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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

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ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
小説
著者 廣嶋玲子
イラスト jyajya
出版社 偕成社
刊行期間 2013年5月 -
巻数 既刊16巻(2021年9月現在)
映画:映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き
原作 廣嶋玲子、jyajya
監督 富岡聡
脚本 小林雄次
音楽 未知瑠
製作 2020東映まんがまつり製作委員会
配給 東映
封切日 2020年8月14日
上映時間 9分
アニメ
原作 廣嶋玲子、jyajya
監督 富岡聡
シリーズ構成 小林雄次
脚本 小林雄次
キャラクターデザイン 関厚人
音楽 未知瑠
アニメーション制作 東映アニメーション
カナバングラフィックス
製作 銭天堂製作委員会
放送局 NHK Eテレ
放送期間 2020年9月8日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル 文学アニメ

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(ふしぎだがしや ぜにてんどう)は、廣嶋玲子による日本の児童小説。偕成社より2013年5月から刊行されている。挿絵はjyajya。全国学校図書館協議会・選定図書。

2020年6月にアニメ映画化及びテレビアニメ化が報道され、同年9月から放映された[1]。2021年7月時点でシリーズ累計発行部数は350万部を突破している[2]

あらすじ

叶えたい望みがある人の前に現れ、不思議な駄菓子「ふしぎ駄菓子」を売る謎の駄菓子屋・銭天堂を訪れた客たちを主役に据えたオムニバス。店主の紅子が勧める駄菓子はどれも食べると様々な効果が得られるが、食べ方や使い方を間違えたり客が調子に乗り始めたりすると恐ろしい事態を招いてしまう。

更にはライバル店舗・たたりめ堂よどみや紅子に勝負を挑む男・怪童、そして銭天堂の駄菓子を調査する六条教授等とも交錯し、物語は進んでいく。

主な登場人物

銭天堂

悩みを持つ人だけが辿り着ける不思議な駄菓子屋。商品の値段は全て硬貨1枚分。建物は2階建てで1階が店舗、2階が紅子と招き猫の居住スペース、地下が招き猫たちの働く工房となっている。

紅子(べにこ)
声 - 池谷のぶえ[3]
訪れる客に不思議な駄菓子を与える「銭天堂」の主人。大きくふくよかな体つきの女性。真っ赤な口紅をつけ、古銭柄の赤紫色の着物を着ている。「〜でござんす」といった独特な言い回しで喋る。店を訪れた客たちのことは「幸運のお客様」と呼ぶ。代金を受けとる際、「○○(硬貨の発行年)年の○円」と言う癖がある。代金はくじ引きで選び、「人間がどのようにお金を使うのかが楽しみ」というポリシーを持っている。しかし怒ると非常に怖く、銭天堂の商品を悪用しようとしたり盗み出して勝手に売りさばいたりする相手や、金色の招き猫に危害を加える者には容赦しない。
第5巻では銭天堂のカプセルトイや飲み物が勝手に街中にばらまかれる事件の解決に乗り出す。その際、「本当に銭天堂を潰したかったら犯人は金色の招き猫を狙うはず」という考えから、調査を「分身ガム」の分身に任せ自身は「変化ヒゲ」で金色の招き猫に変身して店内に待機する。そして分身が実行犯の江代を捕まえている間に、金色の招き猫たちをさらいに来たよどみが来店したことで、よどみの逮捕へのきっかけとなった。
墨丸(すみまる)
声 - 片山福十郎[3]
紅子の飼っている黒い猫。普段は「ニャー」としか鳴かないが、普通に言葉を話すことができ紅子と言葉が通じる。とても賢く、客を銭天堂に導いたり、紅子の不在時に店番をしたりする。書籍版では巻末に絵日記を書いていて、そこでは紅子のことを「ご主人さま」と呼んでいる。
金色の招き猫(きんいろのまねきねこ)
声 - 片山福十郎(モブ個体)
店の地下でお菓子作りや箱の組み立てをして働く招き猫。銭天堂の駄菓子が客に幸せをもたらすと、小瓶に入った小銭がこの招き猫になる。
墨丸と同じく、普段は「ニャー」としか話さないが、普通に喋ることも可能。
個体名と担当は15巻巻末に記載されている。
こがね
声 - 高木渉
銭天堂の菓子工房の工房長。丸い模様が頬に2つ、額に3つあり、細目で眼鏡をかけている。皆の頼れるリーダー的存在。2021年度からは本編終了後、その回に登場したふしぎ駄菓子の解説をしている。
こはく
声 - ファイルーズあい
飴担当。丸い模様が頬に2つ、額に1つある。一人称は「僕」。元気一杯な性格。こがねと同様、2021年度からは本編終了後、その回に登場したふしぎ駄菓子の解説をしている。
こばん
声 - 坂本千夏
煎餅担当。顔の中央に1つ、両頬に2つ人魂のような模様が、目の上に丸い模様が1つずつあるつり目の招き猫。めんどくさがり屋。
まめ
声 - 木野日菜
三日月のような模様が両頬に1つずつある細目の招き猫。他の招き猫よりも小さい。やんちゃな性格。
つぶ
声 - 木野日菜
三日月のような模様が額に1つ、両頬に2つずつある。他の招き猫よりも小さい。臆病な性格。
しらたま
こがねの右腕ポジション。雫のような模様が両目と両頬にそれぞれ2つずつあり、細目で眼鏡を掛けている。
おと
両目と両頬の上にそれぞれ1つずつ丸い模様がある細目の招き猫。食いしん坊だが蛙が苦手。
ちゃちゃ
声 - 宮本充
お茶担当。両目の上に丸い模様が2つずつ、両頬に雫のような模様が2つずつある。よく気がつくタイプ。
かき
フルーツ担当。炎のような模様が額と頬にある。気が強い。
きなこ
声 - かぬか光明
餅担当。花びらのような模様が額と頬にある細目の招き猫。まろとは双子でよく間違えられる。
まろ
声 - かぬか光明
チョコレート担当。模様や顔つきは双子の兄弟であるきなこと同じ。
杉田 健太(すぎた けんた)
第10巻収録の『やりなおしおこし』から登場。母親が失踪し、祖母と同居している少年。本来は銭天堂に辿り着いた客の1人であり、紅子から「やりなおしおこし」を勧められるが購入を断った。その後は母親を待ちつつ銭天堂に住み込みで働いている。

たたりめ堂

悪意の宿る駄菓子を売る銭天堂のライバル店舗。客は同じく悩みを抱える者たちである。代金を支払う必要は無いが、駄菓子を食べた者は紅子の助けが無い限り必ず破滅する上、あとでよどみに代償を支払うこととなる。

よどみ
声 - 榊原良子
第3巻収録(テレビアニメ版第11話)の『獏ばくもなか』〜第11巻に登場。紅子のライバルで、悪意の入った駄菓子を売る「たたりめ堂」を経営する。見た目は真っ赤な彼岸花が描かれた着物を着た7歳ほどの少女だが、しわがれた声で喋る。客から悪意を吸い取りエネルギーにしている。
第5巻では同じく銭天堂に恨みを持つ江代と結託する。銭天堂のカプセルトイ商品を町中にばらまいた他、彼には自動販売機から盗み出したジュースを売りさばくよう指示した。しかし、彼は逮捕された上に自販機やカプセルだけでなく金色の招き猫も盗んだため、自身もとうとう宵闇横丁警察に逮捕されてしまった。
紅子を憎むようになったきっかけは約30年前、学生時代の三河を客として狙ったが、迷子と間違われた挙げ句銭天堂の駄菓子を食べていたために断られたので、恥をかかされたと思い込んだこと。
収監後、「悪鬼の型抜き」を後で渡すことを条件に怪堂をけしかけ、銭天堂に勝負を挑む。そして得た小銭から黒い招き猫を生み出し、本気で銭天堂を潰すことを目論む。
不幸虫(ふこうむし)
金色の招き猫とは対照的に、銭天堂の駄菓子が客に不幸をもたらしたり客が後悔したりすると生まれる。紅子は「紅子の負けでござんす」と言いながら瓶から逃がしているが、よどみはこの虫を虫籠に集め、邪悪な駄菓子の材料としている。
黒い招き猫
声 - 佐々木義人
初登場は『因縁のはじまり』(テレビアニメ版第45話)。銭天堂との勝負で得た小銭を元によどみが生み出した。小銭から生まれる点は金色の招き猫と同じだが、こちらは凶悪な表情をしている。

その他

ヨガラス宅配便(よがらすたくはいびん)
第2巻のプロローグと『しっぺがえしメンコ』(テレビアニメ版第23話)に登場。銭天堂に荷物を届けている。配達員は黒い羽を縫い付けたマントを被った奇妙な身なりをしている。
鬼火堂(おにびどう)
第2巻収録の『しっぺがえしメンコ』に登場。おもちゃ屋さんらしく、紅子はこの店からカプセルトイを購入した。
宵闇横丁警察(よいやみよこちょうけいさつ)
声 - 佐々木義人
第5巻収録(テレビアニメ版第30話)の『銭天堂、危機一髪』に登場。黒い布を頭に被った男たち。紅子に呼ばれて銭天堂に待ち伏せし、営業妨害だけでなく金色の招き猫の誘拐未遂までも犯したよどみを逮捕した。
怪童(かいどう)
声 - 竹中直人[4]
第7巻収録(テレビアニメ版第38話)の『怪堂、現る』〜第8巻に登場。遊園地「天獄園」を経営する男[4]。一人称は「あたし」、語尾は「~でやんす」。
第5巻の一件で収監されていたよどみに依頼され、第6巻で「紅子の体調を崩させる」「間違った商品を客に渡させる」等といった妨害行為を行っていた張本人。その後彼女に果たし状を送り、「1ヶ月間銭天堂にたたりめ堂の商品を置いてほしい、どちらがより売れたかで勝敗を決める」と勝負を申し込む。「悪鬼の型抜き」を手に入れることを目論んでいる。
六条教授(ろくじょうきょうじゅ)
第12巻より登場。自身の研究所で銭天堂の調査を命じている謎の男。
名もなきもの(なもなきもの)
第12巻より登場。ゼリーのようにぷるぷるした体に目玉が付いた、変幻自在の謎の生物。特に悪さをする訳ではないが、銭天堂にいつの間にか棲み着いては増える。
アニメ版では未登場だが、エンディングの映像には映っている。

劇場版ゲストキャラ

慶司
声 - 熊谷俊輝[3]
『釣り鯛焼き』に登場。釣りが好きな男の子。
冬子
声 - 白鳥玉季[3]
『釣り鯛焼き』に登場。慶司の姉。
お父さん
声 - 渡辺いっけい[3]
『釣り鯛焼き』に登場。慶司の父。

