリア時代(46億 - 5億4200万年前)
- 45億4000万年前(±5000万年) - 地球誕生。
- 太陽系の隕石や月の岩石の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。地球の形成は太陽系の形成と進化での説明が詳しい。
- 水、アンモニア、メタンなどの水素化合物が凝集し固体となるのに充分な低温となる主たる恒星からの距離を凍結線と呼び、太陽系の場合、凍結線は約2.7AUであり、小惑星帯の辺りになる。原始太陽系星雲内で凍結線よりも温度の低いところでは、降着による微惑星および惑星の生成が、これらの固体となった粒子によって起こりやすくなる。したがって凍結線は惑星の質を地球型と木星型に分ける境界になる[5]。H2O(水)が昇華する温度がおよそ170Kであり、凍結線の内側ではH2O(水)は水蒸気に、外側では氷になり、そのため凍結線の内側では地球のような岩石の惑星が形成され、その外側には氷の惑星ができる[6][信頼性要検証]。
- また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができるハビタブルゾーンに位置していた。
- 月の形成時期も、45億5000万年前とされる。月の形成仮説の1つとして、地球に原始惑星が衝突して形成されたとするジャイアント・インパクト説がある。
- 地球が誕生して間もない45億4000万年前から44億4000万年前のマントルに由来する溶岩が、カナダ・バフィン島とグリーンランド西部で見つかったと、米カーネギー研究所の研究チームが2010年8月『ネイチャー』に発表した。
- 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始大気は、主にヘリウムと水素からなり、高温高圧だった。これは現在の太陽の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な太陽風によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで地殻ができ、地殻上で多くの火山が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、二酸化炭素とアンモニアが大量に放出された。水蒸気と多少の窒素も含まれていたが、酸素は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として一酸化炭素、窒素、水蒸気などを含む、現在の金星の大気に近いものであったと考えられている。100気圧程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる[7][信頼性要検証]。
- 西オーストラリア州のジャック・ヒルズで発見されたジルコン粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前)[8]。
- ジルコン粒子の中にダイヤモンドが含まれていることが、2007年に明らかになった。このジルコン粒子年代値は、30億年 - 42.5億年前である[9]。
- 41億年前 - 38億年前 後期重爆撃期には、木星型惑星の移動による重力の釣り合いの変化(太陽系の形成と進化#惑星の軌道の移動を参照)によって、多数の小天体が内部太陽系に侵入し、それ以前の元々小惑星帯にあった物質が枯渇して現在の状態になった[10]。これが引き金となって、月に多くの衝突クレーターが形成され、地球・水星・金星・火星といった岩石惑星も多くの天体衝突を受けたと考えられている。天体衝突に由来する月面の溶融岩石の大部分がこの短い期間に作られたと示されている。
- 40億年前 - 原始海洋ができた。花崗岩(カナダ北部のアカスタ片麻岩)ができた。プレートができた[11][注釈 1]
- 古い変成岩に含まれる堆積岩の痕跡などから、43 - 40億年前頃に海洋が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた亜硫酸や塩酸を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある金属イオンが雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が紫外線を受けて光分解することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。
- 共通祖先に近い原始的な生物は好熱性を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。最も早い推計では、タンパク質アミノ酸配列の置換速度から、共通祖先は42億年前にいたとする研究がある[12]。
- 35億年前 - 生物活動の化石証拠
- ストロマトライトとして痕跡を残した。ストロマトライトは藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に酸素を供給しはじめた。
- 二酸化炭素光合成を行う生物が誕生すると、それらは二酸化炭素を酸素に変換するようになる。さらに、二酸化炭素が生物の体内に有機物として蓄積されるようになり(炭素固定)、長い時間をかけて過剰な炭素は化石燃料、生物の殻からできる石灰岩などの堆積岩といった形で固定される。
- 27億年前 - シアノバクテリアが大量発生。
- この頃のシアノバクテリアの化石が大量に見つかっている。酸素の供給量が増加。
- 25億年前 - 縞状鉄鉱層が形成される。
- 24億 - 22億年前 - 現在分かっている最古の氷期。→ ヒューロニアン氷期
- 22億2000年前 - マクガニン氷河時代、全球凍結[15]
- 20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。
- 海中の鉄イオン濃度が低下し、海中の鉄イオンが酸化し尽くされると縞状鉄鉱層の形成も停止し、余剰となった海中の酸素が大気中にも多く供給されるようになった。
- 大気中の酸素は紫外線と反応しオゾンをつくった。酸素濃度が低かったころは地表にまで及んでいたオゾン層は、濃度の上昇とともに高度が高くなり現在と同じ成層圏まで移動した。これにより地表に到達するDNAを破壊する有害な紫外線が減少し、生物が陸上にあがる環境が整えられた。
- 21億年前(±6億年) - ミトコンドリア、葉緑体等に相当する生物と共生した真核生物の出現。
- 20億年前 - 現存する最古かつ最大の小惑星衝突 → フレデフォート・ドーム
- 20億 - 19億年前 - 最初の超大陸(ヌーナ大陸)出現か?
