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秋 赤音(あき あかね、1991年8月24日 - )は、日本の女性イラストレーター、歌い手[1][2][3]。
来歴
プロデビュー前
小学生の頃は、少女漫画雑誌りぼんを愛読していて、特に種村有菜の作品を好んでいた[4]。父親所有のパソコンに入っていたAdobe Photoshopで、少女漫画風の大きな目をした女の子の絵をよく描いていた[4]。また、展示会で見たイラストレーターKAGAYAの影響から、星空のような絵もよく描いていた[4]。やがて、PostPetのファンサイトにあるお絵かき掲示板にイラストを投稿したり、コメントを出しあったりしてファンサイトに集う人達と交流を深めていった[4]。さらには、自分のウェブサイトを作って、そこにイラストを投稿していった[4]。
中学生になると、週刊少年ジャンプを愛読しだし、特にHUNTER×HUNTERを好むようになった[4]。それに合わせて描く絵柄も少しずつ変化していった[4]。
2008年、高校1年生の頃になるとニコニコ動画の歌ってみたに初投稿した[4][1]。最初の頃は何度もペンネームを変えていたが、アキアカネから連想した「秋赤音」に変えたら視聴者の反応が良かったため、それで固定するようになった[4]。やがて、自分でミュージック・ビデオのイラストや動画の作成と歌い手を両方こなすことから「現代の歌う絵師」、歌い方の特徴から「絶叫シンデレラ」と呼ばれるようになった[1]。
高校卒業後は、専門学校に入りAdobe Illustratorの使い方などを学んだ[4]。
プロデビュー
2011年8月17日、トイズファクトリーからCDシングル「antinotice / 花弁」をだしてメジャーデビューした[1]。wowaka作詞作曲による「antinotice」と、ナノウP作詞作曲による「花弁」を収録[1]。同時進行でライトノベル作家綾崎隼が「antinotice」や「花弁」の世界観を元に小説を執筆し、秋がイラストを添えるコラボレーション「二人で書(描)いてみた」が実施された[1]。11月30日、ジャケットイラストを作成した音楽グループゆずのシングルCDが発売された[5]。
2012年3月3日、フランス・マルセイユで行われたJapan Expo Sudで初ライブを実施[6]。kzとのコラボレーションで、kzが作詞作曲した「Give me your light」を歌った[6]。 2月25日、ニコニコ動画にてミュージック・ビデオ「Flashback」を公開。同日、綾崎とのコラボ小説「INNOCENT DESPERADO」がメディアワークス文庫より発売された[7]。4月18日、1stアルバム「ぼろぼろな生き様。」を発売[7]。11月14日、2ndアルバム「DRAGONFLY」を発売した[8]。11月21日、CDジャケットの衣装デザインと完全限定生産盤のイラストを手掛けた渡辺麻友のシングルCD「ヒカルものたち」が発売された[8]。
2013年1月26日、香港・九龍のライブハウス「MUSIC ZONE@E-MAX」で初ワンマンライブを開催した[9]。2月2日、初の商業誌画集「秋 赤音-RGB-」が発売された[9]。発売に際し、音楽グループゆずから、秋が歌った(ローリンガール、歌ってみた 秋赤音)を初めて視聴した時に『新しい時代の感性に出会えた気がして、すごく興奮しました』と称賛され、ファンだと公言された[9]。8月10日、2014年に日本で公開されるハリウッド映画エンダーのゲームに先駆けて作成したイメージイラストがコミックマーケット84で公開された[10]。
2014年2月7日、動画を作成したニュージーランドのシンガーソングライターロードの日本語版リリック・ビデオ「ロイヤルズ」がYouTubeで公開された[11]。4月4日、オープニングアニメーションを作成し、オープニング曲を歌ったテレビ番組中居正広の金曜日のスマイルたちへが放送された[12]。5月21日、3rdアルバム「SQUARE」を発売した[13]。「正方形に囚われた街」という共通の世界観のもと、秋が作成したモノローグのセリフを声優が語った後に、作曲家が秋のイラストから連想して作った曲と、秋が作成したイラストと動画、秋による歌が続く7曲と、他5曲の意欲作となった[13]。11月20日、厳選画集にイラストメイキングを加えた書籍「ILLUSTRATION MAKING&VISUAL BOOK 秋赤音」が刊行された[14]。
専業イラストレーターへ
2018年8月28日から9月2日に浅草九劇で開催された「平成生まれの女性クリエイター9人展」に出展した[15]。 2019年4月26日から27日に音楽イベント「SOMEWHERE,」でフランスのバンドジャスティスとコラボした[16]。 2023年7月7日、NFTアートプロジェクト「アヤカシ倶楽部」が開始され、NFTアートが発売された[17]。 2024年3月8日から24日に韓国・ソウルのCOEXインターコンチネンタルホテルで個展「はなつづき」が開催された[18]。
ディスコグラフィ
CDシングル
発売日 | タイトル | 規格 | 販売形態 | 規格品番 | 最高位 (オリコン) | ||
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年 | 月日 | ||||||
1st | 2011年 | 8月17日 | antinotice / 花弁 | CD+DVD | 初回盤 | TFCC-89338 | 23位 |
CD | 通常盤 | TFCC-89339 |
オリジナルアルバム
発売日 | タイトル | 規格 | 販売形態 | 規格品番 | 最高位 (オリコン) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 | 月日 | ||||||
1st | 2012年 | 4月18日 | ぼろぼろな生き様。 | CD+DVD | 初回盤 | TFCC-86382 | 21位 |
