アハム
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アハム(アハム、タミル語: அகம் )は、タミル語の古典詩の一形式。恋愛を題材とし、タミル古典文学であるサンガム文学の4分の3以上を占め、後世に影響を与えた。
アハムは、次のように様式化されている。
- 個人の恋愛感情を語ることはなく、登場人物を通じて語られる。登場人物には、主人公となる男女、男女の友人、家族、遊女などが存在し、それぞれに役割がある。
- 登場場面には5種類があり、それぞれに主題が決まっており、季節や時間帯、動植物などにより場面が暗示される。
- こうした登場人物と登場場面の組み合わせにより、限定された恋愛の局面が描かれる。
- 恋愛のテーマは数百にのぼると言われ、それらを繋ぎ合わせると恋愛物語のようになる。
作品の設定の理解が重要であるため、4世紀以降になると、編者などによって設定を説明した詞書がつけられるようになった。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ティルヴァッルヴァル『ティルックラル―古代タミルの箴言集』 高橋孝信訳注、平凡社東洋文庫、1999年。 - タミル文学史を収録
- 『エットゥトハイ―古代タミルの恋と戦いの詩』 高橋孝信訳注、平凡社東洋文庫、2007年。 - アハムを収録。