TV版ゲストキャラ

基本的に単発登場だが、一部は再登場することもある。また、銭天堂を訪れた客は小説版のエピソードの最後にフルネームが表記される。

篠田 真由美(しのだ まゆみ)
声 - 日高里菜
1999年6月15日生まれ。
『型ぬき人魚グミ』に登場。水が怖く、泳ぎが上手くなりたい女子児童。「型ぬき人魚グミ」を購入して食べたことにより泳ぎが上手くなったが、副作用で人魚化しかけてしまう。寸前で人間グミを食べ元に戻ったものの、グミが少し柔らかい内に食べたため水泳への恐怖心がなくなった。後に世界大会で活躍する水泳選手となったらしい。
真由美の母
声 - 魏涼子
『型ぬき人魚グミ』に登場。鱗が現れて家に帰った真由美に対し「学校早かったね」と声をかけた。
宮木 信也(みやき しんや)
声 - 東内マリ子
『猛獣ビスケット』に登場。妹・恵美に怖い話をするのが大好き。恵実にだけ駄菓子を売った紅子への腹いせとして「猛獣ビスケット」を万引きするが、食べ方を間違えたせいでビスケットに襲われかけるが、恵美の機転で助かる。その後「また怖い話をしたら、今度はお兄ちゃんを封印する」と脅されて渋々反省した。
宮木 恵美(みやき えみ)
声 - 諸星すみれ
『猛獣ビスケット』に登場。信也の妹。兄にいつも脅かされている。紅子が彼女にだけ駄菓子を売ったことがこの騒動の発端となる。実は恵美が購入したのは呪文を唱えると恐ろしいものを吸収し、その分だけ甘くなるふしぎ駄菓子「リング・キャンディ」であった。これを使って信也を襲おうとした猛獣ビスケットを封印し、同時に改心にも成功した。
信也と恵美の母
声 - 日高里菜
『猛獣ビスケット』に登場。夕飯ができたと信也を呼んでいた。
工藤 美紀(くどう みき)
声 - 小原好美
『ホーンテッドアイス』に登場。ホラー映画が大好きなOL。涼むために購入した「ホーンテッドアイス」により引き起こされた怪奇現象を最初は怖がっていた。しかしアイスの影響と知ると恐怖心は消え、むしろその効力で出現したお化け達を気に入り、彼らと楽しく過ごしていた(過激な脅かし方をした際には咎めさえしていた)。ある日会社帰りに泥棒(声 - 佐々木義人)に自宅を荒らされ、勝手に残りのアイスを食べられる被害に遭ってしまう。だが何も盗まれなかった上にアイスの副作用を知り「ざまーみろ!」と当然の報いを受けた泥棒を罵倒した。
北島 典行(きたじま のりゆき)
声 - 木村昴
『カリスマボンボン』に登場。叔母のコネにより努力せずとも有名になりたい野望を持つ美容師。先輩の話をろくに聞かないばかりか、客の要望にも応えないうえに接客態度も悪く、オーナーからも注意されるほどだが、本人は周りが悪いと思っており、決して反省しない。「カリスマボンボン」を購入し食べたことで有名になる。失敗して客の髪型が奇抜になってしまっても誰からも怒られず、後に日本一のカリスマ美容師になり、ヘアサロンの新オーナーに就任して美鈴を弟子にした。それでも有名になりたい欲に駆られると同時に「カリスマボンボン」の効果切れを恐れ、もう一度「カリスマボンボン」を食べたいと思っていたが、銭天堂にたどり着く事はなかった。ある日紅子がヘアサロンを訪れ、美鈴に差し出した駄菓子を「カリスマボンボン」だと勘違いし奪って食べるもそれが「実力ボンボン」だと分かり、副作用により怒った客から罵倒されて失脚した。
『しっぺがえしメンコ』で再登場。『カリスマボンボン』での一件をまだ根に持ち、探偵の長谷川に紅子を探すよう依頼を頼む。しかし、なかなか彼女を見つけられず挙げ句取り逃がした長谷川に対しいつも怒鳴り散らしていたため、ストレスが溜まった彼が使った「しっぺがえしメンコ」の効果で交通事故で大怪我をしてしまった。死にはしなかったものの、これにより紅子を更に恨むようになってしまった。
美鈴(みすず)
声 - 近藤玲奈
『カリスマボンボン』に登場。北島の弟子である美容師。北島と違って人当たりがよく、ヘアサロンに来た紅子に美容師として頑張っていることを見抜かれ「実力ボンボン」を差し出された(本人は紅子のことを助けた猫(墨丸)の飼い主だと思っていた)。しかし食べる前にそれを「カリスマボンボン」だと思い込んだ北島に強奪され勝手に食べられてしまった。その後北島が失脚したため、代わって店を切り盛りしている。
アニメ版の『クッキングツリー』で再登場。翔平たちと同じアパートの隣人であることが判明する。翔平と北斗に料理を持ってきたが、母親に追い払われてしまう。実は「クッキングツリー」を購入したのは彼女で、紅子に頼んで二人の元に持ってきてもらっていた。なお、書籍版で翔平と北斗に「クッキングツリー」を買い与えたのは別のキャラの役回りになっているため、そちらでの同エピソードには登場しない。
三河 謙吾(みかわ けんご)
声 - 咲野俊介(現在) / 石川界人(学生時代)
『カリスマボンボン』に登場。刑事の男性。ヘアサロンを訪れ、美鈴に北島が表紙に載っている雑誌を見せた。
『怪盗ロールパン』で再登場。かつて銭天堂で「正義の味方・ヒーロー刑事プリン」を買って食べたことがあり、これにより湧いた正義感で秀元を逮捕することができた。
『因縁のはじまり』で再々登場。フルネームが判明したほか、銭天堂を訪れた詳細が語られた。警察官に憧れていた学生時代、街で出会ったよどみに「閻魔あめ」を渡されかけた。だが迷子だと思って交番に連れていこうとした上、銭天堂を既に訪れ「正義の味方・ヒーロー刑事プリン」を食べていたのでもう十分だと判断し断っていた。
大熊 翔平(おおくま しょうへい)
声 - 寺崎裕香
『クッキングツリー』に登場。母親に育児放棄されている少年。紅子に「クッキングツリー」をもらいその実を弟の北斗と共に食べていたが、母親に「クッキングツリー」を取り上げられてしまう。しかし翌朝人が変わったように朝食を作る母親を見て、「クッキングツリーが食べたのはママの心なのかもしれない」と優しくなった母親に喜んだ。
大熊 北斗(おおくま ほくと)
声 - 小林由美子
『クッキングツリー』に登場。翔平の弟。兄と共にひもじい思いをしていたが、紅子からもらった「クッキングツリー」で満足するほど食べることができた。
翔平と北斗の母
声 - 渡辺明乃
『クッキングツリー』に登場。息子たちをネグレクトしていて、不都合なことがあると二人の食事を作らずパチンコをしに家を出るほど。翔平と北斗が使っていた「クッキングツリー」を没収してしまうが、翌朝人が変わったかのように二人に謝罪し朝食を作り始める。翔平はこの理由を「ツリーの実を食べる前後に『いただきます』と『ごちそうさま』をちゃんと言わなかったから悪い心を食べられた」と考えた。
江城 秀元(えしろ ひでもと)
声 - 石住昭彦
『怪盗ロールパン』に登場。コソ泥の中年男。盗みの腕が衰えていたが、「怪盗ロールパン」を購入して食べたことにより怪盗に扮して誰にも見つからずに物を盗めるようになった。しかし「正義の味方・ヒーロー刑事プリン」を食べた三河に逮捕された。この時「お客様よりも運のある方がいる」と紅子に言われたことを思い出し、自分を上回る幸運を持っていたのは三河だということを悟った。
『おじょうさまココア』で再登場。美弥に「おじょうさまココア」を1万円という高値で売り付け、ぼったくり扱いされていた。
『スピーチジュース』で再々登場。刑務所に勾留されていた際、同じく紅子を恨んでいるよどみとの取り引きで釈放と引き換えに銭天堂の飲み物を勝手に売るようになったことが明かされた。その後、「おじょうさまココア」を美弥に売りつける。さらにその後、「スピーチジュース」で萌美を腹痛にさせる作戦に失敗したえりかに「つるつる茶」も売り付けようとする。断った彼女を恫喝しようとしたが、えりかの「守らニャイト」に弾き飛ばされたことにより失神してしまう。その後警官に扮した紅子に捕まり、彼女の怒った顔に恐れをなし許しを乞う。
立花 響(たちばな ひびき)
声 - 大地葉
『ミュージックスナック』に登場。ピアノ教室に通っている少年。しかし腕前はあまり芳しくなく、練習にもあまり乗り気ではない。「ミュージックスナック」を食べてピアノがうまくなり大会にまで出場できる腕前になれた。だが調子に乗りすぎて練習を全くしなくなってしまい、本番では食べた作曲家と課題曲を作曲した作曲家が違ったため全く手が動かなくなる事態になってしまう。紅子が他の音楽家のスナックを持ってきてくれたが、「スナックには頼らない」と決心し、紅子から渡された「消し消しガム」を噛み今までのことを帳消しにする。代償としてその間の記憶を失ったが、ピアノの楽しさを見いだすことができた。
楠本 千里(くすもと ちさと)
声 - 小堀幸
『ドクターラムネキット』に登場。周囲からは「ちーちゃん」と呼ばれている。母親の頭痛を治そうとしている少女。「ドクターラムネキット」を購入し、メガネ先生の指示に従い薬型のラムネを与えたことにより母親を回復させることに成功する。その後は商店街の人々を治療することに奔走する。結果的に周囲から信頼され、「ちー先生」と呼ばれるようになるが、患者数が減った犬丸院長から恨みを買ってしまう。野球をやっているげんさんのために作った「元気ドリンク」を犬丸院長にすり替えられてしまったが、元気のある相手チームが飲んだことでげんさんのチームの勝利に貢献する。その後「お薬ラムネ」を使いきってしまいメガネ先生の声も聞こえなくなってしまうものの、「将来本物のお医者さんになる」と決心した。紅子によると、この後本当に医者になったらしい。
メガネ先生
声 - 斧アツシ
『ドクターラムネキット』に登場。「ドクターラムネキット」に付属している喋るメガネ。千里のことを弟子扱いしている。げんさんに野球チームの応援を頼まれた千里に「元気ドリンク」を作成することを提案する。だが「元気ドリンク」がすり替えられていることに気づく。本物を元気のある相手チームが飲んだため結果的に勝利はできたが、その後千里が「お薬ラムネ」を使いきってしまったため喋れなくなってしまった。
犬丸院長(いぬまるいんちょう)
声 - 魚建
『ドクターラムネキット』に登場。町の診療所を経営している。千里が「ドクターラムネキット」で患者を治療し始めたことにより診療所を訪れる人が減ったため、千里のことを恨むようになる。千里がげんさんに「元気ドリンク」を渡す直前、わざと彼女にぶつかり普通のオレンジジュースにすり替えたあと、本物の「元気ドリンク」を隣町のチームに渡して千里の信頼を落とそうとする。だが隣町のチームは元々元気があったため、逆に「元気ドリンク」の副作用で元気を吸い取られパワーを失い敗北。それを千里のせいにしようとするが、子どもに責任を擦り付ける発言に激怒した隣町の監督と選手らに叱責されてしまった。アニメ版では騒動の後で、千里に「お薬ラムネ」を貰っている描写がある。
げん
声 - 小山剛志
『ドクターラムネキット』に登場。愛称は「げんさん」。近所の野球チームの監督兼メンバー。老齢で腕が劣ったため、千里に野球の応援を頼む。千里が作った「元気ドリンク」を犬丸院長にすり替えられてしまい実際に飲んだのは普通のオレンジジュースだったが、本物を元気のある相手チームが飲んだことで副作用が起こり勝利することができた。
有馬 みどり(ありま みどり)
声 - 伊藤美紀
『おもてなしティー』に登場。独身の女性。独り身を気にしていなかったが、時に寂しく感じることもあった。自宅でお茶をする準備としてたまたま立ち寄ったケーキ屋の店主が幼少期に自分をいじめていた明だったことを知り憤慨する。その帰り道に銭天堂に辿り着き、購入した「おもてなしティー」で様々な人々を呼び出す。最後の一杯分で明が現れたものの、相手は自身に好意を持っていたことを知り、お互い素直になれなかった者同士として彼と良い関係を築くことができた。
