コンテンツにスキップ

「ユミル」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
4行目: 4行目:


----
----
'''ユミル'''または'''イミル'''とは[[北欧神話]]『[[スノッリのエッダ]]』に出てくる原初の[[巨人]]。
'''ユミル'''イミル,イーミル,Ymir)とは[[北欧神話]]『[[スノッリのエッダ]]』に出てくる原初の[[巨人]]。
[[ムスペルヘイム]]の熱と[[ニヴルヘイム]]の寒気がまじわったところで生まれ、原初の牛[[アウドゥムラ]]の乳を飲んでいた。
[[ムスペルヘイム]]の熱と[[ニヴルヘイム]]の寒気がまじわったところで生まれ、原初の牛[[アウドゥムラ]]の乳を飲んでいた。


10行目: 10行目:
この時、ユミルから流れ出た血により巨人の多くは死んでしまった。
この時、ユミルから流れ出た血により巨人の多くは死んでしまった。
三神はユミルを解体し、[[血]]から[[海]]や[[川]]を、身体から大地を、[[骨]]から[[山]]を、[[歯]]と骨から[[岩石]]を、髪の毛から草花を、睫毛から[[ミズガルズ]]を囲う防壁を、[[頭蓋骨]]から天を造り、[[アウストリー]]、[[ベストリ]]、[[スズリ]]、[[ノルズリ]]に支えさせ、[[脳|脳髄]]から雲を造った。
三神はユミルを解体し、[[血]]から[[海]]や[[川]]を、身体から大地を、[[骨]]から[[山]]を、[[歯]]と骨から[[岩石]]を、髪の毛から草花を、睫毛から[[ミズガルズ]]を囲う防壁を、[[頭蓋骨]]から天を造り、[[アウストリー]]、[[ベストリ]]、[[スズリ]]、[[ノルズリ]]に支えさせ、[[脳|脳髄]]から雲を造り、残りの腐た体に湧いた蛆に人型と知性を与えて妖精に変えた。
残りの腐った体から妖精達が生まれた。


{{stub}}
{{stub}}

2007年3月6日 (火) 05:53時点における版

ユミルとは、

  1. 北欧神話に登場する巨人。下記。
  2. 土星衛星ユミル (衛星))。

ユミル(イミル,イーミル,Ymir)とは北欧神話スノッリのエッダ』に出てくる原初の巨人ムスペルヘイムの熱とニヴルヘイムの寒気がまじわったところで生まれ、原初の牛アウドゥムラの乳を飲んでいた。

ユミルは巨人を産みだし、その巨人達は非常に乱暴で神々と常に対立していた。あるとき神の一人がユミルと同じ原初の巨人の女ボル(ブル)と結婚し、オーディンヴィーリロキの三神が生まれた。そして巨人の王となっていたユミルはこの三神に倒された。 この時、ユミルから流れ出た血により巨人の多くは死んでしまった。

三神はユミルを解体し、からを、身体から大地を、からを、と骨から岩石を、髪の毛から草花を、睫毛からミズガルズを囲う防壁を、頭蓋骨から天を造り、アウストリーベストリスズリノルズリに支えさせ、脳髄から雲を造り、残りの腐った体に湧いた蛆に人型と知性を与えて妖精に変えた。