博多駅南
博多駅南 | |
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博多駅南(音羽公園より) | |
博多駅南の地図 | |
北緯33度34分51.3秒 東経130度25分39.4秒 / 北緯33.580917度 東経130.427611度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 福岡県 |
市町村 | 福岡市 |
区 | 博多区 |
面積 | |
• 合計 | 100.97 ha |
人口 (2023年(令和5年)3月末現在)[1] | |
• 合計 | 18,034人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
812-0016[2] |
市外局番 | 092 |
ナンバープレート | 福岡 |
博多駅南(はかたえきみなみ)は、福岡市博多区の地名。現行の行政地名は博多駅南一丁目から六丁目まで[3][4]。面積は100.97ヘクタール[5]。2023年3月末現在の人口は18,034人[1]。郵便番号は812-0016[2]。
地理
[編集]福岡市の都心とされる中央区天神の東南東約3キロメートル、博多区のやや北西側に位置する。北で筑紫通りを挟んで博多駅中央街と、北東で筑紫通りを挟んで博多駅東、比恵町及び
都市計画
[編集]博多駅南の北端部を含む博多駅周辺地区の都市計画における位置づけについては、2012年(平成24年)12月21日に策定された『第9次福岡市基本計画』[7][注釈 1]の「都市空間構想図」において、「都心部」[注釈 2]に含まれている。都心部のなかでも特に天神・渡辺通地区、博多駅周辺地区、ウォーターフロント地区(博多ふ頭及び中央ふ頭)の3地区が都心部の核とされており、これらについてそれぞれの都市機能を高めるとともに、回遊性の向上を図り、地区間相互の連携を高めるとされている。2014年(平成26年)5月策定の『福岡市都市計画マスタープラン』においては、都心核としての博多駅周辺地区[注釈 3]は西日本の中枢となる業務が集まる核として、商業機能や文化機能が充実し、回遊性が高いまちが将来像とされており、交通結節機能の強化などがまちづくりの視点とされている[9]。この都心核に接する博多駅南のほかの地区については、交通ネットワークとして都市の骨格となる百年橋通りの沿道や幹線道路である筑紫通、竹下通り及びきよみ通りの沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。博多駅南のうち百年橋通りの北西側に当たる一丁目及び二丁目は、都心機能を補完する業務施設、商業施設と中高層住宅が集積した職住近接の複合型のまちとして「都心核周辺ゾーン」に位置付けられ、百年橋通りの南東側に当たる三丁目は、住宅を中心に都心機能を支援する業務施設・商業施設が共存する「複合市街地ゾーン」に位置付けられ、さらに南側の四丁目から六丁目までは、工場、倉庫、事業所などの工業系の施設と住宅が立地するまちとして「住工共存ゾーン」に位置付けられている。用途地域については、博多駅一丁目から三丁目までの全て、四丁目のうち筑紫通りの道路境界線から概ね50メートルの範囲及び五丁目のうち竹下通りの道路境界線から概ね30メートルの範囲が商業地域に、これ以外の地域が準工業地域に指定されている。
歴史
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
1889年に開業した初代の博多駅は旧来の博多市街に接した場所(現在の出来町公園付近)に作られた。当時の鹿児島本線は西に向けて初代博多駅に入った後、現在の「博多駅前」の町境に沿うように南に急カーブを描いていた。「博多駅東」は当時の博多駅裏にあたり田畑が残っており、市街地化はあまり進んでいなかった。
ホームが2面しかなかった博多駅は第二次世界大戦前には旅客・貨物がさばききれなくなる限界を迎えており、戦後の復興でますます混雑が激しくなった。その解決のためにはもはや駅の移設しか手はないように思われた。国鉄は、鹿児島本線の急カーブをショートカットするように博多駅裏の田畑に新たな線路を通し、その真ん中に高架化した新駅を作ってホームも多数確保することとした。新駅の周囲の田畑には区画整理によって新市街が作られた。これが駅西側(博多口側)の「博多駅前」、および駅東側(筑紫口側)の「博多駅東」「博多駅南」である。
町域の変遷
[編集]現在の地名は、1969年(昭和44年)における住居表示の実施に伴う地名変更によって定められたものであり、その実施前後の地名は次表のとおりである[3]。
住居表示実施後 | 実施年月日 | 住居表示実施前(各大字の一部) |
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博多駅南一丁目から三丁目まで | 1969年(昭和44年) | 花野町・宮島町・小林町・春住町・音羽町・東領1丁目〜3丁目・三社町・瑞穂町・山王町・宮下町・榊田町・扇町・大字犬飼・大字住吉・大字竹下 |
博多駅南四丁目から六丁目まで | 1971年(昭和46年) | 花野町・宮島町・小林町・春住町・音羽町・東領1丁目〜3丁目・三社町・瑞穂町・山王町・宮下町・榊田町・扇町・大字犬飼・大字住吉・大字竹下 |
人口
[編集]博多駅南一丁目から六丁目までの人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[1]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。
- 2001年(平成13年):8,827
- 2002年(平成14年):8,971
- 2003年(平成15年):9,264
- 2004年(平成16年):9,500
- 2005年(平成17年):9,799