- 大陸移動説によれば、大陸は数億年程度の周期で離散集合を繰り返していると考えられ、この頃、ヌーナ大陸と名づけられた超大陸が出現したと考えられている。
- 約20億 - 10億年前 - 酸素濃度が現代の1/100以上のレベルとなり大きくは増加しなかった[15]。
- 約10億 - 7億年前 - ロディニア大陸誕生
- 10億 - 6億年前 - この頃、多細胞生物が出現したと考えられている。多細胞生物は原口 (生物学)の獲得により強力な捕食能を有するに至った。
- 8億5000万年前頃 - この頃の1年は約435日。
- ストロマトライトからの計測結果による。
- → ジャイアント・インパクト説
- 全球凍結(スノーボールアース)仮説。
- スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これがエディアカラ生物群やバージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。
古生代(約5億7000万 - 約2億5000万年前)
編集累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 2.58 |
新第三紀 | 23.03 | ||
古第三紀 | 66 | ||
中生代 | 白亜紀 | 145 | |
ジュラ紀 | 201.3 | ||
三畳紀 | 251.902 | ||
古生代 | ペルム紀 | 298.9 | |
石炭紀 | 358.9 | ||
デボン紀 | 419.2 | ||
シルル紀 | 443.8 | ||
オルドビス紀 | 485.4 | ||
カンブリア紀 | 541 | ||
原生代 | 2500 | ||
太古代[* 4] | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
生命の多様化、カンブリア爆発
- およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間 - カンブリア爆発と呼ばれる生物の多様化が起こる。突如として脊椎動物をはじめとする今日見られる動物界のほとんどの門 (分類学) が出そろった現象である。
- 短期間(約1000万年の間)に生物の種類を多く増やした。この頃から多くの化石が発見されるようになる。
- 約5億3000万年前 - バージェス動物群、バージェス頁岩
- 三葉虫などの生物が現れる。
- 4億6000万 - 4億3000万年前 - 一時的な氷河時代(アンデス-サハラ氷期)
- 4億3000万年前頃 - 生物の大量絶滅(オルドビス紀末)
- 5億年前 - 4億年前 - 二酸化炭素の濃度は現代の20倍程度[15]
- 4億2000万年前 - 植物の上陸[18]
- 4億年前 - 節足動物の上陸[18][信頼性要検証]
- 4億年前 - アンモナイトが現れる[19]。
- 北海道もアンモナイトの世界的な産地の1つで、約1億年前頃の化石が多く発見されている。
- 寒冷化と海洋無酸素事変の発生
- 3億6000万年前 - 温暖期
- 氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、石炭の元になったとされる。地質時代では石炭紀という名称がついている。リグニンを含む樹木を分解する菌類が存在せず、石炭の原料が地表に積もる。光合成により二酸化炭素が減少し温室効果が減少し寒冷化に向かい酸素濃度が増える[20]。
- 3億年前 - 二酸化炭素濃度が現代の程度まで低下する。この前後寒冷化する[21]。酸素濃度が最高の35%となる。これ以降、リグニンを含む樹木を分解できる菌類(白色腐朽菌)が登場し酸素濃度が徐々に減少に向い、二酸化炭素濃度は増加に向かう[20]。
- 3億年前 - 昆虫が拡大。
中生代(約2億5000万 - 約6500万年前)
編集- 2億5000万年前 - 爬虫類から双弓類を経て進化した恐竜の出現。中生代の三畳紀、ジュラ紀、白亜紀を通して恐竜が繁栄。恐竜は気嚢をもち低酸素環境に対応できた。哺乳類の祖先の横隔膜をもつ単弓類は低酸素環境に対応できずに衰退した[20]。
- 2億2500万年前 - 最古の哺乳類のアデロバシレウスの出現。
- 魚類、両生類、爬虫類、鳥類には4タイプの錐体細胞を持つもの(4色型色覚)が多い。一方ほとんどの哺乳類は錐体細胞を2タイプしか持たない(2色型色覚)。哺乳類の祖先は4タイプ全ての錐体細胞を持っていたが、初期の哺乳類は主に夜行性であったため、色覚は生存に必須ではなかったために退化した[23]。
- 2億2000万年前 - 生物の大量絶滅(三畳紀末)。
- 2億2000万年前 - マニコーガン・クレーターの形成。
- 2億年前 - 酸素濃度が12%まで低下する。二酸化炭素濃度は現代の数倍から10倍程度に増加する。この前後温暖な気候が続く。これ以降徐々に酸素濃度が上昇し、二酸化炭素濃度が減少する[20][21]。