山本 明(やまもと あきら)
声 - 加藤亮夫
『おもてなしティー』に登場。みどりの家の近所にあるケーキ屋「ヴェルデ」を経営しているパティシエ。みどりが幼かった頃彼女のことをいじめていたため、彼女からは嫌われていた。だが本当はみどりに好意を抱いていた裏返しとして彼女をいじめていて、彼女から嫌われていたことも自覚していた。罪滅ぼしのためにみどりの好きな甘いものを売るケーキ屋となって、店名もイタリア語で「緑」を意味する「Verde」から取ってまで彼女と再会することを望んでいた。みどりが「ヴェルデ」を訪れた際も彼女だと気づいていたものの、まだ自分のことを恨んでいて知らんぷりをしていたのだと思っていた。「おもてなしティー」でみどりの家に呼び出された際、最初は夢だと思っていたが、みどりに現実であることを伝えられ、良い関係に進展した。
横手 信孝(よこて のぶたか)
声 - 藤巻大悟
『獏ばくもなか』に登場。悟の上司。娘の真理恵を溺愛している。会社帰りのバスの社内で妻の清美に「真理恵が悪夢に悩まされている」と言われた直後に紅子と出会う。「娘さんは呪われている」と彼女から聞かされ、ワープさせられた先の銭天堂で悪夢を消せる「獏ばくもなか」と相手に復讐できる「逆襲ジンジャーエール」のどちらを買うかを選ばせられる。一度は復讐心に駆られ「逆襲ジンジャーエール」を選ぼうとしたものの、「復讐しても真理恵の悪夢が消えるとは限らない」と気づき最終的に「獏ばくもなか」を買う。直後は後悔していたものの、紅子に「呪いは破られれば相手に跳ね返る」と聞かされたことで自信を取り戻し、真理恵の元に向かい「獏ばくもなか」を食べさせたことにより彼女を回復させることが出来た。娘を呪った相手が悟だったことには最後まで気づかなかった。
綿貫 悟(わたぬき さとる)
声 - 林勇
『獏ばくもなか』に登場。信孝の部下。信孝に仕事を押し付けられていたり彼の娘の真理恵の写真を見せられたりしていたことによりストレスが溜まり、そこをよどみにつけこまれ「わら人形焼き」を買って食べてしまう。だが真理恵が「獏ばくもなか」を食べたことで逆に獏に襲われる妄想に苛まれてしまった。
横手 清美(よこて きよみ)
声 - 三日尻望
『獏ばくもなか』に登場。信孝の妻で真理恵の母親。眠ろうとしない真理恵を心配していたが、彼女が「獏ばくもなか」を食べてからは快眠することが出来たため安堵した。
横手 真理恵(よこて まりえ)
声 - 幸村恵理
『獏ばくもなか』に登場。信孝と清美の娘で父親から溺愛されている。悟が「わら人形焼き」を買って食べたことにより悪夢に悩まされ不眠症になってしまうが、信孝に与えられた「獏ばくもなか」を食べて元気になり安眠した。
西谷 勝(にしたに まさる)
声 - 泊明日菜
『絵馬せんべい』に登場。クラスメイトのあかりと仲良くなりたいが、素直になれず彼女をいじめている男子児童。由香のことはいちいち口出ししてくるため嫌い。あかりと同じクラスに、由香と違うクラスになることを望んで神社に参詣していた最中、賽銭を落としてしまったところ紅子と出会う。購入した「絵馬せんべい」に先述の願いを書き奉納したが、3人は別々のクラスになってしまった。実は由香も彼と反対の願いを書いていて、お互いの願いが打ち消しあっていたためであった。
広田 由香(ひろた ゆか)
声 - 川井田夏海
『絵馬せんべい』に登場。勝のクラスメイト。口うるさい(実際はあかりにしつこく嫌がらせする彼を叱っている)ため勝からは嫌われている。実は彼女も紅子から「絵馬せんべい」を購入して「あかりと同じクラスに、勝と違うクラスになれますように」と書いていたが、勝の願いと相殺する形になってしまった。
秋村 あかり(あきむら あかり)
声 - 稲川英里
『絵馬せんべい』に登場。勝と由香のクラスメイトで由香の友人。勝に好意を抱かれているが、彼は素直になれないため執拗に嫌がらせを受けている。
小暮 悠里(こぐれ ゆうり)
声 - 下山田綾華
『ミイラムネ』に登場。桜子の姉。過度なダイエットを無理矢理行い続けていることで拒食症になっている。ダイエットの本を買いに行った際に銭天堂を訪れ「ミイラムネ」を購入したが、紅子の忠告を無視して飲み干してしまったためミイラとなってしまう。最終的に桜子に「元通り薬」をかけられ蘇生したことにより反省、無理に行っていたダイエットをやめた。
小暮 桜子(こぐれ さくらこ)
声 - 石上静香
『ミイラムネ』に登場。悠里の妹。大好きだったパンケーキを食べなくなるほどダイエットに傾倒した姉を怪しみ、部屋に入ったところ半ミイラと化した姉を発見する。一度は最愛の姉が無理をして死んだことにより絶望するが、まだ悠里が息をしていたため希望を取り戻し銭天堂に電話をかける。紅子の指示通り「元通り薬」をかけたことにより悠里を戻すことができた。
水野 雄太(みずの ゆうた)
声 - KENN
『ヤマ缶詰とずるずるあげもち』に登場。勉強嫌いでなかなかテストでもいい点数が取れない男子児童。一度は銭天堂を訪れ「ヤマ缶詰」を購入するも、帰り道にたたりめ堂にも迷い着いてよどみと出会い、「紅子なんて信用できない、こっちを食べれば勉強せずともいい点を取れる。ただし買ったことを後悔しないこと」と誘惑され、「ヤマ缶詰」の消滅と引き換えに「ずるずるあげもち」を購入し食べる。その後のテストでは満点を連発することができた。しかしある時先生に問題の解き方を尋ねられ、あくまで答えしか分かっていなかったため周囲の児童たちからカンニング疑惑をかけられてしまう。突如眼前に現れたよどみに助けを乞うも、「後悔しないと言った癖に約束を破ったな」と見捨てられ気力を吸われてしまった。
なお、原作の『ウルフまんじゅう』にも洋介をいじめる役回りで登場しているが、アニメ版には後述の佐々木と青山に役回りが変更されている。
富永 洋介(とみなが ようすけ)
声 - 潘めぐみ
『ウルフまんじゅう』に登場。クラスメイトの佐々木と青山にいじめられている男子児童。いじめられてもなかなか言い返すことができずによく持ち物をたかられていて、ヒーローのように強くなりたいと思っている。墨丸に導かれて辿り着いた銭天堂で「ウルフまんじゅう」を買って食べたところ、狼のような強い力が湧き怖いものがなくなった。だが「ウルフまんじゅう」で得た力を復讐行為に使ってしまい、今までいじめてきた相手を力でねじ伏せた光景を先生に見られてしまう。加えて身体中に狼の体毛が生え始め、学校から脱走したところ紅子と再会する。一度は彼女を襲おうとしたが逆にやり込められ、「自分が欲しかった強さは力ではなく勇気だった」と気付き反省したことで人間の姿に戻った。
佐々木(ささき)、青山(あおやま)
声 - こぶしのぶゆき(佐々木)、千葉翔也(青山)
アニメ版の『ウルフまんじゅう』に登場。洋介のクラスメイト。洋介をいじめていたが、「ウルフまんじゅう」を食べた彼にやり込められてしまった。
吉田 真美(よしだ まみ)
声 - 大久保瑠美
『ゴブリンチョコエッグ』に登場。本を読むのが好きな少女。母親に弟の弘毅の世話を押し付けられ、「何でも言うことを聞いてくれる家来が欲しい」と思っていた。紅子から「ゴブリンチョコエッグ」を買うも、父親から貰った動物消しゴムをゴブリンに譲ろうとせず、お菓子で妥協していたためなかなかゴブリンは思い通りに動いてくれなかった。そんな中出会った近所のおばあちゃんが仏壇に大事な食べ物を供えていたのを見て、こっそり仏壇の中にゴブリンを入れる。そのお陰でおばあちゃんに楽な生活をさせてあげることができた。
吉田 弘毅(よしだ こうき)
声 - 多田このみ
『ゴブリンチョコエッグ』に登場。真美の弟。母親が不在になるとすぐ泣くため真実からは疎まれている。真美は「弘毅の面倒を見て」とゴブリンに頼むが、報酬を渋りグミ1粒にしたことが原因でゴブリンは弘毅をあやすために近所の犬を連れてきたため、真美は母親に怒られてしまった。
近所のおばあちゃん
声 - 宮沢きよこ
『ゴブリンチョコエッグ』に登場。真美の隣人。汚部屋に寝たきりになっている。真美が持ってきた煮物をすぐに仏壇に供えたため何故かを尋ねられ、「ご先祖様を敬うのは大切だから」と答えた。これを聞いた真美が「これを使うのは私よりもおばあちゃんの方がふさわしい」とゴブリンを仏壇に潜ませたことにより、近所のボランティアに掃除をしてもらったり髪の手入れをしてもらったりしていた。なお、家にゴブリンがいるのには気づかず、「家に座敷童子が住み着いた」と思っていた。
安室 誠一(あむろ せいいち)
声 - 阿部敦
『虫歯あられ』に登場。歯磨きをしたがらない男子生徒。一度銭天堂を訪れ「歯磨きナッツ」を購入するも、使いきってしまったため再び購入することを望んでいた。銭天堂を探していたところよどみに出会い、彼女に「自分のためだけに使え」と言われ「虫歯あられ」を購入する。自分が嫌っていた浩介に「虫歯あられ」を食べさせ、自分の虫歯を押し付けることに成功した。だが樹里が虫歯を患っていることを知り、彼女の虫歯までもを浩介に押し付けようと彼女に「虫歯あられ」を与えようとしたところ、現れたよどみに「契約違反をする奴なんかに取引させるもんか」と言われ歯を全て消されてしまった。
松原 浩介(まつばら こうすけ)
声 - 榎木淳弥
『虫歯あられ』に登場。誠一のクラスメイト。樹里と仲良しのため誠一からは嫌われている。誠一に「虫歯あられ」を食べさせられ虫歯を押し付けられてしまった。
樹里(じゅり)
声 - 藤田茜
『虫歯あられ』に登場。誠一が好意を寄せる女子生徒。浩介が虫歯を患ったため介抱した。誠一の歯が無くなっていることに気づき非常に驚いていた。
等々力 まどか(とどろき まどか)
声 - 朝井彩加
『虹色水あめ』に登場。美大志望の女子高生。急に絵が描けなくなると同時に友人の百合子が腕を上げ、しかも自身に辛く当たるようになったため、心情を「心が灰色に塗りつぶされたみたい」と評していた。墨丸をデッサンしていたところ銭天堂に迷い込み、「虹色水あめ」を購入して食べたことにより心が晴れやかになり、百合子とも和解することができた。だがその直後よどみと出くわし百合子を庇う。一度はよどみに「百合子はお前を裏切った」と言われ「虹色水あめ」の光が消えかけるが、「誰にでも汚い心があるが、綺麗な心もある」と言い返す。その後「虹色水あめ」を消されかけてしまうが紅子が現れ「うちの駄菓子を消すのはルール違反」と助けられる。一度はどうしたら百合子を救えるか悩むが、紅子の「先程誰にでも汚い心と綺麗な心があると言った」という言葉に呼応するように「虹色水あめ」が二人で一緒に描いた新緑の色へと変わり、その後自身の百合子を救いたい気持ちに呼応して虹色へと変化した「虹色水あめ」を百合子に食べさせたことにより彼女を救うことができた。
百合子(ゆりこ)
声 - 安済知佳
『虹色水あめ』に登場。まどかと同じデッサン教室に通う友人。前まではまどかと仲良しだったのだが、ある時突然絵の腕が上がり性格が悪くなってしまう。だが、まどかが食べていた「虹色水あめ」を見て改心。彼女と和解することができた。実はまどかに嫉妬して「絵が上手くなるためなら多少ズルをしても構わない」と考えていたところをよどみにつけこまれ、たたりめ堂で「デッサン汁粉」を買って食べ、まどかの才能を奪うと共にその影響で性格が豹変していた。よどみに対価として悪意(虚栄心と後悔)を吸われ、二度と絵を描けなくなるように視力も奪われかけるが、虹色に変わった「虹色水あめ」をまどかに食べさせられたことにより、元気を取り戻した上に視力も戻ったため彼女に謝罪した。
