赤字83線
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赤字83線(あかじはちじゅうさんせん)とは、1968年(昭和43年)9月に国鉄諮問委員会が提出した意見書により、「使命を終えた」としてその廃止およびバス転換を促された日本国有鉄道(国鉄)のローカル線、もしくはその廃止の取組みをいう[1]。
この取組みは、戦時中の不要不急線の休止を別にすれば、積極的に国鉄ローカル線を廃止しようという本格的な動きである。なお、赤字83線の取組みの前の1960年(昭和35年)にも、国鉄が経営効率の悪い全国50路線について廃止することを検討したことがある[2][3]。赤字83線の整理は中途半端に終わったことから、1980年代の国鉄末期に実施された特定地方交通線の取組みへと受け継がれていった。
概要
編集意見書により、「使命を終えた」とされたローカル線の選定基準は次のとおりである。
- 営業キロが100 km以下で、鉄道網全体から見た機能が低く、沿線人口が少ない。
- 定期客の片道輸送量が3,000人以内、貨物の1日発着600 t以内。
- 輸送量の伸びが競合輸送機関を下回り、旅客・貨物とも減少している。
など
この基準により、83線 (2,590.6 km) が選定され、国鉄は、翌年から地元との廃止協議に入った。しかし各地で反対運動が盛り上がって進捗は滞り、廃止協議すらままならない場所も多く、1972年(昭和47年)までに廃止されたのはわずか11線 (116.0 km) であった[1]。この他に83線に含まれていなかった4線 (19.0 km) も廃止されており、合わせて15線 (135.0 km) が廃止されている。
しかし、この間にも日本鉄道建設公団(鉄道公団)によるローカル線建設は続行され、廃止の一方で新たなローカル線が開業し、これら新線が新たな赤字を生み出すという矛盾が生じていた。赤字83線の取組み中に開業したローカル新線は、11線 (163.0 km) で、結局差し引きほぼゼロという奇妙な状態であった。
1972年(昭和47年)7月、田中角栄が内閣総理大臣に就任すると、この赤字路線廃止の取組みはあえなく打ち切られることになった。田中は自著『日本列島改造論』において、「赤字の地方線撤去は、論外。私企業と同じ物差しで国鉄の赤字を論じて再建を語るべきではない。」と主張している。田中は鉄道公団の生みの親ともいうべき人物である。
これに対する反省が、後の特定地方交通線転換の強力な取組み、さらには小松島線・鍛冶屋線などで見られた硬直化した路線廃止へのこだわりにつながっていく。赤字83線に名を挙げられながら生き残ったローカル線の多くも特定地方交通線に名を連ねたが、その大半が廃止となり、第三セクター鉄道やバスへ転換された。最終的な転換特定地方交通線の数は、奇しくも同数の83線であった。
一方で、「赤字」に上げられながら新規に延伸し、現在もJR線として存続している路線も存在するが、それらの路線の大半が赤字83線の挫折以後も存廃を論議されたことのある状態である。
赤字83線とその後
編集以下本項では便宜上、意見書が提出された1968年(昭和43年)9月以降、1972年(昭和47年)7月7日の田中内閣発足までを取組み期間とする。路線名称は1968年当時のもの。
赤字83線として廃止された路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
廃止年月日 | その後・備考 |
---|---|---|---|---|---|
幸袋線 | 福岡県 | 小竹 - 二瀬[1] | 7.6 km | 1969年12月8日[1] | 廃止後は下記支線も含め西鉄バスが継承したが、1988年4月3日に嘉穂交通(現・西鉄バス筑豊)に分社化された。 |
幸袋線(貨物支線) | 幸袋 - 伊岐須 | 2.5 km | 幸袋 - 川津信号場間1.6 kmは、本線との重複区間。 | ||
根北線 | 北海道 | 斜里 - 越川[1] | 12.8 km[1] | 1970年12月1日[1] | 斜里バス越川線に転換。 2004年4月27日バス路線廃止。 |
唐津線(岸嶽支線) | 佐賀県 | 山本 - 岸嶽[1] | 4.1 km[1] | 1971年8月20日[1] | 本線は存続。昭和自動車北波多線が継承している。 |
世知原線 | 長崎県 | 肥前吉井 - 世知原[1] | 6.7 km[1] | 1971年12月26日[1] | 跡地はサイクリングロードとなっている。代替バス路線は西肥自動車世知原線である |
臼ノ浦線 | 長崎県 | 佐々 - 臼ノ浦[1] | 3.8 km[1] | 1971年12月26日[1] | 西肥自動車楠泊線と浅子線が代替。2016年12月に浅子線は廃止された。 |
