田中恒成
基本情報 | |
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本名 | 田中 恒成 |
通称 | 中京の怪物[1] |
階級 | ミニマム級 |
身長 | 164cm |
リーチ | 159cm |
国籍 | 日本 |
誕生日 | 1995年6月15日(29歳) |
出身地 | 岐阜県多治見市 |
スタイル | 右ボクサーファイター |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 5 |
勝ち | 5 |
KO勝ち | 2 |
敗け | 0 |
田中 恒成(たなか こうせい、1995年6月15日 - )は、日本のプロボクサー。岐阜県多治見市出身[2]。 SOUL BOX畑中ボクシングジム所属。中京大学経済学部在学中。第17代OPBF東洋太平洋ミニマム級王者。第16代WBO世界ミニマム級王者。入場曲はクイーンの「I was born to love you」。
2歳上の兄・亮明はアマチュアの選手で駒澤大学に在学中[3]。フィギュアスケート選手の横井ゆは菜は従姉妹[4]。
来歴
アマチュア
幼稚園より空手に打ち込み、小5で兄とともに市内のイトカワジムで打撃を学ぶ目的でボクシングを始める[2]。
中京高校に進み、元OPBF東洋太平洋スーパーフライ級王者石原英康が部長を務めるボクシング部に所属。1年で山口国体を優勝すると、2年でインターハイ優勝、国体2連覇、さらに選抜も優勝を果たし、高校4冠。国際大会でもアジアユースで銀メダル獲得。3年次のインターハイは3位。
プロ
インターハイ後、元WBC世界スーパーバンタム級王者畑中清詞のSOUL BOX畑中ボクシングジムに入門し、2013年9月22日に名古屋国際会議場にてB級プロテストを受験し合格[5]。10月10日、当時在学していた中京高校で異例となる記者会見を開いた[6]。
11月10日、WBOミニマム級6位のオスカー・レクナファ(インドネシア)相手にプロデビュー、開始1分過ぎにダウンを奪い、3-0の大差判定でデビュー戦を飾った[7]。この試合の結果、11月度の日本ランキングでライトフライ級10位に入った[8]。
2014年3月16日、WBAミニマム級12位のロネル・フェレーラス(フィリピン)相手にプロ2戦目、3-0の判定でデビュー2連勝[9]。WBAミニマム級14位にランクされた[10]。
4月、中京大学経済学部に進学。
7月20日、プロ3戦目として東洋太平洋3位でWBC世界ライトフライ級王者井上尚弥(大橋)のデビュー戦の相手だったクリソン・オマヤオ(フィリピン)と対戦、1回にダウンを奪うと一度は立ち上がった相手を右で攻め、プロ初のKO勝利を挙げ3連勝[11]。この試合後、東洋太平洋1位にアップした[12]。
最速東洋太平洋王座
10月30日、後楽園ホールにて原隆二(大橋)が持つOPBF東洋太平洋ミニマム級王座に挑み[13]、10回TKOで原と同門の井上や八重樫東らが持っていた5試合を更新する日本男子最短記録となる4試合(女子は好川菜々の3試合)での東洋太平洋王座獲得を果たした[14]。
最速世界王座
2015年5月30日、小牧市スポーツ公園総合体育館にてフリアン・イェドラス(メキシコ)とWBO世界ミニマム級王座決定戦を行い、12回3-0(115-113、2者が117-111)の判定勝ちを収め日本最速となるプロ5戦目での世界王座獲得に成功した[15]。
2015年6月14日、WBOは最新ランキングを発表し、上述のイェドラス戦に勝利し日本最速となるプロ5戦目での世界王座獲得に成功した田中恒成をWBOの2015年6月度の月間MVPに選出した[16][17]。
2015年12月31日、愛知県体育館でWBO4位でWBOアジアパシフィックミニマム級王者のビック・サルダールと対戦し初防衛を目指す[18]。5Rに右ストレートでダウンを奪われるも、次の6Rに左ボディブローでダウンを奪い返しそのままテンカウント。劇的な逆転KOで勝利した。インタビューで2階級制覇を目指すと宣言。
戦績
- アマチュアボクシング:51戦46勝(13KO・RSC) 5敗
- プロボクシング:5戦5勝(2KO) 無敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2013年11月10日 | 勝利 | 6R | 判定3-0 | オスカー・レクナファ | インドネシア | プロデビュー戦 |
2 | 2014年3月16日 | 勝利 | 8R | 判定3-0 | ロネル・フェレーラス | フィリピン | |
3 | 2014年7月20日 | 勝利 | 1R 1:55 | KO | クリソン・オヤマオ | フィリピン | |
4 | 2014年10月30日 | 勝利 | 10R 0:50 | TKO | 原隆二(大橋) | 日本 | OPBF東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ |
5 | 2015年5月30日 | 勝利 | 12R | 判定3-0 | フリアン・イェドラス | メキシコ | WBO世界ミニマム級王座決定戦 |
6 | 2015年12月31日 | - | - | - | ビック・サルダール | フィリピン | 試合前 |
テンプレート |
獲得タイトル
- アマチュア
- 第66回国民体育大会少年の部ライトフライ級優勝
- 平成24年度全国高等学校総合体育大会ライトフライ級優勝
- 第67回国民体育大会少年の部ライトフライ級優勝
- 第24回全国高等学校ボクシング選抜大会ライトフライ級優勝
- プロ
脚注
- ^ ““中京の怪物”田中が王者高山とスパー”. 日刊スポーツ. (2014年7月1日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ a b “田中恒成(中京高) 清流国体ボクシング競技 少年男子ライトフライ級連覇”. 岐阜新聞. (20121214) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “【BOX】恒成の兄・亮明がプレ五輪で金 40年ぶり快挙でリオ手応え”. スポーツ報知. (2015年12月8日)
- ^ “田中恒成“真央流”で国内最速プロ5戦目世界王者だ!”. スポーツニッポン
- ^ “本校3年田中恒成君ボクシングB級プロテスト合格”. 中京高等学校. 2014年9月21日閲覧。
- ^ “高校4冠田中のデビュー戦は世界6位と”. Boxing News. (2013年10月11日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “田中恒がデビュー、世界ランカーに判定勝利”. Boxing News. (2013年11月10日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “日本ランキング更新、田中恒がランク入り”. Boxing News. (2013年11月26日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “田中恒デビュー2連勝、田中裕ユースタイトル守る”. Boxing News. (2014年3月16日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “田中恒成、井上拓真がWBAランク入り”. Boxing News. (2014年4月10日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “田中恒成がオマヤオに1回KO勝ち”. Boxing News. (2014年7月16日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ “OPBF日本勢5人ランク入り、田中恒はミニマム1位に”. Boxing News(ボクシングニュース). (2014年8月2日) 2014年9月21日閲覧。
- ^ 原隆二に田中恒成が挑戦 10.30後楽園ホール Boxing News(ボクシングニュース) 2014年8月31日
- ^ “田中恒成が4戦目でOPBF戴冠 原を10回TKO”. Boxing News(ボクシングニュース). (2014年10月30日) 2014年10月30日閲覧。
- ^ 19歳の田中恒成、プロ5戦目で世界王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2015年5月30日
- ^ WBO RANKING JUNE 2015 WBO公式サイト 2015年6月14日
- ^ 田中恒成がWBO月間MVP、メイウェザー王座保持 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年6月21日
- ^ 田中恒成が大みそか初防衛戦、CBCで中継 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年11月10日
関連項目
外部リンク
- 田中恒成 - Ameba Blog
- 田中恒成 (@615Kousei) - X(旧Twitter)
- 田中恒成の戦績 - BoxRec
前王者 原隆二 |
第17代OPBF東洋太平洋ミニマム級王者 2014年10月30日 - 2015年5月30日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 熊朝忠 |
空位 前タイトル保持者 高山勝成 |
第16代WBO世界ミニマム級王者 2015年5月30日 - 現在 |
次王者 N/A |