野田 早苗(のだ さなえ)
声 - 村川梨衣
『お稲荷せんべい』に登場。クラス内で目立たないことを気にしている少女。琴音が占いで人気になったため軽く嫉妬していたところ銭天堂に迷い込み、そこで買った「お稲荷せんべい」のおみくじキーホルダーで占いをして人気者になることができた。しかし「他の子が『お稲荷せんべい』を買ったら自分の人気がなくなるかもしれない」と考え、再び銭天堂を訪れ紅子に「お稲荷せんべい」を売らないように頼もうとするも、銭天堂すら見つけることができなかった。加えて「お稲荷様の言う通り~!」と言わずにキーホルダーを使ってしまった上に「凶」しか出なくなったお告げに従おうとしなかった。銭堂の紛い物店「銭堂」に辿り着くも、店主であるお稲荷様が差し出した「巫女缶」から出てきた巫女が早苗の顔に変化し、中に閉じ込められてしまった。
小柴 琴音(こしば ことね)
声 - 長谷川育美
『お稲荷せんべい』に登場。早苗のクラスメイト。占いで人気になったため、早苗からは嫉妬されている。バスケットボールのゴール(アニメ版では花の入った鉢植え)が頭上に落ちてきそうになったが、事前に「お稲荷せんべい」の預言でその事を知っていた早苗のお陰で怪我をせずに済んだ。
銭転堂の店主
声 - 種市桃子
『お稲荷せんべい』に登場。その正体はお稲荷様で、キーホルダーの使い方を誤った早苗に仕返ししに来た。
岡村 雪江(おかむら ゆきえ)
声 - 唐沢潤
『しわとり梅干し』に登場。顔の皺を気にしている女性。孫の真子から顔が「しわくちゃ」と言われてショックを受けていたところ、銭天堂を訪れ「しわとり梅干し」を購入し、これを食べて皺を取り除くことができた。しかしある時見つけた小皺も取りたくなり、紅子の忠告を無視して食べ過ぎてしまったことにより顔の皺を今まで以上に増やしてしまう。「このままだと真子に怖がられてしまう」と思い、皺を押し付ける赤い梅干しを見つけたものの、誰に食べさせるか迷って結局「誰かに押し付けることなんてできない」と決められなかった。その後真子が誘拐されそうになった現場を目撃。自身の顔に怯んだ誘拐犯に赤い梅干しを食べさせたことにより皺を押し付け、最初に「しわとり梅干し」を食べた時の顔に戻った。真子に励まされ、「私は私。もう『しわとり梅干し』は食べない」と決断した。
岡村 真子(おかむら まこ)
声 - 古木のぞみ
『しわとり梅干し』に登場。雪江の孫娘で、彼女のことを「ばあば」と呼んでいる。誘拐犯に拐われそうになったが雪江の機転で助かった。その後、まだ自身の顔に皺が残っていると思い込んでいた祖母に対し「しわくちゃでもすべすべでも、ばあばはばあばだもん」と励ました。
誘拐犯
声 - 佐々木義人
『しわとり梅干し』に登場。雪江の住む街で多発する誘拐事件の犯人。真子を拐おうとするが、こちらに向かってきた雪江の皺だらけの顔に驚き、怯んだ隙を突かれて赤い梅干しを食べさせられたことにより顔が皺だらけになってしまい、そのショックで事故を起こしてしまった(アニメ版では事故のくだりは省略)。
長谷川 大輝(はせがわ だいき)
声 - 加瀬康之
『しっぺがえしメンコ』に登場。探偵事務所を経営する男性。北島の依頼で紅子を探すが、なかなか手掛かりは得られずいつも彼に怒鳴られていた。ある時カプセルトイを設置しようとしている紅子に遭遇し彼女を追いかけようとするが、突如金縛りのように体が動かなくなってしまう。「幸運のお客様」であることを告げられ、カプセルトイを回したところ「しっぺがえしメンコ」を入手する。翌日、紅子に会ったが取り逃がしてしまったことを北島に報告したところ普段以上に怒られてしまい、ついに我慢の限界に達し「しっぺがえしメンコ」を使ってしまう。後日北島が事故に遭ったことを知り、「自分が北島を殺してしまったのでは」と一度は後悔するも、怪我で済んだため安堵した。その後、「しっぺがえしメンコ」を危険だと判断しライターで焼き捨てた。
青木 潤(あおき じゅん)
声 - 井上麻里奈
『新品ピン』に登場。兄・宗二と姉・なみのお下がりばかり着させられている少年。新しい服を着たいあまり嫌気が差して姉のものだった靴を投げ捨てたところ、カプセルに入っていた「新品ピン」を拾う。古くなった服を新品同様に変えたことで幼稚園で人気者になれた。なみが服を汚した際には、自分の服が元に戻るのを覚悟で「新品ピン」を貸した。元々彼は「幸運のお客様」ではなかったためその後「新品ピン」は紅子に回収されてしまったが、後に兄と姉からお礼に新品のロボット玩具を買ってもらったので「助けてよかった」と喜んでいた(実際、もしもこのまま「新品ピン」を使い続けようとしていたら「おんぼろの呪い」が掛かるところだった)。
青木 宗二(あおき そうじ)
声 - 井口祐一
『新品ピン』に登場。潤の兄。「新品ピン」の存在にこそ気づかなかったが、潤がこれを使っていた際には若干怪しんでいた。その後、潤をなみのピアノの発表会に連れていった。
青木 なみ(あおき なみ)
声 - 河村梨恵
『新品ピン』に登場。潤の姉。ピアノを習っている。大事にしていたドレスを発表会の本番直前にコーラをこぼして汚してしまったが、潤が「新品ピン」を付けたことで事なきを得た。しかしその後「新品ピン」が外れ清掃員に変装した紅子に回収されたことでドレスは元に戻ってしまったが、助けてくれたお礼として潤に新しいおもちゃを贈った。
葛城 美弥(かつらぎ みや)
声 - 洲崎綾
『おじょうさまココア』に登場(『銭天堂と金色の招き猫』でも一瞬だけ後ろ姿が映っている)。玉の輿を狙う女性。見た目は美人だが中身が粗野でガサツなことを気にしていた。篤の両親と会うことになるが、金持ちの彼らに相応しい行動がなかなかできなかった。困っていたところ江城に「おじょうさまココア」を売り付けられる。「これで性格が変わるなら(一万円なんて)安いものよ」と飲んだことによって篤の両親の前でお嬢様のような振る舞いをすることができた。しかし彼らが帰ったあとも効果が消えなかったため、篤に「いつもの美弥の方がよかった」と言われ振られてしまった。
篤(あつし)
声 - 越後屋コースケ
『おじょうさまココア』に登場。美弥の恋人。実家は金持ち。実は親に束縛されていて、「結婚相手だけは自由に決めたかった」という理由で美弥と付き合っていた。お嬢様のように振る舞う美弥を見て母親を連想してしまい、変わってしまった彼女に失望し別れを切り出した。
篤の両親
声 - てらそままさき(父親)、日野由利加(母親)
『おじょうさまココア』に登場。非常に裕福。実は息子を徹底的に縛っている毒親
須賀 菜穂子(すが なほこ)
声 - 森なな子
『イケ面』に登場。交番で勤務する警察官の女性。萌美から拾得物として「イケ面」の入ったカプセルを受け取る。その後「ぷるぷるして気持ち良さそう」と油を塗らず軽い気持ちで使ってしまったため「イケ面」が外れなくなってしまう。加えて外そうと四苦八苦していたところ、美貌に惚れた女性たちに追い回されてしまう。最終的に「身代わり風船」を使った紅子に助けられ、特殊な液体が染み付いた布で顔を拭いてもらったことにより元の顔に戻った。
津川 萌美(つがわ もえみ)
声 - 七瀬彩夏
『イケ面』に登場。「イケ面」が入ったカプセルで遊んでいた墨丸からカプセルを取り上げ、菜穂子の交番に届けた女子小学生。その後イケメンの顔になった彼女を追いかけていた。
『スピーチジュース』で再登場。『イケ面』の一件で警察官に変装した紅子から「守らニャイト」(声 - 片山福十郎)を受け取っていたことが明かされた。音読が苦手でえりかに疎まれていたが、彼女から「守らニャイト」との交換で貰った「スピーチジュース」の効果で上手に話すことができた。
東条 えりか(とうじょう えりか)
声 - 佐倉綾音
『スピーチジュース』に登場。萌美のクラスメイトで、音読の大会で勝ちたい。萌美の不参加をもくろみ、「派手な色をしているから」と江城から「スピーチジュース」を購入する。その後萌美の持っていた「守らニャイト」が欲しくなり、「スピーチジュース」と交換する。しかし本番では彼女が上手に話せていたため驚く。再び江城の元を訪ねるも、自分が悪事をしていたことに自覚し改心する。江城に襲われかけるが「守らニャイト」に救われた。その後出会った紅子に諭されたこともあり、彼女に「守らニャイト」を返しに出かけた。
南川 海斗(みなみがわ かいと)
声 - 内山夕実
『ビッグリもなか』に登場。プロのバスケットボール選手を夢見る男子児童。低身長を気にしており、試合では不利な上に弟の陸斗からもからかわれていることに悩んでいる。辿り着いた銭天堂で「大きくなりたい」と頼んだが、たまたま風邪を引いていた紅子に「『心』がビッグになりたい」と誤認されてしまい、「ビッグリもなか」を買ってしまう。しかし、陸斗に「思う存分ちびにいと呼んで」と言い返すことができた上に、学校では様々な人助けをしてみんなから頼りにされ人気者になった。だが、一向に伸びない背には疑問を感じていた。後に間違った商品を売ってしまったことに気付いて謝罪に来た紅子と出会い、背が伸びる「にょきにょきクッキー」を勧められるが、「このままでいい」と断った。
南川 陸斗(みなみがわ りくと)
声 - 安田陸矢
『ビッグリもなか』に登場。海斗の弟。兄とは対照的に高身長であり、海斗を「ちびにい」と呼んでいる。「ビッグリもなか」の影響で兄が自身に言い返してきた際には驚いていた。
瀬川 曜子(せがわ ようこ)、多賀 友哉(たが ともや)
声 - 赤﨑千夏羽多野渉
『バランスラスク』に登場。結婚を前提に付き合っているカップル。お互いを「曜ちゃん」「友くん」と呼び合っている。曜子はガサツで部屋を散らかしがち、友哉は几帳面で潔癖性な性格であり、しょっちゅう喧嘩をしていた。曜子が家を飛び出してしまい友哉が追いかけていたところ銭天堂へと迷い込み、「バランスラスク」を2箱購入する。これを食べたことにより喧嘩がなくなったが、「これ以上対立しないように」と2箱目も食べてしまったことにより、結婚後に生まれた娘たちにも影響を及ぼしてしまった。最終的には「対立はあっても家族は家族」と受け入れることにした。
双葉(ふたば)、若葉(わかば)
声 - 永井真里子生田ひかる
『バランスラスク』に登場。曜子と友哉の双子の娘。両親が「バランスラスク」を食べ過ぎた影響で双葉はよく家に落書きをし、若葉は非常に潔癖性の子供となり、お互いにすぐ喧嘩をするようになってしまった。
宇沢 史郎(うざわ しろう)
声 - 半場友恵
『がまんエンピツ』に登場。授業中いつも大便をしたくなってしまう(アニメ版では「腹痛になってしまう」とぼかされた)男子児童。他の児童から馬鹿にされると思いトイレにもずっと行けずにいた。帰宅途中に紅子がカプセルから落とした「がまんエンピツ」を拾い、これを使って授業中の腹の痛みを我慢することができた。また、「がまんエンピツ」で遠足のお菓子を賭けた鼻に洗濯ばさみを挟む対決にも勝利した。その後母親の帰りを待つために空腹も「がまんエンピツ」で打ち消したが、夕食のハンバーグを食べても腹は満たされなくなってしまった。「がまんエンピツ」で書いたことを取り消したが、副作用で強烈な腹痛と鼻の痛みに襲われ、残りの夕飯を食べ損ねた上に遠足も欠席せざるを得ない事態となってしまった。げっそりしながらトイレを出たあと、「こんなもの拾うんじゃなかった」と後悔しながら「がまんエンピツ」を捨てた。