鍛冶屋原線 | 徳島県 | 板野 - 鍛冶屋原[1] | 6.9 km[1] | 1972年1月16日[1] | 国鉄バス(後のJR四国バス)阿波線に転換。 1996年4月1日廃止(廃止後の代替交通の節参照)。 旧鍛冶屋原線区間の代替輸送を競合する徳島バス鍛冶屋原線に統合。 |
篠山線 | 兵庫県 | 篠山口 - 福住[1] | 17.6 km[1] | 1972年3月1日[1] | 国鉄バス(後の西日本JRバス)園篠線に転換。 2002年神姫バス(現在は神姫グリーンバス)に転換。 |
三国線 | 福井県 | 金津 - 芦原 | 4.5 km | 1972年3月1日[1] | 国鉄バス金津三国線に転換。 1987年に京福バス金津・東尋坊線に転換。 |
三国線(休止区間) | 芦原 - 三国[1] | 4.2 km | |||
三国 - 三国港[1] | 1.0 km | 京福電気鉄道三国芦原線(現在のえちぜん鉄道三国芦原線)に編入。 | |||
宇品線 | 広島県 | 広島 - 上大河[1] | 2.4 km[1] | 1972年4月1日[1] | 廃止日以降も、宇品四者協定線の国鉄側線扱いで1日1便運行していたが、1986年に廃止。 |
川俣線 | 福島県 | 松川 - 岩代川俣[1] | 12.2 km[1] | 1972年5月14日[1] | 国鉄バス(後のJRバス東北)川俣線に転換。 2005年3月31日、地元自治体による代替バスに移管。 |
札沼線(一部区間) | 北海道 | 新十津川 - 石狩沼田[1] | 34.9 km[1] | 1972年6月19日[1] | 国鉄バス(後のジェイ・アール北海道バス)石狩線に転換。 2003年3月1日北海道中央バスに転換。 一部区間はその後沼田町営バス北竜線に転換。 |
細島線 | 宮崎県 | 日向市 - 細島 | 3.5 km | 1972年2月1日 | 日付は旅客営業廃止日。 旅客営業廃止後も日豊本線の貨物支線として存続していたが、1993年12月1日廃止。現在は宮崎交通が近くでバス路線を運行 |
赤字83線としての廃止は免れたものの、その後の取組みによって廃止された路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
廃止年月日 | その後・備考 |
---|---|---|---|---|---|
気仙沼線 | 宮城県 | 南気仙沼 - 気仙沼港 | 1.6 km | 1979年11月1日 | 貨物支線 |
気仙沼 - 本吉 | 21.3 km | 2020年4月1日 | 1977年12月11日柳津 - 本吉間34.0 km延伸開業。柳津線、前谷地 - 柳津間17.5 kmを編入。 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、柳津 - 気仙沼間55.3 kmを2012年より気仙沼線BRTに転換。 2020年4月1日同区間の鉄道事業廃止。 | ||
白糠線 | 北海道 | 白糠 - 上茶路 | 25.2 km | 1983年10月23日 | 1972年9月8日上茶路 - 北進間7.9 km延伸開業。 後に第1次特定地方交通線に指定され全線廃止。 白糠町営バスに転換。 |
日中線 | 福島県 | 喜多方 - 熱塩 | 11.6 km | 1984年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。会津乗合自動車に転換。 |
赤谷線 | 新潟県 | 新発田 - 東赤谷 | 18.9 km | 1984年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。新潟交通に転換(現在は新潟交通観光バス)。 |
魚沼線 | 新潟県 | 来迎寺 - 西小千谷 | 12.6 km | 1984年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。越後交通バスに転換。 |
黒石線 | 青森県 | 川部 - 黒石 | 6.6 km | 1984年11月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。弘南鉄道黒石線に転換。 1998年4月1日鉄道路線廃止。弘南バスに転換。 |
妻線 | 宮崎県 | 佐土原 - 杉安 | 19.3 km | 1984年12月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。宮崎交通バスに転換。 |
宮原線 | 大分県 熊本県 |
恵良 - 肥後小国 | 26.6 km | 1984年12月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。 大分交通バスに転換。2013年に豊後森 - 麻生釣を除きバス廃止。 |
