ヘドバンギャー!!
「ヘドバンギャー!!」 | ||||||||
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BABYMETAL の シングル | ||||||||
初出アルバム『さくら学院 2012年度 〜My Generation〜(#1) BABYMETAL(#2)』 | ||||||||
B面 | ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | マキシシングル、デジタル・ダウンロード | |||||||
ジャンル | J-POP、ヘヴィメタル | |||||||
レーベル | 重音部RECORDS(TOY'S FACTORY) | |||||||
プロデュース | KOBAMETAL | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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BABYMETAL シングル 年表 | ||||||||
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「ヘドバンギャー!!」は、BABYMETALの2枚目のインディーズシングル[注 1]。
リリース
[編集]単独名義では初となるCDシングルであり、2012年7月4日に重音部RECORDSから初回生産限定盤“ヘド”盤(CD+ヘドバン養成コルセット)と通常盤(CDのみ)の2形態で発売された[4][5]。初回生産限定盤には、7月21日に目黒鹿鳴館で開催されたプレミアムライブ「LEGEND 〜コルセット祭り」の参加応募抽選券が封入された[6]ほか、通常盤のみenhanced CD仕様となっており、特典映像として「BABYMETAL DEATH」が収録されている[7]。
音楽性
[編集]タイトル曲「ヘドバンギャー!!」
歌詞は15歳の少女の物語を綴ったもので、印象的なフレーズから始まるほか、サウンドは作曲・編曲をNARASAKI(特撮、COALTAR OF THE DEEPERS)が担当し、切ないメロディーのボーカルパートと、スクリームやツーバスの連打が随所に盛り込まれたバックトラックにより、エモさと激しさのある楽曲に仕上がっている[7]。
カップリング曲「ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト」
「ド・キ・ド・キ☆モーニング」の続編とも言える楽曲で、ゆよゆっぺが編曲で参加しており、メタルコアとダブステップの要素を取り入れたサウンドに、ポップなメロディとデスヴォイスによるコールが融合したアッパーチューンとなっている[8]。なお、間奏ではきらきら星のメロディーが使用されている[9]。
プロモーション
[編集]タワーレコード(以下タワレコ)、TSUTAYA、HMVの対象店舗での通常盤の購入者を対象としたリリース記念ライブツアー「ヘドバ行脚ー!!」が大阪と名古屋で行われ、2012年7月7日に難波ROCKETSで、翌日の7月8日にはell.SIZEで開催された[10]。また、タワレコ新宿店の独自企画「NO MUSIC, NO IDOL?」の第13弾コラボレーションポスターに起用されたほか、7月14日にはタワレコの対象店舗での通常盤購入者を対象としたインストアイベント「ウ・キ・ウ・キ☆アフタヌーン」がタワレコ渋谷店B1 STAGE ONEにて開催された[11]。リリースを記念してナタリーによるアニメタルUSAとの対談も企画された[12]。その他、同月にはいくつかのメディアへ露出したほか、エフエム大阪「BUZZ ROCK」にゲスト出演した[13]。
アートワーク
[編集]ジャケット写真は、初回生産限定盤のデザインは、「伝説のコルセット」が祀られている神殿の彫刻をイメージした物となっており、通常盤のデザインは、歌詞に登場するワンシーンをイメージしたという「伝説のコルセット」を首につけた制服姿の少女が、異様な光を放つ紅い月に照らされながら宙に舞うアートワークとなっている[10]。
批評
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
ローリング・ストーン日本語版(南波一海) | [14] |
音楽ライターの南波一海は『ローリング・ストーン日本語版』で「ヘドバンギャー!!」について、「“ヴウォー”というデス声と“ヘドバン”を連呼するキュートな掛け声のマッチングはこのグループでしか成立しない専売特許。」と評価した[14]。
ミュージック・ビデオ
[編集]「ヘドバンギャー!!」のミュージック・ビデオ(以下MV)は、9mm Parabellum Bulletの「カモメ」のMVで話題となった映像監督の田辺秀伸と振付師のMIKIKOのチームが再度結集して手掛けており[8][15]、2012年6月20日にYouTube上のトイズファクトリーオフィシャルチャンネルから公開された[8][16](11月8日にはBABYMETALオフィシャルチャンネルでも公開[17])。ストーリーは、主人公の少女(SU-METAL)のもとに天から「伝説のコルセット」が与えられ、突然それが少女の首に装着され、神が降臨したかの如くヘッドバンギング(以下ヘドバン)を繰り返し、少女は「ヘドバンギャー!!」へと変身、ヘドバンの神とシンクロして「扇風機ヘドバン」と「土下座ヘドバン」を繰り広げる、という内容で、視覚的にはBABYMETALのテーマカラーでもある「赤」と「黒」が印象的なゴシック調の映像となっている[7][18]。
ライブ・パフォーマンス
[編集]「ヘドバンギャー!!」は、ライブでは2012年6月23日にZepp Tokyoで行われたタワーレコード主催のイベント「TOWER RECORDS Presents POP’nアイドル02」で初披露された[19]。また、同曲がダブステップ風にアレンジされたリミックスバージョン「ヘドバンギャー!! -Night of 15 mix-」が存在し[20]、2012年12月20日に赤坂BLITZで開催された「LEGEND“D” SU-METAL聖誕祭」[20]および、2013年12月21日に幕張メッセ イベントホールで開催された「LEGEND“1997” SU-METAL聖誕祭」[21]で披露されている。
収録内容(全盤共通)
[編集]- ヘドバンギャー!![注 2]
- ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
- 作詞:RYU-METAL・FUJI-METAL・中田カオス、作曲:TEAM-K、編曲:ゆよゆっぺ
- ヘドバンギャー!!(Air Vocal ver.)
- ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト(Air Vocal ver.)
リミックス
[編集]前述のリミックスバージョンが存在するほか、2016年には、DJ'TEKINA//SOMETHINGがタイトル曲「ヘドバンギャー!!」をリミックスアルバム『KAWA-EDM』の中でリミックスした[23]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ DVDシングルを含めると通算2枚目。
- ^ 後に、さくら学院のアルバム『さくら学院 2012年度 〜My Generation〜』に収録された。
出典
[編集]- ^ “ヘドバンギャー!!│BABYMETAL”. ORICON STYLE. オリコン株式会社. 2013年12月26日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Singles Sales│Charts│Billboard JAPAN (2012/07/16 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2014年4月8日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Top Independent Albums and Singles│Charts│Billboard JAPAN (2012/07/16 付け)”. Billboard JAPAN. 株式会社阪神コンテンツリンク. 2015年1月18日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、初の単独CDシングル“ヘドバンギャー!!”発売決定”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード株式会社). (2012年4月27日) 2013年11月12日閲覧。
- ^ “BABYMETAL初の単独CD「ヘドバンギャー!!」を7/4にリリース。Movieでは伝説のコルセットで登場か!?”. Kawaii girl Japan. (2012年6月27日). オリジナルの2013年11月12日時点におけるアーカイブ。 2013年11月12日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、メタルの聖地で「コルセット祭り」開催”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年7月22日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b c “BABYMETAL、「扇風機ヘドバン」「土下座ヘドバン」が舞い踊るミュージックビデオが完成”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2012年6月21日) 2014年9月2日閲覧。
- ^ a b c “BABYMETAL「ヘドバンギャー!!」でSU-METALに神降臨”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年6月21日) 2014年8月11日閲覧。
- ^ フジジュン (2012年7月6日). “BABYMETAL│芸能人インタビュー”. De☆View. オリコン・エンタテインメント株式会社. 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “メタルアイドル・BABYMETALが「ヘドバ行脚ー!!」ツアーで大阪、名古屋に初上陸”. music.jpニュース (株式会社エムティーアイ). (2012年6月1日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、タワレコ「NO MUSIC, NO IDOL?」に再選出”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年6月14日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL×アニメタルUSA日米メタル対談をナタリーで”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年7月4日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “【メディア出演情報DEATH!!】”. BABYMETAL (2012年7月17日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b 南波一海 (2012年6月8日). “ヘドバンギャー!!”. ローリング・ストーン日本語版. 株式会社パワートゥザピープル. 2016年1月11日閲覧。
- ^ “スペシャ「MVA」大賞はきゃりー、サカナ、ワンオク”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2013年3月13日) 2014年8月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL - ヘドバンギャー!![ Headbangeeeeerrrrr!!!!! ] (Full ver.)”. トイズファクトリー(YouTube) (2012年6月20日). 2014年8月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL - ヘドバンギャー!!- Headbangeeeeerrrrr!!!!!!! (OFFICIAL)”. BABYMETAL(YouTube) (2012年11月8日). 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL「ヘドバンギャー!!」ミュージック・ビデオが完成!”. CDJournal ニュース (株式会社音楽出版社). (2012年6月21日) 2013年11月12日閲覧。
- ^ “BABYMETALが「POP’nアイドル」参戦 新曲披露で「ヘドバン!ヘドバン!」”. J-CASTトレンド (株式会社ジェイ・キャスト). (2012年6月25日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ a b “BABYMETAL、SU-METAL聖誕祭で異色カバー連発”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2012年12月28日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ “BABYMETAL幕張メッセ初ワンマンで、初武道館公演2DAYS&1stアルバム発売を発表”. MUSICMAN-NET (エフ・ビー・コミュニケーションズ株式会社). (2013年12月24日) 2016年1月11日閲覧。
- ^ 編曲家の名前をNARAMETALとしたのは@NACKIEeeee 2012年7月4日のツイート 2014年7月9日閲覧。
- ^ “DJ'TEKINA//SOMETHING、SPEEDやベビメタら“かわいい”声集めるEDM盤”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2016年5月19日) 2016年6月13日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ミュージック・ビデオ
- ライブミュージック・ビデオ
- ディスコグラフィ
- DISCOGRAPHY - BABYMETAL 公式サイト
- ヘドバンギャー!!(通常盤) - TOY'S FACTORY 公式サイト
- ヘドバンギャー!!(初回生産限定盤 "ヘド盤") - TOY'S FACTORY 公式サイト
- 『ヘドバンギャー!!』 - 歌ネット
- 『ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト』 - 歌ネット