吉川 みちる(よしかわ みちる)
声 - 原優子
『ラプンツェル・プレッツェル』に登場。父・伸吾のことは尊敬しているが、彼の禿げ頭を人に見られたくない女子児童。よりの家族とキャンプに行くことになり、「あの見た目のお父さんとは会わせられない」と悩んでいたところ銭天堂に辿り着く。買った「ラプンツェル・プレッツェル」を伸吾に食べさせたことにより髪を生えさせたが、キャンプ当日に棒でつついて脅かしてしまった蛇に追いかけられたよりが崖から落ちかける危機に直面してしまう。その後駆けつけた伸吾にロープ代わりに髪を伸ばすことを提案し、よりを救ってもらった。自分が禿げ頭に戻ってもよりを救ったことに対して、「どうして堂々としていられるのか」と問いただしたところ紅子が現れる。髪を伸ばしたかったのはみちるではなく伸吾だったことを知った紅子から「もじゃもんじゃ焼き」を受け取ろうとしたが、伸吾の決意を聞き思い直した。
吉川 伸吾(よしかわ しんご)
声 - 保村真
『ラプンツェル・プレッツェル』に登場。みちるの父親。高身長でかっこよく性格も良いので娘に慕われているが、頭が禿げているのを彼女からは恥ずかしく思われている。「ラプンツェル・プレッツェル」の効力で髪が伸びた自身の姿を見た時には非常に驚いていたが、よりの父親からは好印象だった。その後落ちかけたよりの元に駆けつけ、伸ばした髪をロープ代わりにして彼女を救い出した。そのことでこれから伸びる髪を使いきってしまったため、スキンヘッドになってしまった。紅子からお詫びの品として「もじゃもんじゃ焼き」を差し出されたものの、「もう十分あなたから幸運を戴いている」と断った。実は20年前に銭天堂を訪れたことがあり、内気な自分を変えるために「堂々ドーナッツ」を食べたことで現在の性格が形成された。
山辺 より(やまべ より)
声 - 島袋美由利
『ラプンツェル・プレッツェル』に登場。みちるの友人で、彼女をキャンプに誘う。みちるが誤って脅かしてしまった蛇に追いかけられ、崖から落ちる寸前になってしまう。直後に駆けつけた伸吾の手で救出された。
よりの父
声 - 武田太一
『ラプンツェル・プレッツェル』に登場。娘曰く太っているがキャンプは上手い。よりを助けた伸吾に感謝していたが、禿げ頭になっていたのを怪しんでいた。そのことを彼からは「鬘を失くした」と説明されていた。
大村 隼人(おおむら はやと)
声 - 比嘉久美子
『チャーミングミ』に登場。ジョンの飼い主の少年。ちなみのことが好きだが、彼女はジョンが苦手なことに悩んでいた。ジョンを追いかけて辿り着いた銭天堂で、ジョンの首輪に付いていた小銭で「チャーミングミ」を買って食べさせる。このことでジョンはちなみから気に入られ、周囲からも愛される犬になった。しかし、彼ばかりがちやほやされる現状に嫌気が差し、ジョンを可愛がるようになった両親と喧嘩して家出してしまう。最終的にジョンと再会して仲直りした。
大村 ジョン(おおむら ジョン)
声 - 片山福十郎
『チャーミングミ』に登場。隼人のペットの犬。真っ黒で大きい体格のため、大型犬が苦手なちなみからは怖がられてしまっていた。自分の首輪に付いているお守りの中に入っていた小銭で「チャーミングミ」を買ってもらい、食べたことで他の人から愛される犬になった。しかし「チャーミングミ」の副作用で隼人からは嫉妬されてしまった。「隼人との仲が悪くなるくらいなら」と再び銭天堂を訪れ、紅子に「チャーミングミ」の効果を消してもらったことで彼とよりを戻すことができた。
荒川 ちなみ(あらかわ ちなみ)
声 - 渡辺理沙
『チャーミングミ』に登場。隼人が思いを寄せる友人。犬が苦手でジョンを連れた隼人が近くを通るだけで怯えていたが、ジョンが「チャーミングミ」を食べたことで彼のことをいたく気に入るようになった。
今寺 雛子(いまでら ひなこ)
声 - 佐藤美由希
『子守りコウモリ』に登場。貴樹の母親。夫(貴樹の父親)の仕事が忙しいため、1人で貴樹を育てている。息子の夜泣きがひどく、家事がなかなかできないどころか寝不足に陥っていた。外出中に紅子と出会い買った「子守りコウモリ」に貴樹のことを任せたことで睡眠不足が解消され、家事にも励めるようになった。しかし買い物に行っている最中に貴樹が喋り始め、コウモリに彼を取られてしまう。凶暴化したコウモリと決死の覚悟で戦った末に勝利。「二度と離れない」と今後は貴樹の面倒をしっかり見ることを決めた。
今寺 貴樹(いまでら たかき)
声 - 高森奈津美
『子守りコウモリ』に登場。雛子の息子。夜泣きがひどく母親を悩ませていたが、「子守りコウモリ」のお陰で大人しくなった。しかし成長して言葉を話し始め、副作用でコウモリを母親だと認識してしまう。だがコウモリと戦う雛子の姿を見て、本当の母親は彼女であることを思い出した。
倉里 ひろみ(くらさと ひろみ)
声 - 白石晴香
『ドリームドーム』に登場。古びたアパートに住んでいる少女。広い家でペットと共に暮らしたいと考えていた。銭天堂で「ドリームドーム」を買い、付属の人形に「リトル・ヒロ」と命名し箱庭が出来上がっていく様子を観察する。その後「チヂミントガム」を噛んでドーム内に入り中の世界を堪能したが、家の中にあったお菓子と一緒にガムを飲み込んで出られなくなってしまう。最終的に母親がドームを落としたことで脱出に成功、泣きながら彼女に感謝した。
ひろみの母
声 - 小平有希
『ドリームドーム』に登場。ひろみが入った「ドリームドーム」をおもちゃだと勘違いし、押し入れにしまおうとする。このまま一生閉じ込められてしまうと思ったひろみの声が聞こえてドームを落として割ってしまうが、そのお陰でひろみは外に出られた。ドームを壊してしまったことを彼女に謝ったものの、感謝されたことについての理由はわからない素振りを見せていた。
田村 総一郎(たむら そういちろう)
声 - 牛山茂
『最後にわら麩と負け知らずアンズ』に登場。将棋道場に通っている男性。小坂にいつも負け続けているため、いつか彼を負かしたいと考えていた。ゲン担ぎのために「最後にわら麩」を購入して食べたことで小坂に勝つことができ、道場で一番の腕を得ることができたが、ある時子供相手に本気を出さなかったため負けてしまう。その後怪堂に「最後にわら麩」の真実を知らされ、再び銭天堂を訪れ「負け知らずアンズ」を食べる。だが絶対勝つと分かってしまう以上、あらゆる勝負事を面白く感じることが無くなってしまった。
小坂 連次郎(こさか れんじろう)
声 - 郷田ほづみ
『最後にわら麩と負け知らずアンズ』に登場。将棋道場で一番の腕を持つ、田村にライバル視されている男性。将棋に技術に自身を持っていたが、「最後にわら麩」を食べた田村に敗北したためショックを受けていた。
長浜 陽太(ながはま ようた)
声 - 金元寿子
『ハンターバターサンド』に登場。虫取りが好きな少年。狙った虫を全部隆に取られていることに悩んでいた。銭天堂に辿り着き、紅子に「ハンターバターサンド」と「強欲アンコ」を選ばされ前者を購入する。これを食べたことで様々な虫を見つけ出し捕まえられるようになった。ある時隆がいなくなったため「ハンターバターサンド」の力で探したところ、彼がオオスズメバチに囲まれていたことを知る。バターサンドに力を貸すよう念じ、ハチを全て捕獲したことで隆と和解することができた。
隆(りゅう)
声 - 三日尻望
『ハンターバターサンド』に登場。陽太の友人で通称「隆ちゃん」。彼の獲物の虫を全部捕まえてしまうほど虫取りが上手く、彼を馬鹿にしていた。「ハンターバターサンド」を食べたことで人気者となった陽太に嫉妬していたが、ある時オオスズメバチに襲われてしまう。直後駆けつけた陽太のお陰で助かり、彼に謝罪した。
浦安 樹里(うらやす じゅり)
声 - 井上ほの花
『シェフ・ショコラ』に登場。亜里沙の娘で蒼一の姉。彼女の料理を我慢して食べていた。2人で銭天堂に迷い込み、「シェフ・ショコラ」を購入する。その後母の非常に美味な料理を食べて感動していたが、成績が悪いことを盾にされ、料理を食べさせることと引き換えに塾に行かされてしまう。
なお、アニメ版の樹里役の井上ほの花と亜里沙役の井上喜久子は実の親子である。
浦安 蒼一(うらやす そういち)
声 - 小平有希
『シェフ・ショコラ』に登場。亜里沙の息子で樹里の弟。姉と同じく母の料理には辟易していた。2人して上達した料理を食べさせることと引き換えに塾に行かされることになってしまった。
浦安 亜里沙(うらやす ありさ)
声 - 井上喜久子
『シェフ・ショコラ』に登場。英信の妻で樹里と蒼一の母親。素材を滅茶苦茶に組み合わせた料理しか作れないほどの料理下手。しかし本人は酷すぎる料理の腕を全く自覚していないどころか、非常に上手だと思い込んで毎日家族に振る舞っている。子供たちに「シェフ・ショコラ」を食べさせられたものの、挙動を疑っていた。「シェフ・ショコラ」の効果で非常に美味な料理を作ることができたが、その後副作用で性格が豹変し、料理を食べさせることと引き換えに家族に無茶な要求を出すことを繰り返してしまうことになる。
浦安 英信(うらやす ひでのぶ)
声 - 佐々木義人
『シェフ・ショコラ』に登場。亜里沙の夫で樹里と蒼一の父親。妻の料理の腕が改善して感動していたが、料理と引き換えに部屋掃除を強要されていた。
外山 辰雄(とやま たつお)
声 - 下野紘
『おもてナシ』に登場。愛想が悪く、人付き合いが苦手なタクシードライバー。客に丁寧な態度をとることがなかなかできず、いつも社長から怒られていた。ある時怪堂と出会い、耳に細工をされる。そして銭天堂で「らくらくがん」と「おもてナシ」のどちらを買うか選ばされるが、怪堂に後者を選ぶよう吹き込まれてしまう。そして食べた「おもてナシ」の効果で相手に合わせた適切な接客をすることができた。しかしある時乗り込んできた客の正体が銀行強盗だとは知らないまま、裏道を使って逃がしてしまう。タクシー会社に来た警察官が「外山は犯人の一味である」と思い込んでいたため、「自分が犯人に協力した」と無意識に喋ってしまい事情聴取に連れて行かれてしまった。
黒岩 ゆずか(くろいわ ゆずか)
声 - 藤田咲
『餓鬼ニッキ』に登場。バレーボール部の部長を務める女子中学生。かつて部員たちがなかなか練習に精を出してくれないことに悩み、たたりめ堂で「餓鬼ニッキ」を買って食べさせていた。その甲斐もあって全員が練習に真剣に取り組むようになったが、些細なことでいがみ合いをするようになってしまったことに責任を感じていた。辿り着いた銭天堂で紅子に「団結ナッツ」と「王メン」のどちらかを選ばされたが、あえてふしぎ駄菓子に頼らない選択をする。そして彼女に「バレーボールへの情熱を銭天堂の井戸水に混ぜて飲ませれば部員たちは元に戻るが、自分の情熱は消える」という第二の選択を突きつけられる。最初はバレーボールをやめざるを得ないことを嫌がったが、「皆が対立するのはもっと嫌、それで皆が戻るのなら」と最終的に決意を固めた。そして瓶詰めにされた自身の情熱を眺め、「私の情熱ってこんなにきれいな色してたんだ」と感動しながら立ち去った。
優香(ゆうか)、愛海(あいみ)
声 - 漆山ゆうき、永井真理子
『餓鬼ニッキ』に登場。ゆずかの同級生と後輩で、バレーボール部の部員。練習にやる気がなかったが、ゆずかに「餓鬼ニッキ」を食べさせられたことで真面目に練習をするようになった。しかし小さなきっかけで喧嘩をするようにもなってしまった。