- 2億年前 - パンゲア大陸の分裂がはじまる。
- 1億8000万年前 - 北はローラシア大陸、南はゴンドワナ大陸へと分裂し、ゴンドワナ大陸はその後、西ゴンドワナ大陸と東ゴンドワナ大陸へと分裂
- 1億5000万年前 - 始祖鳥(鳥類の出現)。
- 1億4000万年前 - 白亜紀に入ると、西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、その間に大西洋が成立した。また、東ゴンドワナ大陸は、インド亜大陸及びマダガスカル島と、南極大陸及びオーストラリア大陸に分裂した。この分裂が、オーストラリア大陸でのその後の単孔類の生き残りや有袋類の独自進化につながる[24]。
- 1億年前 恐竜の全盛時代
- 6550万年前 - 生物の大量絶滅(白亜紀末)。この頃、恐竜が絶滅。アンモナイトも絶滅。
- 隕石の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ K-Pg境界、チクシュルーブ・クレーター
新生代(約6500万年前 - 現代)
編集約6500万年前 - 1000万年前
編集累代 | 代 | 紀 | 世 | 期 | 基底年代 Mya[* 3] |
---|---|---|---|---|---|
顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 完新世 | メガラヤン | 0.0042 |
ノースグリッピアン | 0.0082 | ||||
グリーンランディアン | 0.0117 | ||||
更新世 | 後期更新世 | 0.129 | |||
チバニアン | 0.774 | ||||
カラブリアン | 1.8 | ||||
ジェラシアン | 2.58 | ||||
新第三紀 | 鮮新世 | ピアセンジアン | 3.6 | ||
ザンクリアン | 5.333 | ||||
中新世 | メッシニアン | 7.246 | |||
トートニアン | 11.63 | ||||
サーラバリアン | 13.82 | ||||
ランギアン | 15.97 | ||||
バーディガリアン | 20.44 | ||||
アキタニアン | 23.03 | ||||
古第三紀 | 漸新世 | チャッティアン | 27.82 | ||
ルペリアン | 33.9 | ||||
始新世 | プリアボニアン | 37.8 | |||
バートニアン | 41.2 | ||||
ルテシアン | 47.8 | ||||
ヤプレシアン | 56 | ||||
暁新世 | サネティアン | 59.2 | |||
セランディアン | 61.6 | ||||
ダニアン | 66 | ||||
中生代 | 251.902 | ||||
古生代 | 541 | ||||
原生代 | 2500 | ||||
太古代[* 4] | 4000 | ||||
冥王代 | 4600 | ||||
- 約5500万年前に現れたアダピス類が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現したプレシアダピス類のプルガトリウスを最古とする考え方もある。
- 霊長目でビタミンC合成能力が失われたのは約6300万年前であり、直鼻猿亜目(合成能力なし)と曲鼻猿亜目(合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目にはメガネザル下目や真猿下目(サル、類人猿、ヒト)を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、マダガスカルに生息するキツネザルなどが含まれる[26]。
- 5500万年前 - 暁新世・始新世境界で突発的温暖化事件(暁新世-始新世温暖化極大)が発生し、新生代では最も高温の時代になった。その原因として1500Gtのメタンハイドレートの融解などの温暖化ガスの大量放出があり、地表5-7℃の気温上昇の温暖化が起こった[27]。
- 4500万年前 - インド亜大陸が北上を続け、ユーラシア大陸に衝突し、ヒマラヤ山脈を形成
- 約4000万年前 - 南極大陸で氷河の形成がはじまり、徐々に寒冷化。
- 4000万年前 - 3000万年前
- 真猿下目の狭鼻下目(旧世界ザル)と広鼻下目(新世界ザル)が分岐した。一説では、当時のアフリカ大陸で大きな洪水が起こり、倒れて流された大木に乗った真猿下目のサルが当時それ程広がっていなかった大西洋を越えて南アメリカにたどり着いて広鼻下目の祖先となった[28]。
- 3000万年前
- 2800万年から2400万年前
- 狭鼻下目のヒト上科(テナガザル、オランウータン、チンパンジー、ゴリラ、ヒトの共通祖先)がオナガザル上科から分岐し[29][30]、同時にヒト上科で尿酸を分解する尿酸オキシダーゼ活性が消失した[31]。尿酸が直鼻猿亜目で合成能が失われたビタミンCの抗酸化物質としての部分的な代用となった[32]。
- 2500万年前 - 最古の類人猿と思われる化石?
