ダヴィッド・ルエール
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ダヴィッド・ピエール・リュエール(David Pierre Ruelle、1935年8月20日 - )は、ベルギー系フランス人の数理物理学者。ベルギーのヘント生まれ。
専門分野は統計力学および力学系。オランダのFloris Takensと共同でストレンジ・アトラクタ(strange attractor)という用語を提唱し、乱流に関する新理論を打ち立てた。
経歴
[編集]Université Libre de Bruxelles(ベルギー自由大学)で学び、1959年に博士号を取得。1960年から1962年の2年間はチューリッヒ工科大学へ留学。1962年から1964年の2年間はアメリカのプリンストン高等研究所へ。1964年にIHÉS(フランス高等科学研究所)の教授となった。2000年以降はIHÉSの名誉教授の地位にあり、またラトガース大学の客員教授でもある。
著書
[編集]- (1969) Statistical Mechanics: Rigorous Results, World Scientific
- (1978) Thermodynamic formalism : the mathematical structures of classical thermodynamic equilibrium|equilibrium statistical mechanics, Addison-Wesley. ISBN 0-201-13504-3.; (1984) Cambridge: University Press ISBN 0-521-30225-0. 2e (2004) Cambridge: University Press ISBN 0-521-54649-4
- (1991) Chance and Chaos, Princeton University Press
受賞歴
[編集]- 1985年 - ハイネマン賞数理物理学部門
- 1986年 - ボルツマン・メダル 「統計力学への傑出した寄与」に対して
- 2004年 - マテウチ・メダル
- 2006年 - ポアンカレ賞
- 2014年 - マックス・プランク・メダル
- 2022年 - ICTPのディラック・メダル