精子減少症
(乏精子症から転送)
精子減少症(せいしげんしょうしょう)または乏精子症(ぼうせいししょう)(英: oligozoospermia, oligospermia, low sperm count)とは、精子の濃度が低い精液のことを指し、男性不妊症ではよく見られる症状である[1]。精子濃度が低下した精液には、精子の形態や運動性に著しい異常が見られることがよくある(厳密には乏精子症、英: oligoasthenoteratozoospermia)。精液分析で使われている記述的な用語を、より定量的な情報に置き換えることに関心が寄せられている[2]。
精子減少症 | |
---|---|
別称 | 乏精子症 |
概要 | |
分類および外部参照情報 |
WHOの「ヒト精液検査と手技 WHOラボマニュアル」第6版[3]を参照すると、精子濃度1,600万個/mL未満[注 1][4][5]が精子減少症と言える。
精子製造機能に異常がある造精機能障害が原因のケース、精子通過場所に異常がある精路機能障害が原因のケースの2つがあるが、治療法が異なる[6]。
関連項目
編集出典
編集注釈
編集- ^ 5%タイル、即ち調査検体の下位5%を下回る値を過少値とする。
出典
編集- ^ thefreedictionary.com > oligospermia Citing: Dorland's Medical Dictionary for Health Consumers, 2007 by Saunders; The American Heritage Medical Dictionary 2007, 2004 by Houghton Mifflin Company; Mosby's Medical Dictionary, 8th edition 2009; McGraw-Hill Concise Dictionary of Modern Medicine, 2002 by The McGraw-Hill Companies
- ^ Grimes DA & Lopez LM 2007 Fertility and Sterility 88(6) 1491-94.
- ^ World Health Organization, HRP 編『WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen 6th edition』WHO、2021年7月20日 。
- ^ “精液検査のガイドラインが11年ぶりに改訂されました | 男性不妊・メンズヘルス診療 プライベートケアクリニック東京”. 性感染症内科クリニック プライベートケアクリニック東京 (2021年8月3日). 2024年4月10日閲覧。
- ^ “精子の数が少ない|泌尿器と男性不妊のクリニック|埼玉県さいたま市大宮区の泌尿器科”. www.hdcl.jp (2022年8月31日). 2024年4月10日閲覧。
- ^ “精子が少ない…その原因と対処法とは?│男性不妊の治療、検査、相談なら「エス・セットクリニック」”. 2023年12月26日閲覧。