小松島線 | 徳島県 | 中田 - 小松島 | 1.9 km | 1985年3月14日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。 小松島市営バスに転換(2015年4月1日から徳島バス)。 |
相生線 | 北海道 | 美幌 - 北見相生 | 36.8 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。 北見バス(現、北海道北見バス)・津別町営バスに転換。 |
渚滑線 | 北海道 | 渚滑 - 北見滝ノ上 | 34.3 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。北紋バスに転換。 |
弥彦線(一部区間) | 新潟県 | 東三条 - 越後長沢 | 7.9 km | 1985年4月1日 | 越後交通バスに転換。 |
北条線 | 兵庫県 | 粟生 - 北条町 | 13.8 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。北条鉄道北条線に転換。 |
三木線 | 兵庫県 | 厄神 - 三木 | 6.8 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。三木鉄道三木線に転換。 2008年4月1日鉄道路線廃止。神姫バスに転換。 |
倉吉線 | 鳥取県 | 倉吉 - 山守 | 20.0 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。 日本交通・日ノ丸自動車バス・中鉄バス(現、中鉄美作バス)に転換。 |
香月線 | 福岡県 | 中間 - 香月 | 3.5 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。西鉄バス(現、西鉄バス北九州)に転換。 |
勝田線 | 福岡県 | 吉塚 - 筑前勝田 | 13.8 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。西鉄バスに転換。 |
添田線 | 福岡県 | 香春 - 添田 | 12.1 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。西鉄バス(現、西鉄バス筑豊)に転換。 |
室木線 | 福岡県 | 遠賀川 - 室木 | 11.2 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。西鉄バスに転換。1996年バス廃止。 |
矢部線 | 福岡県 | 羽犬塚 - 黒木 | 19.7 km | 1985年4月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。堀川バスに転換。 |
岩内線 | 北海道 | 小沢 - 岩内 | 14.9 km | 1985年7月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。ニセコバスに転換。 |
興浜北線 | 北海道 | 浜頓別 - 北見枝幸 | 30.4 km | 1985年7月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。宗谷バスに転換。 |
大畑線 | 青森県 | 下北 - 大畑 | 18.0 km | 1985年7月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。下北交通大畑線に転換。 2001年4月1日鉄道路線廃止。下北交通バスに転換。 |
興浜南線 | 北海道 | 興部 - 雄武 | 19.9 km | 1985年7月15日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。北紋バスに転換。 |
美幸線 | 北海道 | 美深 - 仁宇布 | 21.2 km | 1985年9月17日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。名士バスに転換(現在は名士バスが美深町から受託運行)。 |
矢島線 | 秋田県 | 羽後本荘 - 羽後矢島 | 23.0 km | 1985年10月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。由利高原鉄道鳥海山ろく線に転換。 |
明知線 | 岐阜県 | 恵那 - 明知 | 25.2 km | 1985年11月16日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。明知鉄道明知線に転換。 |
内子線(一部区間) | 愛媛県 | 五郎 - 新谷 | 5.0 km | 1986年3月3日 | 新谷 - 内子間は下記。 |
