コンテンツにスキップ

リチャード (グロスター公)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リチャード
Prince Richard
グロスター公
2018年撮影
在位 1974年6月10日 ‐ 在位中
続柄 グロスター公爵ヘンリー王子第2男子

全名 Richard Alexander Walter George
リチャード・アレクサンダー・ウォルター・ジョージ
称号 グロスター公爵
アルスター伯爵
カローデン男爵
身位 Prince(王子)
敬称 His Royal Highness(殿下)
出生 (1944-08-26) 1944年8月26日(80歳)
イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランドハートフォードシャー
配偶者 バージット・ヘンリクセン
子女 アレクサンダー
デイヴィナ
ローズ
家名 ウィンザー家
父親 グロスター公爵ヘンリー王子
母親 アリス・モンタギュー=ダグラス=スコット
役職 ウスター大学英語版学長
テンプレートを表示
グロスター公リチャードの紋章
イギリス王室



グロスター公爵リチャード王子(英語: Prince Richard, Duke of Gloucester洗礼名: リチャード・アレクサンダー・ウォルター・ジョージ; Richard Alexander Walter George1944年8月26日 - )は、イギリス王室成員、第2代グロスター公爵1974年6月10日襲爵)。女王エリザベス2世の従弟で、ジョージ5世メアリー・オブ・テックの孫としては最年少となる。現時点では英国王位継承順位31番目にある。公邸はケンジントン宮殿

略歴

[編集]

グロスター公爵ヘンリー同夫人アリスの次男として、ハートフォードシャーで生まれ、同年10月20日ウィンザー城洗礼を施される。代父母には、エリザベス・ボーズ=ライアンアリス・オブ・オールバニバクルー公ウォルター・モンタギュー=ダグラス=スコット英語版ケンブリッジ侯ジョージ・ケンブリッジ英語版シュレースヴィヒ=ホルシュタイン公女メアリー・ルイーズ、シビル・フィップス、ハロルド・アレグザンダー等がいる。第二次世界大戦中だったこともあり、マスコミは洗礼式が行われた詳しい場所は報じず、「国内の私立教会で行われた」とのみ伝えた。

生後間もなく、父ヘンリーのオーストラリア総督就任に伴い、一家でオーストラリアへ渡り、1947年に帰国した後は、ノーサンプトンシャーに居を置いた。

幼少期は学校へは通わず、自宅で教育を受けていたが、後にイートン校に進学している。1963年にはケンブリッジ大学モードリン・カレッジに入学し、建築学を専攻した。1966年学士号を取得した後は、政府機関で開発に関わる仕事を1年間務めた後、翌1967年に大学に戻り、1969年6月に修士課程への入学試験に合格し、1971年修士号を取得した。卒業後は、ロンドンにある建築会社の共同経営者となった。

建築家としての人生を歩むつもりだったリチャードだったが、グロスター公を襲爵するはずだった兄ウィリアム英語版が、1972年8月28日に飛行機事故で急逝したことを受けて、自身が爵位を継がなければならなくなった。そのため建築家の道を諦め、女王エリザベス2世を補佐する役割を果たすなど、積極的にイギリス王族としての公務をこなすようになった。2007年10月に、ウスター大学英語版学長に就任した。

家族

[編集]

1972年7月8日に、デンマーク人のバージットと結婚。妻との間に3子をもうけた。ちなみに、国王ジョージ5世の曾孫である3人の子供たちは「殿下」の敬称を名乗ることはできず、王族としての公務も行っていない。

称号

[編集]
  • 1944年8月26日 – 1974年6月10日
    リチャード・オブ・グロスター王子殿下(英語: His Royal Highness Prince Richard of Gloucester
  • 1974年6月10日 -
    グロスター公爵殿下(英語: His Royal Highness The Duke of Gloucester

外部リンク

[編集]

ウィキメディア・コモンズには、リチャード (グロスター公)に関するカテゴリがあります。            

先代
ヘンリー
グロスター公爵
1974年 -
次代
上位
アーサー・チャット
イギリス王位継承順位
継承順位第31
他の英連邦王国の王位継承権も同様
下位
アレグザンダー・ウィンザー