CD | 通常盤 | TFCC-86383 | |||||
2nd | 2012年 | 11月14日 | DRAGONFLY | CD | 通常盤 | TFCC-86418 | - |
3rd | 2014年 | 5月21日 | SQUARE | CD+DVD | 初回盤 | TFCC-86470 | 47位 |
CD | 通常盤 | TFCC-86471 |
主なイラスト
画集
- 商業誌
- RGB 秋赤音画集 2013年 エンターブレイン ISBN 9784047287419
- ILLUSTRATION MAKING&VISUAL BOOK 秋赤音 2014年 翔泳社 ISBN 9784798138671
- 刀剣男士迅雷 刀剣乱舞-ONLINE- 2019年 一迅社 ISBN 9784758020381 - コミックアンソロジー
- 余波 秋赤音画集 2020年 玄光社 ISBN 9784768312889
- 千色缭乱 秋赤音个人画集 2020年 广东旅游出版社 ISBN 9787557022358 - 中国語版
- 脈 秋赤音画集 2024年 玄光社 ISBN 9784768319550
- 同人誌
技法書
- 美男子作画 ゼロから学ぶプロの技 神技作画シリーズ 2017年 KADOKAWA ISBN 9784046021502 - アンソロジー
- 表現を極める! 目の描き方 2022年 ビー・エヌ・エヌ ISBN 9784802511117 - アンソロジー
- 人気絵師の作品から学ぶ配色のヒミツ 2022年 玄光社 ISBN 9784768316245 - アンソロジー
脚注
出典
- ^ a b c d e f “「ニコ動」から、「現代の歌う絵師」「絶叫シンデレラ」19歳奇天烈少女“秋 赤音(アキ アカネ)”遂にデビュー”. BARKS (2011年5月31日). 2024年9月28日閲覧。
- ^ 『90年代生まれのアーティスト』(プレスリリース)デジタルハリウッド、2019年1月10日 。2024年9月28日閲覧。
- ^ 秋赤音 [@_akiakane] (2019年8月24日). "そして色々". X(旧Twitter)より2024年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 平泉康児 (2014年11月1日). “INTERVIEW 秋赤音”. illustration.media. 翔泳社. 2024年9月28日閲覧。
- ^ “ゆず、ニュー・シングル「翔」が発売決定!”. CD Journel. シーディージャーナル (2011年10月5日). 2024年10月2日閲覧。
- ^ a b “秋赤音「ジャパンエキスポ シュード」でlivetuneコラボライブ”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2012年3月7日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b “秋 赤音、1stアルバム『ぼろぼろな生き様。』4/18リリースに先駆けて新曲ビデオ「Flashback」をニコニコ動画にて初公開”. BARKS (2012年2月24日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b “【インタビュー後編】秋 赤音、ライブ活動は「想定外だった」”. BARKS (2012年11月19日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ a b c “秋 赤音、香港での初ワンマンライヴが熱狂&初の画集発売でさらに拡大する表現の場”. BARKS (2013年1月28日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ “「エンダーのゲーム」2014年1月公開決定”. アニメ!アニメ!. イード (2013年8月9日). 2024年10月1日閲覧。
- ^ “ロード&秋赤音、リリック・ビデオ公開”. BARKS (2014年2月8日). 2024年10月1日閲覧。
- ^ “秋赤音のOPアニメーションによるTBS系『金スマ』本日からオンエアー!!楽曲「Black Ganger」もアルバムに先駆けて先行配信スタート!!”. うたまっぷNEWS. インターライズ (2014年4月4日). 2024年10月1日閲覧。
- ^ a b “秋赤音 『SQUARE』”. Mikiki. タワーレコード (2014年6月10日). 2024年10月1日閲覧。
- ^ よしだゆうや (2014年10月29日). “秋赤音と猫将軍の作品&技術を解説”. KAI-YOU. カイユウ. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “秋赤音、原田ちあきら“平成生まれ女性クリエイター”9人が集う展示会開催”. StoryWriter. SW (2018年7月12日). 2024年10月2日閲覧。
- ^ “秋赤音がJusticeとのコラボを語る。新しい化学反応はどう導くか”. CINRA. cinra. 2024年10月2日閲覧。
- ^ “アヤカシ倶楽部とは?秋赤音による最新NFTアートプロジェクト”. NFT TOKYO. TOKYO NFT LAB (2023年7月7日). 2024年10月2日閲覧。
- ^ 『GASHO2.0、イラストレーター 秋赤音とコラボレーション』(プレスリリース)Raptors、2024年2月20日 。2024年10月2日閲覧。
- ^ 秋赤音 [@_akiakane] (2016年5月3日). "5/5COMITIA116". X(旧Twitter)より2024年9月30日閲覧。
- ^ 秋赤音 [@_akiakane] (2017年5月4日). "【COMITIA120】". X(旧Twitter)より2024年9月30日閲覧。