高森線 | 熊本県 | 立野 - 高森 | 17.7 km | 1986年4月1日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。南阿蘇鉄道高森線に転換。 |
富内線 | 北海道 | 鵡川 - 日高町 | 83.0 km | 1986年11月1日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。道南バスに転換。 |
阿仁合線 | 秋田県 | 鷹ノ巣 - 比立内 | 46.1 km | 1986年11月1日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸北線に転換。 1989年4月1日比立内 - 松葉間29.0 km延伸開業。秋田内陸南線を編入し、秋田内陸線と改称。 |
越美南線 | 岐阜県 | 美濃太田 - 北濃 | 72.2 km | 1986年12月11日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。長良川鉄道越美南線に転換。 |
宮之城線 | 鹿児島県 | 川内 - 薩摩大口 | 66.1 km | 1987年1月10日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。南国交通バスに転換。 |
古江線 | 鹿児島県 | 志布志 - 海潟 | 64.8 km | 1987年3月14日 | 1972年9月9日海潟温泉(海潟) - 国分間33.5 km延伸開業。路線名を大隅線と改称。 後に第2次特定地方交通線に指定され全線廃止。鹿児島交通バス・JR九州バスに転換(後にJR九州バスは撤退) |
瀬棚線 | 北海道 | 国縫 - 瀬棚 | 48.4 km | 1987年3月16日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。函館バスに転換。 |
湧網線 | 北海道 | 中湧別 - 網走 | 89.8 km | 1987年3月20日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。網走バスに転換。 2010年10月1日、網走バスが中湧別 - 常呂間から撤退(一部区間は沿線の自治体バスとして存続)。 |
佐賀線 | 佐賀県 福岡県 |
佐賀 - 瀬高 | 24.1 km | 1987年3月28日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。 西鉄バス・佐賀市営バス・堀川バスに転換(1998年に佐賀市営バスは撤退)。 |
信楽線 | 滋賀県 | 貴生川 - 信楽 | 14.8 km | 1987年7月13日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。信楽高原鐵道信楽線に転換。 |
会津線(一部区間) | 福島県 | 西若松 - 会津滝ノ原 | 57.4 km | 1987年7月16日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。会津鉄道会津線に転換。 |
岩日線 | 山口県 | 川西 - 錦町 | 32.7 km | 1987年7月25日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。錦川鉄道錦川清流線に転換。 |
若桜線 | 鳥取県 | 郡家 - 若桜 | 19.2 km | 1987年10月14日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。若桜鉄道若桜線に転換。 |
山野線 | 熊本県 鹿児島県 |
水俣 - 栗野 | 55.7 km | 1988年2月1日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。南国交通バスに転換。 |
木原線 | 千葉県 | 大原 - 上総中野 | 26.9 km | 1988年3月24日 | 第1次特定地方交通線に指定され廃止。いすみ鉄道いすみ線に転換。 |
能登線 | 石川県 | 穴水 - 蛸島 | 61.1 km | 1988年3月25日 | 第3次特定地方交通線に指定され廃止。のと鉄道能登線に転換。 2005年4月1日鉄道路線廃止。能登中央バス・奥能登観光開発バス(両社とも現、北鉄奥能登バス)に転換。 |
中村線 | 高知県 | 窪川 - 土佐佐賀 | 20.7 km | 1988年4月1日 | 1970年10月1日土佐佐賀 - 中村間22.7 km延伸開業。 後に第3次特定地方交通線に指定され全線廃止。土佐くろしお鉄道中村線に転換。 |
真岡線 | 茨城県 栃木県 |
