レクサス・RZ
レクサス・RZ(アールズィー[1]、Lexus RZ)は、トヨタ自動車が展開する高級車ブランド・レクサスが販売しているクロスオーバーSUV型の二次電池式電気自動車である。
レクサス・RZ XEBM1#型 | |
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RZ450e | |
RZ450e リア | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
駆動方式 |
前輪駆動(RZ300e) 四輪駆動(DIRECT4、RZ450e) |
プラットフォーム | e-TNGA |
パワートレイン | |
モーター | |
最高出力 |
150 kW(203.9 PS)[1XM] 80 kW(109 PS)[1YM] |
最大トルク |
266 N・m(27.1 kgf・m)[1XM] 169 N・m(17.2 kgf・m)[1YM] |
変速機 | eAxle |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット |
後 | ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850 mm |
全長 | 4,805 mm |
全幅 | 1,895 mm |
全高 | 1,635 mm |
車両重量 |
1,990 kg(RZ300e) 2,100 kg(RZ450e) |
概要
編集SUBARUと共同開発したBEV専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用し、ショートオーバーハング・ロングホイールベース化による、特徴的なスタイリングと広い室内空間を実現している。
パワートレインは、RZ450eは新開発の四輪駆動力システム「ダイレクト4(DIRECT4)」を搭載。路面や走行状態を問わず、車両の接地加重に応じて四輪の駆動力を常に緻密に制御する[2]。「DIRECT4」は車輪速、加速度、舵角などのセンサー情報を用いて、前輪:後輪の駆動力配分を100:0 - 0:100の間で制御する。発進時、直進加速時は車両のピッチングを抑え、直接的な加速感が得られるよう、前輪:後輪 = 60:40 - 40:60程度で制御する。旋回時、ステアリングの切り始めにはフロント寄りの駆動力配分(75:25 - 50:50)、コーナー脱出時はリヤ寄りの駆動力配分(50:50 - 20:80)とすることで気持ちのよい旋回の感覚を実現している、とトヨタは主張している[2]。RZ300eは高出力モーターをフロントに搭載。車体自体がRZ450eよりも軽量化されたことに合わせて、足回りが前輪駆動用に変更されている。
その他、ステアバイワイヤなどを採用した[2]。異形ハンドルにより、ハンドル操作によるタイヤ切れ角を自由に変化させることができ、持ち替え不要なハンドル操作を実現している[3]。
エクステリアデザインでは、レクサスを象徴するスピンドルグリルがボディと一体となった「スピンドルボディ」となった[2]。
このモデルでは、ほかの次世代LEXUS車(NX・LX・RX等)と同様に、紙カタログはギャラリーのStyles、グレードや装備・スペックのみ掲載しているSelections、簡易的な掲載のLexus Dealer Optionの3部構成となり、その他の詳細などはホームページで見る形式になっている[注釈 1]。
年表
編集- 2022年
- 2023年
- 3月30日 - 発表・発売[5]。発売当初はRZ450eのみの設定で、最初の500台は特別仕様車の「First Edition」、以降は通常仕様にあたる「Version L」となる。価格はいずれも10%相当分の消費税込で、First Editionは940万円、Verison Lは880万円。
- 「First Edition」は20インチアルミホイールを専用ブラック塗装とし、ステアリングホイールは下部に「RZ FIRST EDITION」の印字を施し、センターコンソール部には「RZ 450e First Edition」ロゴの専用プレートを装着。内装はオラージュ&ブラックの専用カラーとした。ボディカラーは専用配色の2トーンカラーで、ソニックカッパー&ブラックとイーサーメタリック&ブラックの2種が設定される。
- 11月30日 - FWD(2WD)車の「RZ300e」を追加。リアサスペンションメンバーが新たに開発されたFWD専用品となり、車両重量がRZ450eから110kg軽量化されたことに伴い、コイルスプリング、スタビライザー、ショックアブソーバーの設定も最適化された。フロントモータを稼働させるインバーターにはSiC素子(シリコンカーバイド)が採用された。
- 同時にRZ450eも一部改良され、低外気温下における急速充電時間短縮を図るため、冷間時におけるバッテリー暖気性能を向上させる電池急速昇温システムが採用された[6]。
脚注
編集注釈
編集- ^ 掲載内容の一部変更が生じた場合は、SelectionsとLexus Dealer Optionのみの変更に留めることができ、変更のないStylesは継続使用が可能となる。これによりカーボンニュートラルへの取組の一環として、紙資源使用削減によるCO2排出削減効果につながる。
出典
編集- ^ “レクサスにEV専用モデル 今冬発売、航続450キロ”. 共同通信. (2020年4月20日) 2022年5月2日閲覧。
- ^ a b c d e “レクサス初のEV専用車『RZ』を正式発表、「ダイレクト4」など新技術の詳細が明らかに”. レスポンス(Response.jp). 2022年4月22日閲覧。
- ^ CORPORATION, TOYOTA MOTOR. “LEXUS、バッテリーEV専用モデルの新型「RZ」詳細を世界初公開 | レクサス | グローバルニュースルーム”. トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト. 2022年4月22日閲覧。
- ^ 株式会社インプレス (2022年5月21日). “レクサスの新型バッテリEV「RZ」、「ル・ボラン カーズ・ミート 2022 横浜」で実車初公開”. Car Watch. 2022年5月25日閲覧。
- ^ 『LEXUS、バッテリーEV専用モデルの新型「RZ450e」を発売』(プレスリリース)LEXUS、2023年3月30日 。2023年3月31日閲覧。
- ^ 『LEXUS、バッテリーEV専用モデル「RZ」にFWDモデル「RZ300e」を追加導入するとともに、一部改良を実施』(プレスリリース)LEXUS、2023年11月30日 。2023年11月30日閲覧。