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== 概要 ==
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'''ひ'''、'''ヒ'''は、[[日本語]]の[[音節]]の一つであり、[[仮名 (文字)|仮名]]の一つである。1[[モーラ]]を形成する。[[五十音図]]において第6行第2段([[は行]][[い段]])に位置する。[[清音]]の他、[[濁音]](び、ビ)と[[半濁音]](ぴ、ピ)を持つ。

* 現代標準語の[[音韻]]: 1[[子音]]と1[[母音]]「[[い]]」からなる音。子音は、次の通り。
* 現代標準語の[[音韻]]: 1[[子音]]と1[[母音]]「[[い]]」からなる音。子音は、次の通り。
** 清音 「ひ」: [[舌]]の前部を[[口蓋]]の前部([[硬口蓋]])に近づけて、隙間から息を摩擦させて通すときに出る音([[無声硬口蓋摩擦音]]{{IPA|ç}})。
** 清音 「ひ」: [[舌]]の前部を[[口蓋]]の前部([[硬口蓋]])に近づけて、隙間から息を摩擦させて通すときに出る音([[無声硬口蓋摩擦音]]{{IPA|ç}})。
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* [[通話表]]: 「飛行機のヒ」
* [[通話表]]: 「飛行機のヒ」
* [[モールス信号]]: --・・-
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* [[手旗信号]]:1→7
* [[発音]]:{{Audio|Japanese hi.ogg|ひ}}
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* [[発音]]:{{Audio|Japanese hi.ogg|ひ}}


== ひ に関わる諸事項 ==
== ひ に関わる諸事項 ==
* [[や行]]の文字を後続させて、開[[拗音]]を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
* [[や行]]の文字を後続させて、開[[拗音]]を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
* 「ひ」の[[調音部位|調音点]]は、[[拗音]]の「ひゃ、ひゅ、ひょ」と同じであり、「ひゃ行に属する」とも言える。「ひゃ、ひ、ひゅ、ひぇ、ひょ」は[[国際音声記号]]では、{{IPA|ça}}, {{IPA|çi}}, {{IPA|çu}}, {{IPA|çe}}, {{IPA|ço}}と表せる。は行の中では「ふ」と共に[[調音部位|調音点]]が異なっている。
* 「ひ」の[[調音部位|調音点]]は、[[拗音]]の「ひゃ、ひゅ、ひょ」と同じであり、「ひゃ行に属する」とも言える。「ひゃ、ひ、ひゅ、ひぇ、ひょ」は[[国際音声記号]]では、{{IPA|çʲä}}, {{IPA|çʲi}}, {{IPA|çʲɯ̹˕}}, {{IPA|çʲe̞}}, {{IPA|çʲo̜}}と表せる。は行の中では「ふ」と共に[[調音部位|調音点]]が異なっている。
* 「[[火]]」に通じるため、[[江戸の火事#消火・防火対策|いろは四十八組]]に「ひ組」は存在しなかった。44番目の組は「万組」と称した。
* 「[[火]]」に通じるため、[[江戸の火事#町火消|いろは四十八組]]に「ひ組」は存在しなかった。44番目の組は「万組」と称した。
* 漢字の部首「[[匕部|{{lang|zh|匕}}]]」は片仮名の「ヒ」に似、部首名も「さじのひ」となっているが、関連性は無い。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首「[[比部]]」を構成する。「ヒ」に因んで、「比」の部首名も「ならびひ」となっている。
* 漢字の部首「[[匕部]]」は片仮名の「ヒ」に似ていて、部首名も「さじのひ」となっているが、関連性は無い。単純に「ひ」とも呼ぶ。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首「[[比部]]」を構成する。「ヒ」に因んで、「比」の部首名も「ならびひ」となっている。
* [[広島県旗]]は片仮名の「ヒ」を図案化したもの。
* [[Twitter]]の[[:ファイル:Twitter logo initial.svg|旧アイコン]]([[t]]に由来する)は「ヒ」に類似している。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
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* [[ぴ]]
* [[ぴ]]
{{Wiktionarypar|ひ}}
{{Wiktionarypar|ひ}}
{{Wiktionarypar|ヒ}}
* [[Wikipedia:索引 ひ]]
* [[Wikipedia:索引 ひ]]
* [[Unicode]][[康煕部首]] (Unicode Kangxi Radicals) の「'''[[匕部|⼔]]'''」(U+2F14; 匕部)に相似する。


[[Category:仮名文字|+ひ]]
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[[uk:ひ]]
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2024年2月2日 (金) 11:43時点における最新版

平仮名
文字
字源 比の草書体
JIS X 0213 1-4-50
Unicode U+3072
片仮名
文字
字源 比の旁
JIS X 0213 1-5-50
Unicode U+30D2
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 HI
訓令式 HI
JIS X 4063 hi
アイヌ語 HI
発音
IPA çʲi
種別
清音

は、日本語音節の一つであり、仮名の一つである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第2段(は行い段)に位置する。清音の他、濁音(び、ビ)と半濁音(ぴ、ピ)を持つ。

概要

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「ひ」の筆順
「ヒ」の筆順

ひ に関わる諸事項

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  • や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。このとき、後続するや行の文字は一般に小さく書く。
  • 「ひ」の調音点は、拗音の「ひゃ、ひゅ、ひょ」と同じであり、「ひゃ行に属する」とも言える。「ひゃ、ひ、ひゅ、ひぇ、ひょ」は国際音声記号では、[çʲä], [çʲi], [çʲɯ̹˕], [çʲe̞], [çʲo̜]と表せる。は行の中では「ふ」と共に調音点が異なっている。
  • 」に通じるため、いろは四十八組に「ひ組」は存在しなかった。44番目の組は「万組」と称した。
  • 漢字の部首「匕部」は片仮名の「ヒ」に似ていて、部首名も「さじのひ」となっているが、関連性は無い。単純に「ひ」とも呼ぶ。「比」の一部から「ヒ」が作られたためであるが、「比」自体は独立した部首「比部」を構成する。「ヒ」に因んで、「比」の部首名も「ならびひ」となっている。
  • 広島県旗は片仮名の「ヒ」を図案化したもの。
  • Twitter旧アイコンtに由来する)は「ヒ」に類似している。

関連項目

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