下館 - 茂木 | 42.0 km | 1988年4月11日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。真岡鐵道真岡線に転換。 |
長井線 | 山形県 | 赤湯 - 荒砥 | 30.6 km | 1988年10月25日 | 第3次特定地方交通線に指定され廃止。山形鉄道フラワー長井線に転換。 |
日ノ影線 | 宮崎県 | 延岡 - 日ノ影 | 37.6 km | 1989年4月28日 | 1972年7月22日日ノ影 - 高千穂間12.5 km延伸開業。高千穂線と改称。 後に第2次特定地方交通線に指定され廃止。高千穂鉄道高千穂線に転換。 2005年9月6日の台風14号による豪雨によって被災し、長期休止後2008年12月28日全線廃止(詳細は路線記事参照)。 宮崎交通バスにて代替。 |
標津線 | 北海道 | 標茶 - 根室標津 | 69.4 km | 1989年4月30日 | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。阿寒バスに転換。 |
中標津 - 厚床 | 47.5 km | 第2次特定地方交通線に指定され廃止。根室交通バスに転換。 | |||
湯前線 | 熊本県 | 人吉 - 湯前 | 24.9 km | 1989年10月1日 | 第3次特定地方交通線に指定され廃止。くま川鉄道湯前線に転換。 |
鍛冶屋線 | 兵庫県 | 野村 - 鍛冶屋 | 13.2 km | 1990年4月1日 | 第3次特定地方交通線に指定され廃止。神姫バスに転換。 |
大社線 | 島根県 | 出雲市 - 大社 | 7.5 km | 1990年4月1日 | 第3次特定地方交通線に指定され廃止。一畑電気鉄道バスに転換(現在は一畑バス)。 |
深名線 | 北海道 | 深川 - 名寄 | 121.8 km | 1995年9月4日 | JR北海道バス(現在はジェイ・アール北海道バス)に転換。 |
可部線(一部区間) | 広島県 | 可部 - 加計 | 32.0 km | 2003年12月1日 | 1969年7月27日加計 - 三段峡間14.2 km延伸開業。 非電化区間(可部 - 三段峡間46.2 km)2003年12月1日廃止。 広電バス・広島交通バスに転換。 2017年3月4日に可部 - 河戸間相当(あき亀山)の区間を電化の上で復活開業。 |
小本線 | 岩手県 | 茂市 - 浅内 | 31.2 km | 2014年4月1日 | 1972年2月6日浅内 - 岩泉間7.4 km延伸開業。岩泉線と改称。 第2次特定地方交通線に指定されたが代替道路未整備のため取り下げ。 岩泉線の一部区間として存続したが、2010年7月31日に災害のため全線運休。 2014年4月1日廃止。東日本交通バスに転換。 |
江差線 | 北海道 | 木古内 - 江差 | 42.1 km | 2014年5月12日 | 北海道新幹線開業に先立ち廃止。函館バスに転換。 |
木古内 - 五稜郭 | 37.8 km | 2016年3月26日 | 北海道新幹線開業に伴い廃止。道南いさりび鉄道に移管。 | ||
三江北線 | 島根県 | 江津 - 浜原 | 50.1 km | 2018年4月1日 | 1975年8月31日浜原 - 口羽間26.9 km間延伸開業。三江南線を編入し、三江線と改称。 三江線の一部区間として存続したが、2018年4月1日廃止。石見交通バス・大和観光バスに転換。 |
三江南線 | 広島県 島根県 |
三次 - 口羽 | 28.4 km | 2018年4月1日 | 1975年8月31日三江北線に編入され、三江線と改称。 三江線の一部区間として存続したが、2018年4月1日廃止。備北交通バスなどに転換。 |
存続している路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
その後・備考 |
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八戸線(一部区間) | 青森県 | 鮫 - 久慈 | 53.1 km | 東北新幹線開業後、JRの路線としては孤立路線となっている。 |
大湊線 | 青森県 | 野辺地 - 大湊 | 58.4 km | 同上。 |
会津線(一部区間) | 福島県 | 会津宮下 - 只見 | 43.0 km | 1971年8月29日会津若松 - 会津宮下 - 只見間88.4 kmを只見線へ編入。只見線の一部区間として存続。 会津川口 - 只見間27.6 kmは2022年10月1日より福島県との上下分離方式に移行。 |
只見線 | 新潟県 | 小出 - 大白川 | 26.0 km | 1971年8月29日只見 - 大白川間20.8 km延伸開業。会津線、会津若松 - 只見間を編入。 |