- 約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
- テチス海が消滅し、造山運動により隆起。→ 新第三紀、Geology of the Himalaya
- 約1800万年前 - 1700万年前のウマの化石が岐阜県可児市で1961年と1971年に発見されていた。「アンキテリウム属」の1種で、和名「ヒラマキウマ」という。日本最古とされていたが、アジアでも最古級であることが分かった。
- 1600万年前頃 - 大和三山の内の畝傍山や耳成山、また二上山もこの頃火山活動していた。
- 約1400万年前 - ヒト科がヒト亜科とオランウータン亜科に分岐したと推定されている[36]。
- 1300万年前 - この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも類人猿の化石が現れる。
- 約1160万年前 - 最後の生物の大量絶滅。原因は不明だが、落下地点は不明ながら隕石によるものとの説が提起されている[37][38]。
1000万年前 - 100万年前
編集- 人類誕生に大きな影響を与えたとする説がある。
- 700万 - 600万年前 - 現在最古の人類化石は、中央アフリカ発見のサヘラントロプス・チャデンシスとされている。2002年に報告された[39]。
- 約440万年前 - 古琵琶湖の形成[40]。琵琶湖は世界で5番目に古い古代湖と考えられている[41]。
- 370万 - 100万年前 - アウストラロピテクス(猿人)
- 約200万年前[43] - フィリピン海プレートに乗って移動してきた伊豆半島が北アメリカプレートに衝突し、富士山や箱根などの噴火の引き金になった。
- 180万年前 - グルジアのクラ川下流の下カルトリ地方ドゥマニスィ(ドマニシ)で発見された化石は、ユーラシア最古の原人として知られる[44]。
- 180万 - 150万年前 - アフリカの地を脱してユーラシア大陸の熱帯・温帯に拡散したらしい[45]。
100万年前 - 10万年前
編集- 約78万年前 - 最新の地磁気の逆転。
- 地球磁場は10万 - 100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前 - 現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万 - 78万年前)。
- なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。
- 概ね70万年前頃
- この後、緩やかに寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷期のピークとなった。
- 約20万 - 19万年前 - ホモ・サピエンス(現在のヒト)の出現。16±4万年前のミトコンドリア・イブの存在。
- アフリカに出現、10万年前頃にユーラシア大陸にも拡大したと考えられている。
- 台湾沖で新たな原人の化石見つかる。見つかったのは下あごの骨の右半分の化石。発見時期は不明だが、場所は台湾本島と澎湖諸島の間の海域[47][48]。
- 約15万年前 - マンモスがヨーロッパに現れた。
- 約14万年前 - 氷期(リス氷期)のピーク。
- この後、急速に温暖化へと向かった。
- 約13万 - 12万年前 - 温暖期のピーク。
- 現在よりも温暖であったと考えられている。この後、急速に寒冷化し、約11万年前頃から緩やかに上下を繰り返しながら徐々に氷期へと向かった。
- 約12万5千年前 - 初期のヒト属による火の利用
- 日常的に広範囲にわたって火が使われるようになったことを示す証拠が、約12万5千年前の遺跡から見つかっている[49]。
- 約10万年前 - マンモスはヨーロッパから北アメリカ大陸にまで生息分布を広げた。マンモスは寒冷な草原での生活に適応していた[50]。
10万年前 - 1万年前
編集→「紀元前11千年紀以前」も参照
- 約10万年前 - 現代人(ホモ・サピエンス)がアフリカを出て世界各地に拡がった(アフリカ単一起源説を裏付けるもの[51]。7万年前との説(後述)もある。ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年である[52]。
- 8万1000年前 - 地球温暖化に伴う海面の急速な上昇が起こっていた。国際研究グループが、気候変動に伴う氷床の拡大、縮小は今まで考えられていたよりも急速に起きる可能性があると発表した[53]。
- 約7万3000年前 - スマトラ島のトバ火山の大噴火。スマトラ島のトバ湖はこの時の噴火によって形成されたカルデラ湖。
- ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3 - 3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が1万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「ボトルネック効果(遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。→ トバ・カタストロフ理論
