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笹島駅

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座標: 北緯35度09分45秒 東経136度53分02秒 / 北緯35.16250度 東経136.88389度 / 35.16250; 136.88389

笹島駅跡地(ミッドランドスクエアより)
1977年に撮影された笹島駅。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

笹島駅(ささしまえき)は、かつて愛知県名古屋市中村区平池町にあった日本国有鉄道(国鉄)東海道本線貨物駅廃駅)である。電報略号は、サマ。名古屋駅の南側に隣接していた(営業キロ上は同一地にある駅)。

駅構造

地上駅で、4面8線のコンテナホームや2面3線の上屋付貨物ホーム、仕分線などがあった。また、駅西側にある国鉄名古屋工場の南側にある日清製粉名古屋工場への専用線も存在した。

東海道本線の本線上にある駅という扱いになっていたが、実際は稲沢駅 - 笹島駅 - 西名古屋港駅を結ぶ貨物線からでないと進入できない構造になっていた。

総敷地面積は16万平方メートルで、東海道本線、関西本線中川運河に挟まれた立地となっていた。

歴史

当初、名古屋駅では旅客・貨物共に取り扱っており、貨物設備は駅の両側に分散して配置されていた。また、東海道本線、関西本線、中央本線の集まる駅として、これらの各線の間で行き来する貨車の入換作業も名古屋駅で行っていたため、輸送が増加するにつれて名古屋駅の作業が逼迫してきた。このため旅客と貨物の分離、旅客用の名古屋駅の高架化が実施されることになった。名古屋地区での貨車の入換は稲沢駅(稲沢操車場)へ移転し、貨物取扱は名古屋駅南側に関西本線沿いに建設される駅へ移転することになった。この関西本線沿いに建設された貨物駅が笹島駅である。東海道本線貨物支線(西名古屋港線)の起点としても位置づけられ、長らく名古屋を代表する貨物駅となった。貨物取扱は陸路のみでなく、新たに開削された中川運河を通じて水上からの貨物の中継点としての役目も担っていた。

1929年に第1期工事として4、5、6号積卸場が完成し、翌年水陸連絡設備、3号積卸場が完成した。そして1937年に、正式に名古屋駅から分離されて笹島駅となった。

しかし、国鉄における貨物輸送の整理に伴い、1986年に実施された国鉄ダイヤ改正に合わせる形で、業務を西名古屋港線の名古屋貨物ターミナル駅1980年開設)に譲り、廃止された。

廃止後の駅跡地はキルメス名古屋などのイベント会場となったほか、西名古屋港線の旅客化に伴いささしまライブ駅が設置され、2005年にはデ・ラ・ファンタジアと呼ばれる愛知万博のサテライト開場としても使用された。その後、駅の跡地は「ささしまライブ24地区」として再開発が進められている[1]。詳細はささしまライブ駅を参照。

年表

参考文献

脚注

関連項目