ふしぎ駄菓子

銭天堂やたたりめ堂の商品の総称。「駄菓子」という名がついてはいるものの、実際は駄菓子屋で販売されている商品の範疇のため、菓子類以外も含まれている。

正しく使用すれば客の願いを叶えられるが、恐ろしい効果や副作用を持つふしぎ駄菓子もある。そのため、使用者は必ず紅子の話をちゃんと聞くか説明書をしっかり読む必要がある。

凡例
  • ○…公式サイト「ふしぎ駄菓子図鑑」[5]では紹介されていないふしぎ駄菓子
  • ※…たたりめ堂のふしぎ駄菓子
  • △…六条研究所のふしぎ駄菓子
  • ()内…アニメ版で登場した話数
第1巻
  • 型ぬき人魚グミ(TV版第1話)
型と材料の袋がセットになっている。食べると人魚のように速く泳ぐことができる。ただし、食べたあとにコップ一杯の塩水を飲み忘れると使用者はだんだん人魚と化してしまう。塩水を飲み忘れた場合、付属の人間の型で作ったグミを食べれば脚が元に戻るが、完全に人魚になってしまった場合二度と人間には戻れなくなる。
  • 猛獣ビスケット(TV版第2話)
様々な猛獣型のビスケットの詰め合わせと猛獣遣い型のビスケットのセット。箱から出すと本物のように動き出す。猛獣遣いを先に食べれば食べた者を主と認めて大人しくなり、残りを安全に食べられるが、逆に猛獣を先に食べてしまうと「仲間を食べた不届き者」と見なされ、巨大化したビスケットに襲われてしまう。
  • リング・キャンディ○(TV版第2話)
呪文を唱えると恐ろしいものを吸収して、その分だけ甘くなる指輪型の飴。
  • ホーンテッドアイス(TV版第3話)
食べるとひんやり冷たいアイスクリーム。半分だけ食べて残りを冷蔵庫にしまっておくと心霊現象を体験できる。残りを食べてしまえば効果はなくなる。ただし複数人で食べてしまった場合はお化けが混乱し最後に食べた人に取り憑いてしまうため、必ずアイス一つにつき一人しか食べてはならない。
  • 釣り鯛焼き(劇場版)
鯛焼きを釣ることができるバケツと釣竿のキット。ただし付属の釣竿以外を使用すると、鯛焼きのいない普通の海に通じてしまうことがある。
  • カリスマボンボン(TV版第4話)
食べるとカリスマ性を発揮し、あらゆる人からもてはやされるマシュマロ入りのボンボン。
  • 実力ボンボン○(TV版第4話)
努力している者が食べると報われるが、努力を怠る者が食べると没落するナッツ入りのボンボン。
  • クッキングツリー(TV版第5話)
鍋に肥料と種を埋めると美味しい料理の実がなる木。台所の神様が宿り、いくらでも実をつけてくれる。「いただきます」と「ごちそうさま」をちゃんと食前と食後に言わないと、木が枯れてしまうばかりか木に心を食べられてしまう。
第2巻
  • 怪盗ロールパン(TV版第6話)
髭を模したロールパン。食べるとルパン能力が身に付き、他人に顔を覚えられたり気づかれたりすることなく物を盗める。ただし、あまりいい気になりすぎるとしっぺ返しを食らう。
  • 正義の味方・ヒーロー刑事(デカ)プリン○(TV版第6話)
食べると文字通り正義感のある英雄になれるプリン。ただし自分が悪事をすると災いが降りかかる。
  • ドクターラムネキット(TV版第8話〜第9話)
白衣・喋る眼鏡・「お薬ラムネ」と呼ばれる薬型のラムネのセット。白衣と眼鏡を身に付けると病人から色のついた煙が見えるようになる。眼鏡のアドバイスに従って煙と同じ色をしたラムネを処方すると、食べた人の病気や怪我が治る。普通にラムネを食べれば薬としての効果はない。ラムネを使い切ると眼鏡は二度と喋らなくなる。
  • 元気ドリンク○(TV版第8話〜第9話)
「お薬ラムネ」を特定の割合で調合することで作成できる飲み物。元気のない人が飲むと文字通り元気溌剌になる。ただし元気があり余っている人が飲むと、逆に元気を吸い取られてしまう。
  • お稲荷せんべい(TV版第21話)
食べてから付属のおみくじキーホルダーを振ると、お稲荷様が知りたいことを教えてくれる。ただし質問の最後に「お稲荷様の言う通り〜!」と唱えなければならず、お告げに逆らうような態度を取るとお稲荷様が罰を与えに来る。
  • 巫女缶○(TV版第21話)
持っていると缶の中の巫女が預言を教えてくれ、占い師としてのカリスマ性が備わる。ただし遠い未来はわからない他、お告げに逆らうと閉じ込められる。こがね曰く「非常に危険な代物」。
第8巻にも登場している。
  • ミュージックスナック(TV版第7話)
音符の形をしたスナック菓子。食べると音楽の天才になれる。1袋につきなれる音楽家タイプは1人まで(種類は色々ある)のため、袋に記載された作曲家の作った曲しか上手に弾けない。元は音楽を楽しむ目的のために開発されたふしぎ駄菓子。
  • 消し消しガム○(TV版第7話)
噛むと指定した時期までの記憶や時間を消し飛ばし無かったことにできるガム。
  • しっぺがえしメンコ(TV版第23話)
悪魔柄のメンコ1枚と白い無地のメンコ数枚のセット。嫌いな相手の名前を白いメンコに書き、悪魔のメンコを叩きつけて引っくり返すとその相手に仕返しできる。仕返し方法を使用者は決められないため、予期せぬ結果になることがある。元々は銭天堂が設置したカプセルトイの景品。
  • おもてなしティー(TV版第10話)
お客様用のコップに注ぐと、孤独を癒してくれる友を呼び出せる茶葉。呼び出された相手が使用者の元にいられる時間はコップ1杯分のみで、相手が全て飲み干してしまうと元々いた場所に帰されてしまう。最後の一杯分には強い出会いの魔法が掛けられていて、運命の人を呼び出すことができる。ただし、その出会いが本当に成就するかどうかは使用者次第。
第3巻
  • 獏ばくもなか(TV版第11話〜第12話)
神獣・獏の力が宿る最中。食べると悪夢を見た時に獏が現れ、夢を食べてくれる。ただし夢の中に出てくる獏とは仲良くしなければならず、喧嘩すると二度と助けてもらえなくなってしまう。
  • わら人形焼き○※(TV版第11話〜第12話)
食べると嫌いな相手に悪夢を見せて呪うことができる人形焼き。ただし跳ね返されると使用者自身が酷い目に遭う。
  • 逆襲ジンジャーエール○(TV版第11話〜第12話)
飲むと自分を攻撃してきた相手を見つけ出し復讐できる。ただし自身の憎しみが消えるまで際限なく相手に災いをもたらすため、非常に危険なことになる。
  • 留守電でんシール
カタツムリが描かれたシール。電話やメールに持ち主の代わりに応答してくれる。ただしそれ以外のことに使用するとオーバーヒートを起こして消滅してしまう。
  • 絵馬せんべい(TV版第13話)
神様の好物の煎餅。付属の醤油ペンで願いを書き奉納すると、その願いが叶う。ただし複数人が矛盾した願いを書き込むと、神様が混乱し双方が相殺されて無効化されてしまう。
  • しわとり梅干し(TV版第22話)
1日3個食べるとシワが消える緑色の梅干し。紅子も愛用している。食べ過ぎると「皺逆流」が発生し、逆にシワが増えてしまう。また、1つだけ入っている赤い梅干しを食べさせると、その人にシワを移せる。
  • 兄弟だんご
漢数字が書かれた団子。兄弟で食べると兄弟順が食べた数字の順に入れ替わる。ただし後先を考えずに入れ替えてしまうと予期しないことが起こることもあるので、慎重に食べなければならない。
  • かりんとうばん○
食べると家族の役割が毎日入れ替わる。ただし誰が何の役をやるのかといった指定はできない。
  • ミイラムネ(TV版第14話)
ファラオが愛飲していた飲み物。飲むと痩せられ、何千年も生きることができる。ただし一度に3分の2以上飲むと強制的にミイラ化し、1時間後に棺型の容器に2000年間閉じ込められてしまう(中では生きられるらしいが、こがね曰くこんなもので2000年生きるのはたまったものじゃないらしい)。時間内に「元通り薬」をかければ容器を破壊し飲んだ人も元に戻ることが出来る。
第4巻
  • ヤマ缶詰(TV版第15話)
食べると何となくテストの問題がわかるフルーツ缶。ただし相応の事前勉強は必要。
  • ずるずるあげもち※(TV版第15話)
食べると勉強しなくてもテストの結果がわかり満点を取れる。ただし解答欄に答えが映って見える都合上、知ることができるのは問題に対する答えそのものだけであり、解法まではわからない。
  • ウルフまんじゅう(TV版第16話)
月を連想させる饅頭。食べると狼のような強大な力を得られる。ただし力を求め過ぎてしまうと使用者の姿が狼になってしまう。力ではなく勇気を望めば元の姿に戻る。
  • 眠り貯金箱
余分な睡眠時間を貯金できる、時計と一体化した貯金箱。セットした時間より多く寝るとその時間が貯金される。1時間貯まると金貨チョコ1枚になり、このチョコを1枚食べると1時間寝たことになる。ただし金貨チョコを他人に食べさせると使用者自身が眠れなくなってしまう。
  • 眠れませんべい※
食べると眠れなくなる。
  • ゴブリンチョコエッグ(TV版第17話)
願いを叶えてくれるゴブリンのフィギュアが付属しているチョコエッグ。報酬を前払いで与えれば何でも言うことを聞いてくれる。ただしゴブリンは素直な性格ではなく、報酬をケチると使用者の思いどおりになることをしてくれない。
  • 歯磨きナッツ○(TV版第18話)
食べると歯を磨かなくても歯が綺麗になる。ただし歯の健康が保たれるのはナッツを食べている間だけ。
  • 虫歯あられ※(TV版第18話)
食べた相手に自身の虫歯を移せる。自身が移させたい相手に直接使わなければならず、誰かに譲渡すると購入者の歯が全て消えてしまう。
  • 虹色水あめ(TV版第19話〜第20話)
付属の変化液を垂らして混ぜると様々な美しい色に変化し心が洗われる水飴。色によって味も変化する。使用者の本心と呼応すると虹色に輝く。
  • デッサン汁粉(TV版第19話〜第20話)○※
食べると嫉妬している相手から画力を奪えるお汁粉。食べたことを後悔し、相手と仲良くなると視力を取られる。
第5巻
  • 新品ピン(TV版第25話)
カプセルトイの景品の、「新」と書かれたピンバッチ。これを着けると身に付けている物が新品同様になる。ただし留め具が弱く落下しやすい他、人に貸したあとで自分に使うと何を着ても古着にしか見えなくなる「おんぼろの呪い」が掛かってしまう。
  • おじょうさまココア(TV版第26話)
飲むと仕草や口調がお嬢様のようになる。ただし中身が伴っていないと化けの皮が剥がれて辛い思いをすることになる。
  • バーチャルバッジ
着けるとゲームの中のバーチャル世界に入れる。ただし外すと二度とゲームの中に行けなくなる。
  • イケ面(TV版第27話)
被るとイケメンになれるパック型マスク。ただし着ける前に顔に油を塗っておかないと取れなくなる。
  • 身代わり風船○(TV版第27話)
一定時間周囲の人に本物と認識される、使用者そっくりに膨らむ風船。
  • スピーチジュース(TV版第28話~第29話)
飲むとスピーチが苦手な人でも上手に話せるようになる。ただし人の悪口を言うと顔にピンクと黄緑の斑模様が浮かび上がる。
  • 守らニャイト○(TV版第28話~第29話)
小さな黒猫型のフィギュアが付いたストラップ。持ち主を全力で守ってくれる。心の綺麗な人のみに仕えるが、悪意があっても断ち切ることができれば助けてくれる。フィギュアのモデルになったは墨丸。
  • つるつる茶○(TV版第29話)
飲むと肌がつるつるになる。ただし一気に飲むと禿げる。
  • またたび香○※(TV版第30話)
香りを嗅いだ猫を眠らせることができる。
  • 分身ガム○(TV版第30話)
噛んで膨らませると使用者の分身ができる。頼みごとをすれば本人の代わりにやってくれる。
  • 変化ヒゲ○(TV版第30話)
付けると任意の相手に変身できる。外すと元に戻る。
第6巻
  • ビッグリもなか(TV版第31話)
食べると細かいことを気にしない大物になれる。ビッグはビッグでも体型のことではない。
  • にょきにょきクッキー○(TV版第31話)
食べると筍のように背が伸びる。
  • バランスラスク(TV版第32話)
2人で1箱を食べると、バランスが取れて仲良くなれる。ただしそれ以上食べるとアンバランスな形で未来に影響を与えてしまう。
  • がまんエンピツ(TV版第33話)
この鉛筆で我慢したいことと共に「がまんがまん」と書くとそのことを我慢できる。ただし一度書いたことを取り消すと10倍になって返ってくるため、我慢の中身によってはとんでもない苦しみになることがある。
  • チャーミングミ(TV版第36話)
食べるとあらゆる人から愛されるようになる。ただし本当に大切な人からは嫌われやすくなる。
  • ラプンツェル・プレッツェル(TV版34話〜第35話)
伸ばしたい髪の長さを決めて「ラプンツェル、ラプンツェル、髪を○cm伸ばしておくれ」という呪文を唱えると、その長さまで髪が伸びる。ただし今後生える分の髪を間借りして伸ばしている都合上、一生分伸びる髪の長さを使い切ると二度と髪が生えてこなくなる。
  • もじゃもんじゃ焼き○(TV版第35話)
食べるともじゃもじゃの髪が生えてくる。
  • 堂々ドーナッツ○(TV版第35話)
食べると自信をつけられる。ただし威張ると効果が消える。こがね曰く、自身が最初に作ったふしぎ駄菓子とのこと。
  • 子守コウモリ(TV版第37話)