烏山線 | 栃木県 | 宝積寺 - 烏山 | 20.4 km | |
越美北線 | 福井県 | 南福井 - 勝原 | 43.1 km | 1972年12月15日勝原 - 九頭竜湖間10.2 km延伸開業。 1987年4月1日起点を越前花堂に変更。 愛称:九頭竜線 |
名松線 | 三重県 | 松阪 - 伊勢奥津 | 43.5 km | 第2次特定地方交通線に指定されたが代替道路未整備のため取り下げ。 |
参宮線(一部区間) | 三重県 | 伊勢市 - 鳥羽 | 14.1 km | |
宇和島線 | 愛媛県・高知県 | 北宇和島 - 江川崎 | 33.6 km | 1974年3月1日江川崎 - 若井間42.7 km延伸開業。予土線と改称。 予土線の一部区間として存続。 |
鳴門線 | 徳島県 | 池谷 - 鳴門 | 8.3 km | |
牟岐線(一部区間) | 徳島県 | 阿南 - 牟岐 | 43.3 km | 1973年10月1日牟岐 - 海部間11.6 km延伸開業。2020年11月1日阿波海南 - 海部間1.5 kmを廃止し、阿佐海岸鉄道に移管。 |
内子線(一部区間) | 愛媛県 | 新谷 - 内子 | 5.3 km | 1986年3月3日予讃本線向井原 - 内子間及び新谷 - 伊予大洲間の延伸開業によりその短絡ルートに組み込まれ、喜多山 - 内子(新・内子)間4.1 kmは新ルートに変更。 同時に五郎 - 新谷間は廃止。 |
香椎線(一部区間) | 福岡県 | 香椎 - 宇美 | 14.1 km | |
指宿枕崎線(一部区間) | 鹿児島県 | 山川 - 枕崎 | 37.9 km | |
日南線 | 宮崎県・鹿児島県 | 南宮崎 - 志布志 | 89.0 km |
同時期に廃止された83線以外の路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
廃止年月日 | その後・備考 |
---|---|---|---|---|---|
胆振線(脇方支線) | 北海道 | 京極 - 脇方 | 7.5 km | 1970年11月1日 | |
五日市線(一部区間) | 東京都 | 武蔵五日市 - 武蔵岩井 | 2.7 km | 1971年2月1日 | 武蔵五日市 - 大久野間2.1 kmの貨物営業は1982年11月15日廃止。貨物輸送はトラック代替、旅客輸送は西東京バスの五20・五21系統が代替。 |
吾妻線(一部区間) | 群馬県 | 長野原 - 太子 | 5.8 km | 1971年5月1日 | 1970年11月1日以降休止。廃線後は国鉄バス(→ジェイアールバス関東)の花敷線が引き継いだが、2009年3月31日限りで廃止。六合村が引き継いだが、2010年3月28日に中之条町に合併され、中之条町営バスとして運行されている。 |
函館本線(南美唄支線) | 北海道 | 美唄 - 南美唄 | 3.0 km | 1971年8月20日 | 貨物営業は1973年9月9日廃止。後継のバス路線は北海道中央バスが運行していたが、2005年4月に美唄市内路線から撤退したため、美唄自動車学校が実質的に継承している。 |
(参考)赤字83線取組み以降、国鉄分割民営化までに開業したローカル線
編集赤字83線取組み終了後に開業した指定路線の延長区間については上記参照。(具体的には、白糠、阿仁合、古江、日ノ影、気仙沼、越美北、三江、宇和島、牟岐の各線)
赤字83線取組み期間中に開業したもの
編集赤字83線指定路線以外の路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
開業年月日 | その後・備考 |
---|---|---|---|---|---|
柳津線 | 宮城県 | 前谷地 - 柳津 | 17.5 km | 1968年10月24日 | 1977年12月11日気仙沼線へ編入。 |
盛線 | 岩手県 | 盛 - 綾里 | 9.0 km | 1970年3月1日 | 1973年7月1日綾里 - 吉浜間12.5 km延伸開業。 第1次特定地方交通線に指定され、1984年4月1日廃止。 三陸鉄道南リアス線(2019年3月23日より案内上はリアス線)に転換。 |
鹿島線 | 茨城県 | 香取 - 鹿島神宮 | 14.2 km | 1970年8月20日 | |
鹿島神宮 - 北鹿島 | 3.2 km | 1970年11月12日 | 貨物営業のみ。 1978年7月25日旅客営業開始、1983年12月1日旅客営業廃止。 1985年3月14日旅客営業再開。 | ||
岡多線 | 愛知県 | 岡崎 - 北野桝塚 | 8.7 km | 1970年10月1日 | 貨物営業のみ。1976年4月26日北野桝塚 - 新豊田間延伸開業、旅客営業開始。 第3次特定地方交通線に指定され、1988年1月31日廃止。愛知環状鉄道に転換。 |
