ニュービー
ニュービー(英: Newbie)は、「初心者」や「新参者」を意味するスラングであり、何らかの職業や活動に不慣れな者を指す。最近ではコンピュータ関係の初心者を意味することが多く、オンラインゲームなどのインターネット上の活動に関して使われることが多い[1]。暗に軽蔑するような意味を持つが、特に価値判断せずに単に「初心者」の意味で使われることもある。
語源は定かではない。20世紀後期の米軍の隠語とされているが、似たような言葉はもっと以前から使われていた。綴りも定まっておらず、"newby"や "newbee"と綴られることもある。オンラインゲームの世界ではヌーブ("noob"、"n00b"と綴ることが多い)が同じ意味で使われている。
歴史
[編集]語源は定かではない。一説にはアメリカ合衆国やオーストラリアで1850年代から使われている "newie" から派生したとされる。"newie" は場所や状況における「初心者」や「新参者」を意味する。別の説では、イギリスのパブリックスクールの新入生を意味するスラングである "new boy" や "new blood" から派生したとされている[2]。
1960年代から1970年代にかけて、"newbie" はベトナム戦争時に米軍内でスラングとして使われており、部隊に新たに配属された兵士を指していた[3]。インターネットでの初期の用法として、ネットニュースのニュースグループ talk.bizarre で使われたことが知られている[4]。1981年にはネット上で使われ始めたと見られている[5]。
派生語
[編集]もともと口語表現であるため、綴りは様々である。"newbie" 以外に "newby"、"nubie"、"newbee" などがある。例えば、1985年8月のロサンゼルス・タイムズの記事に "It had to do with newbees. I could be wrong on the spelling, but newbees are the rookies among the Blue Angels..." という文章がある[2]。
関連する派生語として、"newb" と "noob"("n00b" や "nub" といった綴りが多い)がある。"newb" は学習意欲のある初心者を指すが、"noob" は軽蔑的な呼称である[6]。世界の新語流行語を研究している Global Language Monitor は100万語目の英単語の候補として "noob" を挙げた[7][8]。
脚注
[編集]- ^ MIT.edu
- ^ a b “newbie - definition of newbie in English from the Oxford dictionary”. Oxford University Press. 2015年12月29日閲覧。
- ^ Entry for newbie in John Robert Elting, Ernest L. Deal, and Dan Cragg, A Dictionary of Soldier Talk, New York: Scribner, 1984, p. 209. ISBN 0-684-17862-1
- ^ “Newbie”. Jargon File. Catb.org. 2009年5月5日閲覧。
- ^ Dyker, Barbara (1 June 1988). "Re: some (should-be) ground-rules for submissions to comp.binaries.*". Newsgroup: comp.sys.mac. 2009年5月5日閲覧。
- ^ Broek, Anna Vander (2009年4月23日). “Gamer Speak for Newbs”. Forbes. 2010年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月16日閲覧。
- ^ Moore, Matthew (May 6, 2009). “One millionth English word could be 'defriend' or 'noob'”. telegraph.co.uk. Telegraph Media Group. 2010年2月16日閲覧。
- ^ “The Global Language Monitor: Millionth Word Finalists Announced”. Global Language Monitor (2009年5月29日). 2009年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月18日閲覧。 “N00b – From the Gamer Community; a neophyte in playing a particular game; used as a disparaging term.”