ベビーベッドの上に取り付けると、回転しながら特別な超音波を発し、赤ちゃんの世話をしてくれるコウモリ型のマスコット。ただし気を付けないとコウモリが子供を奪おうとする他、赤ちゃんが喋る前に取り外さないと、「ママ」呼ばわりされたコウモリが自分が母親だと勘違いを始めてしまう。こうなった場合は母親がコウモリと戦って子供を取り返さなければならなくなる。
第7巻
  • ドリームドーム(TV版第39話)
理想世界が広がるドーム型の置物。付属のチヂミントガムを噛むと小さくなって中に入ることができる。ただしガムを紙に包まずに捨てたり飲み込んでしまうと、大きなショックが起こらない限り現実世界に戻ってこられなくなる。
  • 最後にわら麩(ふ)(TV版第40話)
食べるとここぞという勝負に勝てる。ただし油断したり全力を出さなかったりして本気で戦おうとしないと勝てない。
  • 負け知らずアンズ○※(TV版第40話)
食べるとどんな勝負にも勝てるようになる。しかし、必ず勝てることが分かっている以上、勝負がつまらなく感じてしまう。
  • シェフ・ショコラ※ (TV版第42話)
悪魔を象ったチョコレート。どんな人でも最高のシェフになれる。ただし食べた人の性格によっては暴君のようになり、食べた人が味の虜になってしまう。
  • ハンターバターサンド(TV版第41話)
食べると探したいと思っている獲物にいち早く気付ける一流のハンターになれる。ただしこちらが意識していないと、自分に身の危険が迫っていても気付けない。
  • 強欲アンコ○※(TV版第41話)
アンコウを象った餡。食べると強欲な性格になり、望んだ全てのものを手に入れられる。
  • おもてナシ※(TV版第43話)
食べると愛想がよくなり、体が勝手におもてなしの行動を取るようになる。ただし相手の望み通りの態度を取るようになるため、あとで後悔することもある。
  • らくらくがん○(TV版第43話)
食べると人生が楽しくなり、人との付き合いも楽に感じる。ただしお茶とセットで食べないと真面目であるべき場所でもふざけてしまう。
  • 餓鬼ニッキ※(TV版第44話)
食べると勝利に飢え、とにかく勝ちたくてたまらなくなる。ただし思いやりの精神もなくなる。
  • 団結ナッツ○(TV版第44話)
仲間と分け合うと固い絆で結ばれる。ただし相手を束縛しがちになってしまう。
  • 王メン○※(TV版第44話)
食べると王の力が身に付き、周囲が食べた人の言うことを何でも聞いてくれるようになる。
  • 閻魔あめ○※(TV版第45話)
食べると強い正義感が沸く。ただし時間が経つにつれて正義感が暴走して周囲に身勝手な正義感を振りかざすようになり、最終的に食べた者は破滅する。
第8巻
  • ほしいイモ
食べると欲しい物を欲しいと言えるようになる。
  • おっかさん仮面
他の人やぬいぐるみに被せるだけで家事を全部やってくれるお面。ただし母の日は無敵モードになり、母親にちゃんと感謝できない人が使おうとすると、逆に家事を無理矢理やらされる。
  • 泣かんパイ
食べると泣きたい時に涙を我慢できる。泣きたい時には自然と涙が出る。
  • 泣けんパイ○※
食べると涙が出てこなくなる。ただし周囲から薄情な人だと思われてしまう。
  • マスク・メロンパン
被るとどんな表情でも自在に演じられる。
  • なりきりくずきり○
食べると与えられた役になりきれる。ただしすすると持ち味が薄っぺらになる。
  • 正直ニッキ○
食べると自分の心に正直になれる。ただし演技もできなくなるため、役者になりたい人は食べないほうがいい。
  • バイリンガール
この人形を身に付けたりポケットに入れたりすると、言語がわからなくても外国人と話せる。ただし話している最中に紛失すると会話ができなくなる。
  • スリスリリンゴ※
食べると貴重品の放つ光を感じ取れ、欲しいと思えば盗むこともできる。ただし警察に捕まる危険性も高まる。
第9巻
  • 酔わんようかん
食べると乗り物酔いしなくなる。ただしアルコール類を飲むなど2種類の酔いは同時に対応できない。
  • 肩こり地蔵まんじゅう
この饅頭を食べると肩凝りの原因となる「肩こり地蔵」が見えるようになり、それを落として肩凝りを治す力が備わる。ただしお湯の中に落ちた肩こり地蔵は拾い集めて日向に置いて消滅させなければならず、放置すると他の人が入浴した際にくっついてしまうこともある。
  • 写らんシール
このシールをカメラに貼り写真を撮ると、人が写らない綺麗な風景が撮影できる。ただし、一度剥がした後にまた貼り直すと、撮った写真が全て心霊写真になってしまう。
  • 底なしイ〜カ
食べると胃の中に貪欲なイカ「胃イカ」が住み着き、いくらでも食べられるようになる。ただしよく噛んで飲み込まないと「胃イカ」が暴走し、際限なく食べ続けてしまう。
  • カモメアメ
食べると1分後にカモメに変身する。ただし自由に飛べる喜びが強いと人間に戻れなくなる。
  • 連絡落雁○
食べると特定の人と連絡が取れるようになる。
  • アイディアあんこ
食べると新しいアイディアが浮かぶようになる[6]。ただしお茶と一緒に食べないとアイディア一辺倒になり、他のことに目が行かなくなってしまう。
第10巻
  • 天晴れレモン
おめでたい日の天気を晴れにすることができる飴。ただし本当におめでたい日でないと好天にならず、おめでたくない日は逆に大嵐になる。
  • 聞き耳グミ
食べると人のひそひそ話を聞き取れるようになる。気持ちを一ヶ所に集中させればそこからピンポイントに聞き取れるが、悪口は耳を塞いでも流れ込んできてしまう。また、耳垢が溜まりやすくなるのでこまめに耳掃除をしなければならず、耳が塞がると効果が消え、二度と元に戻らなくなる。
  • 家カエル
所持しているとどんな時でも帰宅できる、茸と蛙の形をしたストラップ。ただし過去に訪れたことがある場所にしか行けず、雨の日は蛙が抜け出して効果が無くなる。
  • コントロールケーキ
食べると食欲がコントロールできるロールケーキ。ただし自分の食欲しかコントロールできず、他の人の食欲まで意のままにしようとすると自身の食欲が暴走する。
  • アドベン茶〜
半分だけ飲むとファンタジーの世界に行ける。もう半分を飲むと帰ってこられる都合上、一気飲みすると二度と現実世界に戻れなくなる。
  • やりなおしおこし
食べると記憶が消える代わりに、時間を戻し好きな所からやり直せる。どこからやり直したいかをよく考えないと全てが無駄になることも。なお、似たような効果を持つ「消し消しガム」との違いは説明されていない。
第11巻
  • ダイナソーダ
飲んで瓶のキャップに付いている恐竜の頭の飾りを身に付けると、鈴のような音で古代の化石が埋まっている場所がわかる。ただし飲んだ人が掘り出せる深さにあり持ち帰れるサイズの化石しか見つけられない。
  • 遺跡おかき※
食べると古代遺跡を見つけられる。ただし自分が本当に見つけたい物は見つけられなくなる。
  • 虫よけ香水(弱・強)
体に吹きかけると虫が寄り付かなくなる。害虫に効く「弱」とそれ以外のあらゆる生きている虫にも効果がある「強」の二種類があるが、必ず「弱」から使わなければならない。
  • 虫よけ香水(最強)※
体に吹きかけると虫が寄り付かなくなる。生死構わずあらゆる害虫を寄せ付けない効果があるが、名前に虫の名が入っている人(「蜂谷」「虻川」など)も近寄れなくなる。
  • チュチュットチューインガム
相手に赤いガムを食べさせ、自身は黄色いガムを噛むと、赤を噛んだ相手の才能や能力を少しだけ吸い取れる。ただし1対しかないので、能力を吸い取れる相手は1人だけ。
  • つまみぐいサブレ※
食べて相手をつねると何人からでも能力や才能を奪い取れる。ただし調子に乗るとトラブルになる。
  • いそげもち
時間にルーズな人が食べると少しだけせっかちになれる。遅れてくる人の気持ちも理解できるようになる。
  • のんびりりんご※
食べるとのんびり屋になれるりんご飴。「いそげもち」を食べた人との相性は最悪。
  • すいすいソーダ
飲むと人混みの中をぶつからずにすり抜けられる。ただし行列の前の方に行けるわけではない。
  • 先頭糖(せんとうとう)※
食べると行列の先頭に並べる金平糖。ただし面倒な役目も率先して回されることになる。
  • 引きさきイカ※
仲を引き裂きたい2人の名前を書き墓場で食べると、その人たちの仲を壊すことができる。恋人だけでなく、縁を切りたい相手と自分に使っても効果はある。
第12巻
  • 楽だお札(らくだおふだ)
楽にやりたいことを裏に書くと願いが叶う。ただし繰り返し叶えたい場合は細かく書きすぎない方がよく、条件が違ってくると叶えられなくなる。
  • インココイン
食べるとインコのように物真似がうまくなるコイン型チョコレート。ただしインコの天敵である蛇の物真似をすると力が消え、ロボットのような声しか出なくなる。
  • 田舎もなか
割らずに食べると自然に恵まれた場所で暮らせる。割って食べると祖父母が田舎に引っ越すなどして田舎ができる。食べ方を間違えた場合は包み紙を破れば効果を取り消せる。
  • ホームズビーンズ
食べると名探偵のように隠された物や秘密を発見できる。知る必要のない秘密までわかってしまうこともあり、それを防ぎたい場合は食べる前に「ワトソン」と3度唱えれば程々の効き目になる。
  • お仲間まんじゅう
食べると使用者と同じ趣味の相手の上に花丸マークが浮かぶ。
  • なつかれナッツ
自分で赤いナッツを1粒食べ、懐いて欲しい子供や動物にピンクのナッツを1粒食べさせると懐いてもらえる。ただし赤を食べたあとにピンクを自分で食べると効果が消える。
第13巻
  • 熱帯焼き
食べると熱帯ジャングルの力をもたらし、庭で南国フルーツを作れる鯛焼き。ただし頭から食べないと室内までもが熱帯夜になり、真冬でもクーラーが必要になる暑さになってしまう。
  • スクープクレープ
食べるとスクープに近付いた時に音が鳴り、スクープを集められる。ただしそれなりの装備と覚悟がないと、危険な目に遭い死ぬ場合もある。
  • ぴったりピーナッツ
食べると自分にぴったりの洋服が光って見える。ただし2粒セットで食べなければならず、片方だけ食べると変なコーディネートになる。
  • ヒップポップコーン
食べるとヒップホップダンスを踊れる。一気食いしなければ他のダンスも踊れるようになる。
  • 先取りメガネ
掛けると連載漫画の続きを読める。続きを読めるのは一度だけであり、あとでその漫画を買わないと周囲から悪者扱いされ孤立する。
  • 見定メーター
見定めたい相手に向けると、その人が自分にとって良い人か悪い人かがわかる。
第14巻
  • もてもてもち
ハート型のピンクの餅。食べると周囲に好かれるようになる。ただし誰かに酷い態度を取った回数分だけ振られ、品格と優しさを持たないと本当に好きになった人から嫌われる。
  • チリチリチェリー
激辛サクランボの激甘シロップ漬け。食べると辛いものを食べられるようになる。ただし一日に唐辛子10本分以上の辛いものを食べると尻から火を吹く。
  • プレゼント扇子
相手の顔を思い浮かべながら扇ぐとその人にふさわしいプレゼントが紙に浮かび上がる。ただし夏しか使えず、それ以外の時期に使うと的外れの品物が浮かび上がる。
  • タイムライム
食べたあとに「タイムタイム」と唱えると時間が2倍になる。「クイックタイム」と唱えると早送りできる。戻す際に「タイムストップ」と唱えないと1日中自分の時間が乱れてしまう。
実物はライムの輪切りにビターチョコレート味の時針と分針がついたものであるが、アニメ版第26・28・29話に登場する自動販売機には、飲み物としての「タイムライム」が確認できる。
  • レアレアチーズケーキ
食べると珍しく価値のあるものが光って見える。ただし専用のスプーンで食べないと生ものに当たってしまう。
  • みせびら菓子
孔雀の羽を模したクッキー。食べると周囲から羨ましがられる。ただし「妬ましい」と言うと周囲の妬みが見えてしまう。
  • ほっとけケーキ○
3分間温めバターをつけて食べると、心の中の醜い気持ちが洗われて心が晴れやかになる。ただし温める時間を守らなければならず、温かいうちに食べないとだらしない人になってしまう。
第15巻
  • シークレット・タブレット
食べると秘密を守れるようになる。
  • ラプンツェル~プレッツェル~△
食べると身体中のあらゆる毛が伸びて毛むくじゃらになる。
  • サイン・コイン
食べると自分の所有物に名前が浮き上がる。
  • マッチョーレオーレDX△
飲むと脂肪を燃焼させ、筋肉をつけることができる。
  • ピチピチピーチ
食べると一番輝いていた頃の自分になれる桃のシロップ煮。
  • クリーングリーンティ△
飲むと風呂に入らなくても石鹸の香りが体から出るようになる緑茶。
第16巻
  • いいものナゲット
  • メイク・アップル
  • ごまかしボーロ
  • 忍者ジンジャー
  • まねまねマネー
  • デジタルト
パイナップルで歯車を象ったタルト。
Web限定
  • きっちりがま口[7]
欲しい物を紙に書き入れると、その代金に達するまで無駄遣いをしなくなる。ただし、目当ての商品の購入前に他の物を買うためにお金を出そうとすると指を噛まれる。
公式サイト「ふしぎ駄菓子図鑑」限定
  • マスターチョップスティック
箸そっくりの2本1組のスナック菓子。食べると箸の達人になれる。
  • 甘えん棒
食べると甘えん坊になれるキャンディ。食べ過ぎた時用の「しっかりかりん糖」も付属している。
  • こんこん雪砂糖
食べると雪を降らせられる氷砂糖。一度に3つ以上食べると猛吹雪になってしまう。

