芝浦機械
静岡県に本社を置く機械メーカー、旧社名「東芝機械」
芝浦機械株式会社(しばうらきかい、英: SHIBAURA MACHINE CO., LTD.)は、東京都千代田区および静岡県沼津市に本社を置く総合機械メーカーである。旧社名は東芝機械であり、かつて東芝グループに属していた。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 芝浦機 |
本社所在地 |
日本 東京本社〒100-8503 東京都千代田区内幸町2丁目2-2 富国生命ビル4F 沼津本社〒410-8510 静岡県沼津市大岡2068-3 |
本店所在地 |
〒100-8503 東京都千代田区内幸町2丁目2-2 富国生命ビル4F |
設立 |
1949年(昭和24年)3月18日 (株式会社芝浦機械製作所) |
業種 | 機械 |
法人番号 | 3010001034836 |
事業内容 | 成形機、工作機械、油圧機器等 |
代表者 |
飯村幸生 (代表取締役会長) 坂元繁友(代表取締役社長 社長執行役員 最高経営責任者 最高執行責任者) |
資本金 | 124億8,400万円(2022年3月31日) |
発行済株式総数 | 29,977,106株(2022年3月31日) |
売上高 |
連結:1,077億7700万円 単独:776億5,000万円 (2022年3月期) |
純利益 |
連結:37億2,500万円 単独:33億0,500万円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結:835億1,500万円 単独:665億9,600万円 (2022年3月期) |
総資産 |
連結:1,669億8,900万円 単独:1,359億2,800万円 (2022 年3月期) |
従業員数 |
連結:3,049人 単独:1,664人 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月末日 |
主要子会社 | 関係会社参照。 |
関係する人物 | 石坂禄朗 |
外部リンク | https://www.shibaura-machine.co.jp |
概要
編集芝浦製作所(現:東芝)の出資により、1938年(昭和13年)に分社化。工作機械の名門。
工作機械からスタートした技術を射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、印刷機械、精密加工機、微細転写装置、電子制御装置、ロボット、油圧機器、鋳物、半導体装置・などの様々な事業に展開している総合機械メーカーである。
ロゴタイプは、英字でShibaura Machine。
ドイツの重機械メーカーである、クラウスマッファイと射出成形機の分野で技術提携を行っている。
コーポレートステートメントは"View the Future with You"である。
沿革
編集- 1938年(昭和13年) - 芝浦工作機械設立(会社創業)。
- 1939年(昭和14年) - 鶴見工場開設(後の芝浦工機)、強力大型工作機械の製作を開始。
- 1942年(昭和17年) - 沼津工場開設(後の芝浦機械製作所)、中型精密工作機械の生産に着手。
- 1949年(昭和24年)
- 1952年(昭和27年) - プラスチック押出機完成。
- 1953年(昭和28年) - ダイカストマシン完成。
- 1956年(昭和31年) - 射出成形機完成。
- 1961年(昭和36年) - 芝浦工機と合併、社名を「東芝機械」に変更。
- 1964年(昭和39年) - 相模工場を開設。
- 1972年(昭和47年) - 相模事業所に大型産業機械工場建設(鶴見工場を移転)。
- 1984年(昭和59年) - 相模工場に射出成形機工場完成。
- 1987年(昭和62年)
- 東芝機械ココム違反事件。
- 御殿場工場を開設。
- 1996年(平成8年) - 東芝からスカラロボットを業務移管。
- 1999年(平成11年)
- 食品機器部門の生ビールディスペンサー等をホシザキ電機(現・ホシザキ)へ事業移管。
- 本社機能を東京から沼津へ移転し、沼津本社とする。
- 2001年(平成13年)- オフセット輪転印刷機(書籍・出版用含む)の事業を小森コーポレーションに譲渡。
- 2002年(平成14年)
- 東芝機械(上海)有限公司設立(製造現地法人)。
- 半導体装置事業を分社化し、株式会社ニューフレアテクノロジーを設立。
- 2004年(平成16年)- 芝浦メカトロニクスの直交ロボット事業を譲り受ける。
- 2007年(平成19年)- 登記上本店である東京本店を銀座から内幸町に移転。
- 2008年(平成20年)- 油圧機器事業を分社化し、株式会社ハイエストコーポレーションを設立。
- 2009年(平成21年)- 沼津本社工場内にある、親歯車ホブ盤HRS-500のマスターウォームホイールが日本機械学会機械遺産第34号に認定。
- 2015年(平成27年)- ハイエストコーポレーションの全株式をナブテスコに譲渡。
- 2017年(平成29年)- 東芝が保有していた株式(議決権所有割合で22.11%)の大半を自己株式として取得。東芝は筆頭株主から外れ、議決権所有割合も2.77%となる。
- 2020年(令和2年)4月1日 - 社名を「芝浦機械」に変更[1]。
- 2021年(令和3年)4月1日 - 本社機能の一部を沼津から東京本店に移転させ東京本社とする。これに伴い東京本社と沼津本社の二本社体制になる。
製品
編集射出成形機
編集ダイカストマシン
編集- ホットチャンバダイカストマシン
- コールドチャンバダイカストマシン
押出成形機
編集工作機械
編集横中ぐり盤の国内シェアトップ。
精密機器
編集- 非球面加工機
- ガラス成形機
- スライサ
- レーザソー
ナノインプリント装置
編集- 高輝度LED用ナノインプリント装置
鋳物
編集- 工作機械用ベッド
- ダイプレート
- ハイブリッドバレル
電子制御装置
編集ロボット
編集スカラロボット、直交ロボット、液晶ロボットの3機種ある国内唯一のメーカーである。
製造事業所
編集- 沼津本社工場(静岡県沼津市大岡)
- 射出成形機、押出成形機、半導体製造装置、精密機器、電子制御装置、ロボット、微細転写装置
- 相模工場(神奈川県座間市ひばりが丘)
- ダイカストマシン、印刷機械、油圧機器
- 御殿場工場(静岡県御殿場市駒門)
- 工作機械
- 上海工場(SHIBAURA MACHINE (SHANGHAI) CO., LTD.)(上海)
- 射出成形機、ダイカストマシン、油圧機器
- タイ工場(SHIBAURA MACHINE MANUFACTURING (THAILAND) CO., LTD.)(ラヨーン)
- 射出成形機、ダイカストマシン
- チェンナイ工場(SHIBAURA MACHINE INDIA PRIVATE LIMITED)(チェンナイ)
- 射出成形機
関係会社
編集
国内関係会社 |
海外関係会社
|
脚注
編集- ^ “59年ぶり「芝浦」復活へ、東芝機械が社名変更”. 日本経済新聞 (2019年2月22日). 2023年11月12日閲覧。
- ^ 1/60電動式4色射出成形機(バンダイホビーサイト)通信販売のみの期間受付
関連項目
編集- 石坂禄朗 - 日本の実業家、銀行家。元専務。
- クラウスマッファイ - ドイツの重機械メーカー。プラスチック加工機械の開発に関するパートナーシップ契約を結んでいる。
- 財閥解体
- 富士山静岡空港株式会社
- 静岡県社会人サッカーリーグ
- 東芝機械ココム違反事件 - 1987年(昭和62年)に日本で発生した事件で国際問題に発展した。
- 東芝機械マシナリー株式会社 - かつて存在した子会社。現在は同社工作機械事業部。
- バンダイホビーセンター
- ホシザキ - 同社製品の販売を受託していた。
- 加藤学園高等学校 - 同社が沼津市内に所有するグラウンドを硬式野球部練習場として使用している。