- 7万年前にヒトが衣服を着るようになり、ヒトに寄生するヒトジラミは7万年前に2つの亜種、主に毛髪に寄宿するアタマジラミと主に衣服に寄宿するコロモジラミに分岐した[54]。
- 7万年前のヒトの出アフリカ説[55]。
- 7万年前±1万3000年にヨーロッパ人と日本人の共通祖先が分岐[52]。
- 約5万年前 - クロマニョン人。
- 約5万年前 - 隕石の衝突でバリンジャー・クレーター(アメリカアリゾナ州)が形成される。
- 約4万年前 - オーストラリアに人類が渡島したのは4万2000年 - 4万5000年前である。また、オーストラリア最古の人骨の年代はおよそ4万5000年前である[56]。
- 約3万年前 - ネアンデルタール人がこの頃絶滅。
- 最古の洞窟壁画
- 現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。また、ラスコー(約1万8000年 - 1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年 - 1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。
- 氷期の時代にベーリング海峡は地続きになっていた。この頃、ユーラシア大陸から無人のアメリカ大陸に人類が移り住んだと考えられている。約1万年前頃までには、南アメリカ大陸の南端地域まで到達した。→ アメリカ州の先住民族参照。
- 2万6500年前頃 - タウポ湖が大爆発を起こす(VEI8)。
- 2万5000年前頃 - 姶良火山が大爆発を起こす(VEI7)。
- 約2万年前 - ウルム氷期(最終氷期)のピーク。気温は年平均で7 - 8℃も下がった。そのため地球上で氷河が発達し、海水面が現在よりも100mから最大で130mほど低かったと考えられている(海水準変動を参照)。その後、温暖化と寒冷化の小さな波をうちながら、長期では徐々に温暖化に向かった。
- 約1万8000年前 - 日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入し、この影響で朝鮮海峡あるいは対馬海峡から表層水が流出した。
- 約1万6500年前 - 青森県外ヶ浜町にある大平山元I遺跡から土器、石器が出土している。AMS法による放射性炭素年代測定法の算定による。
- 約1万6000年前 - 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。
- 海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。
- 約1万4000 - 約1万年前 - この頃までにヒトがイヌを飼い慣らしたと考えられている。
- 約1万3000年前 - 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの宗谷海峡が海水面下に没した。対馬暖流は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。
- 約1万3000 - 1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「新ドリアス期」と呼ばれている。
- 約1万2000年前 - この頃は、こと座(七夕の織り姫星付近)が北極星だった。この頃アメリカ大陸に人類が移動したとされている[57]。
- 地球の歳差運動により、北極星は25,920年周期で変化している。
- 約1万2000年前 - ナイアガラ滝の形成がはじまる。
- 解凍した氷河の水で滝の形成がはじまった。初期の滝は現在より10kmほど下流にあり、年1mほどのペースで後退しながら現在の姿となった。
1万年前 - 現在
編集→「世界の歴史」も参照
- 日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模なものとされている。 → テフラ参照。
- 約4000年前 - 地球上で最後まで生き残っていたマンモスの化石がロシア国内の北極海の島(ウランゲリ島)で見つかっている[60]。
- 前5000年 - 前3000年頃 - 完新世の気候最温暖期。
- 前3000年頃(5000年前)初期の文明が現れる。
- 人為による環境破壊が少しずつ表面化。
- 紀元前後 古代ローマ、漢などの古代帝国が出現。
- 中世は比較的温暖な時期だったとされる。 → 中世の温暖期。
- 14世紀半ば - 19世紀半ば - 小氷期とされる。
- 16世紀半ば - 17世紀初頭 - 太陽黒点の活動が低下(マウンダー極小期)。
- 最近のものでは、もっとも活動が低下した時期とされる。
脚注
編集注釈
編集- ^ カナダ北西部のアカスタ片麻岩に含まれるジルコンのU-Pb(ウラン・鉛年代測定法)で、40.31億年である[8]。
出典
編集- ^ 国際層序委員会ICS Chart v2018/08
- ^ 西尾正則. “宇宙科学入門第7回資料 恒星の誕生と進化” (PDF). 鹿児島大学理学部. 2010年10月19日閲覧。
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