作風とテーマ

本シリーズの物語のテーマは「世の中うまいことばかりがおきるわけではない。欲を出し過ぎると失敗する」[8]と「幸せも不幸も、自分で選べる」である[6]

本シリーズは、駄菓子屋「銭天堂」を訪れた客が、店主の紅子から不思議な効能のある駄菓子を買い、悩みを解決したり、願いをかなえるという筋書きとなっている[8]。ただし、ハッピーエンド一辺倒ではなく、商品の注意書きを守らずに食べた者がトラブルに遭う場面も描かれている[8]

たとえば、専用の釣り竿で釣り糸をバケツの中に垂らすと鯛焼きが釣れる「釣り鯛焼き」は、専用の釣り竿以外のものを使うと、持ち主が本物の海に引き込まれてしまう[8]

また、ライターの飯田一史は、本シリーズの登場人物には、大人が思うような「いい子」ばかりではなく、約束を反故にしたり誘惑に負ける者が多いとしつつも、「こうあるべき」という押し付けではなく「人間って、そんなもんだよね」という共感を集めるところが、子どもに好かれる理由ではないかとし、『ドラえもん』や『かいけつゾロリ』の登場人物にも通ずると朝日新聞の記事に寄せたコメントにて述べている[8]

製作背景

もともとお気に入りのイラストレーター・jyajyaのウェブサイトに雰囲気のある横町や路地の絵を見つけて興味を持ち、このような場所にある店について考える中で、「魔法のようなお菓子を売る駄菓子屋」の案を思いつき、その店主である紅子や「銭天堂」という店名などといったアイデアが一気にまとめて出来上がった[6]。 その後、本シリーズの出版が決まり、廣嶋玲子の指名でjyajyaが挿絵を描くこととなった[9]

駄菓子のアイデアは、廣嶋の願望などがもとになって生まれる。前述の「釣り鯛焼き」は、「大好物の鯛焼きたくさん食べたい」という願い、と「鯛焼きを自分で釣ることができたらいいのに」という望みをもとに生み出された[6]

また、願望だけでなく実体験がもとになった駄菓子も存在する[8]。たとえば、無くした者や秘密などを見つけやすくする「ホームズビーンズ」は部屋の中にあったはずの物が見つからないという経験がヒントになっている[8]

既刊一覧

  • 廣嶋玲子(著) / jyajya(挿絵) 『ふしぎ駄菓子屋_銭天堂』 偕成社、既刊15巻(2021年4月現在)
    1. 2013年5月発行、ISBN 978-4-03-635610-2
    2. 2014年1月発行、ISBN 978-4-03-635620-1
    3. 2014年8月発行、ISBN 978-4-03-635630-0
    4. 2015年5月発行、ISBN 978-4-03-635640-9
    5. 2015年9月発行、ISBN 978-4-03-635650-8
    6. 2016年5月発行、ISBN 978-4-03-635660-7
    7. 2017年2月発行、ISBN 978-4-03-635670-6
    8. 2017年10月発行、 ISBN 978-4-03-635680-5
    9. 2018年4月発行、 ISBN 978-4-03-635690-4
    10. 2018年10月発行、ISBN 978-4-03-635700-0
    11. 2019年4月発行、ISBN 978-4-03-635710-9
    12. 2019年10月発行、ISBN 978-4-03-635720-8
      • 第12巻から第2シーズンとなっている。
    13. 2020年4月発行、ISBN 978-4-03-635730-7
    14. 2020年9月発行、ISBN 978-4-03-635740-6
    15. 2021年4月発行、ISBN 978-4-03-635750-5
    16. 2021年9月発行、ISBN 978-4-03-635760-4
  • 廣嶋玲子(著) / jyajya(挿絵) 『ふしぎ駄菓子屋銭天堂にようこそ 公式ガイドブック』2021年1月発行、偕成社、ISBN 978-4-03-635600-3

反響

朝日新聞の中井なつみによると、願いが叶う駄菓子を手にした登場人物に対して羨望が芽生える一方、今後の展開が気になるスリルも味わえるというバランスを気に入り、親子の愛読者も少なくないとされている[8]

アニメ映画

映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
つりたい焼き
監督 富岡聡
脚本 小林雄次
原作 廣嶋玲子
jyajya
出演者 池谷のぶえ
熊谷俊輝
白鳥玉季
渡辺いっけい
片山福十郎
音楽 未知瑠
主題歌 野田愛実「奇想天外ふしぎをどうぞ」
製作会社 2020東映まんがまつり製作委員会
配給 東映
公開 2020年8月14日
上映時間 9分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 つりたい焼き』は、東映まんがまつり枠で公開された[10]。同時上映は『映画 おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』、『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』、『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』。キャッチコピーは「幸福な人だけがみつけられる、ふしぎな駄菓子屋に、いらっしゃいませ。」[11]。オープニング・エンディングの監督は宇治茶監督が務め、監督が得意とする“ゲキメーション”で描かれている[12]

当初は2020年4月24日公開予定であったが新型コロナウイルス感染状況とこれに伴う政府および関係機関等の方針により公開延期となり[13]、緊急事態宣言解除に伴い2020年8月14日に公開された[14]

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ「奇想天外ふしぎをどうぞ」
作詞 - 六ツ見純代 / 作曲・編曲 - 福田陽司 / 歌 - 野田愛実
エンディングテーマ「はにゃ○満点、銭天堂。」
作曲・編曲 - 坂東邑真 / 歌・作詞 - KOCHO

テレビアニメ

2020年9月8日からNHK Eテレで放送。

スタッフ(テレビアニメ)

  • 原作 - 廣嶋玲子、jyajya
  • 企画 - 鷲尾天、今村正樹、田邊良成
  • プロデューサー - 柳川あかり、早坂寛、野島恵里 
  • 監督 - 富岡聡
  • シリーズ構成・脚本 - 小林雄次
  • 音楽 - 未知瑠
  • 美術監督 - 古部満敬
  • キャラクター・プロップデザイン - 関厚人
  • 音響監督 - 松田悟
  • アニメーション制作 - 東映アニメーション、カナバングラフィックス
  • 制作・著作 - 銭天堂製作委員会(偕成社・東映アニメーション・NEP

主題歌(テレビアニメ)

  • オープニングテーマ:「奇想天外ふしぎをどうぞ」(歌:野田愛実、作詞:六ツ見純代、作曲・編曲:福田陽司)
  • エンディングテーマ:「はにゃ○満点、銭天堂。」(歌・作詞:KOCHO、作曲・編曲:坂東邑真)

各話リスト

話数サブタイトル初放送日
第1話型ぬき人魚グミ 2020年
9月8日
第2話猛獣ビスケット 9月15日
第3話ホーンテッドアイス 9月22日
第4話カリスマボンボン 10月6日
第5話クッキングツリー 10月13日
第6話怪盗ロールパン 10月20日
第7話ミュージックスナック 10月27日
第8話ドクターラムネキット 前編 11月10日
第9話ドクターラムネキット 後編 11月17日
第10話おもてなしティー 11月24日
第11話獏ばくもなか 前編 12月8日
第12話獏ばくもなか 後編 12月15日
第13話絵馬せんべい 12月22日
第14話ミイラムネ 2021年
1月5日
第15話ヤマ缶詰とずるずるあげもち 1月12日
第16話ウルフまんじゅう 1月26日
第17話ゴブリンチョコエッグ 2月2日
第18話虫歯あられ 2月16日
第19話虹色水あめ 前編 2月23日
第20話虹色水あめ 後編 3月2日
第21話お稲荷せんべい 4月6日
第22話しわとり梅干し 4月13日
第23話しっぺがえしメンコ 4月20日
第24話銭天堂と金色の招き猫 4月27日
第25話新品ピン 5月11日
第26話おじょうさまココア 5月18日
第27話イケ面 5月25日
第28話スピーチジュース 前編 6月8日
第29話スピーチジュース 後編 6月15日
第30話銭天堂、危機一髪 6月22日
第31話ビッグリもなか 7月6日
第32話バランスラスク 7月13日
第33話がまんエンピツ 9月7日
第34話ラプンツェル・プレッツェル 前編 9月14日
第35話ラプンツェル・プレッツェル 後編 9月21日
第36話チャーミングミ 9月28日
第37話子守コウモリ 10月5日
第38話怪童、現る 10月19日
第39話ドリームドーム 10月26日
第40話最後にわら麩と負け知らずアンズ 11月2日
第41話ハンターバターサンド 11月9日
第42話シェフ・ショコラ 11月23日
第43話おもてナシ 11月30日
第44話餓鬼ニッキ 12月7日
第45話因縁のはじまり 12月14日
第46話ほしいイモ 2022年
1月18日

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 備考
日本全域 NHK Eテレ 2020年9月8日 - 火曜 18:45-18:54 天てれ第2部
2020年9月12日 - 土曜 17:25-17:34 再放送
過去の放送時間
日本全域 NHK Eテレ 2020年9月12日 - 2021年4月3日 土曜 09:20-09:29 再放送
NHK Eテレ 火曜18:45 - 18:54
前番組 番組名 次番組
ブレーカーズ
(2020年1月7日 - 9月1日)
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
(2020年9月8日 - )
-

脚注

出典

  1. ^ 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」TVアニメ化決定、不思議な駄菓子屋が舞台の児童書”. コミックナタリー (2020年6月24日). 2020年6月25日閲覧。
  2. ^ "シリーズ累計350万部を突破し、NHK Eテレで放送中のあの話題のTVアニメ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」がららぽーとに初出張!「ららぽーと ノスタルジック夏祭り with ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」". PR TIMES (Press release). 偕成社. 14 July 2021. 2021年7月18日閲覧
  3. ^ a b c d e f 『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』キャスト&スタッフ解禁東映まんがまつり公式 2020年3月12日
  4. ^ a b 『ふしぎ駄菓子屋』10/19 放送 第38話より竹中直人が演じる怪童が登場 | アニメイトタイムズ”. アニメイトタイムズ (2021年10月13日). 2021年10月13日閲覧。
  5. ^ https://www.kaiseisha.co.jp/special/zenitendo/dagashi/
  6. ^ a b c d #39 憧れの「釣り鯛焼き」大物やレアものが釣れるかも? 廣嶋玲子さん「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」|好書好日”. 好書好日 (2021年1月13日). 2021年10月13日閲覧。
  7. ^ 「きっちりがま口」〈アニメ映画化記念公開〉
  8. ^ a b c d e f g h 中井なつみ (2021年10月9日). “(大人の知らないコドモの世界)「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 夢のおやつ、スリルも味わう:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2021年10月13日閲覧。
  9. ^ 【連載】最終回 廣嶋玲子さんインタビュー”. 絵本ナビ (2020年10月15日). 2021年10月13日閲覧。
  10. ^ 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」アニメ映画化決定!偕成社 2019年12月13日
  11. ^ 『映画おしりたんてい』本ポスタービジュアル&本予告解禁!「東映まんがまつり」”. 東映 (2020年3月6日). 2020年3月6日閲覧。
  12. ^ 『映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』オープニング&エンディングのテーマソングと監督が解禁!!
  13. ^ <東映まんがまつり>公開延期 「おしりたんてい」「仮面ライダー電王」など4本”. Yahoo (2020年4月8日). 2020年4月8日閲覧。
  14. ^ 映画おしりたんてい/仮面ライダー電王/映画 ふしぎ駄菓子屋 銭天堂/りさいくるずー (東映まんがまつり)新公開日決定!!”. 東映 (2020年6月27日). 2020年6月27日閲覧。

外部リンク