角館線 | 秋田県 | 角館 - 松葉 | 19.2 km | 1970年11月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され、1986年11月1日廃止。 秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸南線に転換。1989年4月1日秋田内陸北線に編入され、秋田内陸線と改称。 |
吾妻線 | 群馬県 | 長野原 - 大前 | 13.3 km | 1971年3月7日 | |
宮古線 | 岩手県 | 宮古 - 田老 | 12.8 km | 1972年2月27日 | 第1次特定地方交通線に指定され、1984年4月1日廃止。 三陸鉄道北リアス線(2019年3月23日より案内上はリアス線)に転換。 |
赤字83線指定路線の延長区間
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
開業年月日 | その後・備考 |
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可部線 | 広島県 | 加計 - 三段峡 | 14.2 km | 1969年7月27日 | 2003年12月1日廃止。広島電鉄バス・広島交通バスに転換。 |
中村線 | 高知県 | 土佐佐賀 - 中村 | 22.7 km | 1970年10月1日 | 第3次特定地方交通線に指定され、1988年4月1日廃止。土佐くろしお鉄道中村線に転換。 |
只見線 | 福島県 | 只見 - 大白川 | 20.8 km | 1971年8月29日 | |
岩泉線 | 岩手県 | 浅内 - 岩泉 | 7.4 km | 1972年2月6日 | 2010年7月31日の土砂崩れにより全線運休。 2014年4月1日に廃止。東日本交通バスに転換。 |
赤字83線取組み終了後に開業した、赤字83線指定路線以外の路線
編集路線名 | 所在地 | 区間 | 営業 キロ |
開業年月日 | その後・備考 |
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盛線 | 岩手県 | 綾里 - 吉浜 | 12.5 km | 1973年7月1日 | 第1次特定地方交通線に指定され、1984年4月1日廃止。 三陸鉄道南リアス線(2019年3月23日より案内上はリアス線)に転換。 |
久慈線 | 岩手県 | 久慈 - 普代 | 26.0 km | 1975年7月20日 | 第1次特定地方交通線に指定され、1984年4月1日廃止。 三陸鉄道北リアス線(2019年3月23日より案内上はリアス線)に転換。 |
岡多線 | 愛知県 | 北野桝塚 - 新豊田 | 10.8 km | 1976年4月26日 | 第3次特定地方交通線に指定され、1988年1月31日廃止。愛知環状鉄道に転換。 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah 菅原操「国鉄の地方線問題の経緯と将来動向」『土木学会論文集』第1985巻第353号、土木学会、1985年、1-10頁、doi:10.2208/jscej.1985.1。
- ^ 牧野和人『国鉄・JRの廃線アルバム【近畿編】』アルファベータブックス、2021年、p111「『丹南町史』に登場する篠山線」
- ^ “衆議院会議録 第34回国会 運輸委員会 第22号” (1960年5月13日). 2024年7月17日閲覧。 “吾孫子説明員 先般新聞に出た問題とおっしゃるのは例の五十線の問題だと思うのでございますが、あれは別に国鉄当局として積極的に発表したというわけでもなく、…(中略)…一応の目安としまして、線区別に見て、貨物がその単位線区について一年間の取り扱い数星が十八万五千トン以下、旅客が白四十万人以下というようなところは、国民経済的な見地から見て、むしろ自動車の分野であるというふうに目される線区ではなかろうかということで、…(中略)…具体的に実際にこの五十線区について直ちに線路を撤去するとかしないとかいうようなことを、もちろんきめておるわけでもございませんし、…”
参考文献
編集関連項目
編集- 廃線
- 国鉄再建法
- 特定地方交通線
- 第三セクター鉄道
- ビーチング・アックス - イギリスで1960年代に立案・実行された大規模なローカル線撤去計画。
- 鉄道と政治
- 日本鉄道建設公団
- 西寒川支線 - 赤字83線にも特定地方交通線にも該当しなかったものの、1984年に廃線。
- 濱田益嗣 - 赤福会長。2007年5月に、参宮線伊勢市以東(赤字83線諮問区間)の廃線を民間から提言して物議を醸した。
- 札沼線(北海道医療大学駅 - 新十津川駅間) - 赤字83線区間の新十津川駅 - 石狩沼田駅間が廃止された後に残った区間。JR北海道が維持困難路線に指定し、2020年に廃止。