- 2006年(平成18年):10,388
- 2007年(平成19年):11,005
- 2008年(平成20年):11,293
- 2009年(平成21年):11,741
- 2010年(平成22年):11,981
- 2011年(平成23年):12,569
- 2012年(平成24年):12,874
- 2013年(平成25年):13,684
- 2014年(平成26年):14,400
- 2015年(平成27年):14,790
- 2016年(平成28年):15,338
- 2017年(平成29年):16,030
- 2018年(平成30年):16,734
- 2019年(令和元年):17,156
- 2020年(令和2年):17,465
- 2021年(令和3年):17,554
- 2022年(令和4年):17,832
主な施設
[編集]業務施設
[編集]公園・緑地等
[編集]商業施設
[編集]教育施設
[編集]公立の小・中学校については次の通り[11][12][13]。
小学校
[編集]町内に次の小学校がある。
- 福岡市立東住吉小学校(校区:一丁目及び二丁目)
- 福岡市立春住小学校(校区:三丁目、四丁目、五丁目1番から5番まで、11番から19番まで、21番、27番から30番まで及び六丁目8番)
また、一部の区域は町外(那珂)にある次の小学校の校区となる。
- 福岡市立那珂小学校(校区:五丁目9番、22番から26番まで、六丁目のうち8番を除く区域)
なお、五丁目6番から8番まで、10番及び20番は、春住小学校と那珂小学校の校区に分かれるため、福岡市教育委員会教育環境部通学区域課(092-711-4252)への照会が必要。
中学校
[編集]町内に次の中学校がある。
- 福岡市立東住吉中学校(校区:一丁目、二丁目、三丁目、四丁目、五丁目1番から5番まで、11番から19番まで、21番、27番から30番まで及び六丁目8番)
また、一部の区域は町外(|那珂)にある次の中学校の校区となる。
- 福岡市立那珂中学校(校区:五丁目9番、22番から26番まで、六丁目のうち8番を除く区域)
その他の学校
[編集]名所・旧跡
[編集]交通
[編集]道路
[編集]主な幹線道路は次の通り[15]。
国道
[編集]県道
[編集]- 福岡県道555号桧原比恵線(ひばるひえせん、福岡市道路愛称:百年橋通り)
- 福岡県道575号山田中原福岡線(やまだなかばるふくおかせん、福岡市道路愛称:竹下通り)
市道
[編集]鉄道
[編集]鉄道については、隣接する博多駅中央街に次の路線があり、相互に連結している。
- 山陽新幹線博多駅
バス
[編集]バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、町内には次の停留所がある[17]。
- 筑紫通り沿い:駅東二丁目、駅東三丁目、
瑞穂 ()、山王公園前 ()、山王一丁目 () - 竹下通り沿い:駅南二丁目、
春住町 ()、榊田町 () - 百年橋通り沿い:駅南三丁目
- きよみ通り沿い:山王一丁目、
扇町 ()、きよみ立体橋東
なお、隣接する博多駅中央街には、多方面の一般路線バスのほか、九州他県および本州方面への中長距離高速バスが発着する博多バスターミナルがある。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 『第9次福岡市基本計画』が2012年(平成24年)12月21日に策定されたときは、目標年次が2022年度末(令和4年度末)とされていたが、令和5年2月20日の市議会の議決を得て、2年延期された[8]。
- ^ 「都心部」は具体的には東は御笠川、南は百年橋通り、西は大正通りに囲まれた地域とされている[9]。
- ^ 博多駅中央街を中心として、その周辺の博多駅前、博多駅東、博多駅南からなる地区
- ^ 所在地:博多駅南一丁目1番北緯33度35分12.7秒 東経130度25分16.7秒 / 北緯33.586861度 東経130.421306度、公園種別:街区公園、面積:5,338m2、開園年度:1965[6]
- ^ 所在地:博多駅南二丁目7番北緯33度34分58.3秒 東経130度25分23.7秒 / 北緯33.582861度 東経130.423250度、公園種別:街区公園、面積:4,192m2、開園年度:1965[6]
- ^ 所在地:博多駅南三丁目11番北緯33度34分51.6秒 東経130度25分33.4秒 / 北緯33.581000度 東経130.425944度、公園種別:街区公園、面積:2,782m2、開園年度:1965[6]
- ^ 所在地:博多駅南三丁目27番北緯33度34分46.8秒 東経130度25分19.4秒 / 北緯33.579667度 東経130.422056度、公園種別:幼児公園、面積:633m2、開園年度:1975[6]
- ^ 所在地:博多駅南五丁目5番北緯33度34分41.8秒 東経130度25分41.2秒 / 北緯33.578278度 東経130.428111度、公園種別:街区公園、面積:1,000m2、開園年度:1983[6]
- ^ 所在地:博多駅南五丁目30番北緯33度34分39.8秒 東経130度25分25.1秒 / 北緯33.577722度 東経130.423639度、公園種別:街区公園、面積:1,798m2、開園年度:1977[6]
- ^ 所在地:博多駅南六丁目3番北緯33度34分39.7秒 東経130度26分2.4秒 / 北緯33.577694度 東経130.434000度、公園種別:幼児公園、面積:743m2、開園年度:1979[6]
- ^ 所在地:博多駅南六丁目10番北緯33度34分33.1秒 東経130度25分57.2秒 / 北緯33.575861度 東経130.432556度、公園種別:緑道、面積:3,764m2、開園年度:1977[6]、別名:「那珂ふれあいの散歩道」、経緯:竹下駅から福岡空港まで敷設されていた物資運搬列車の引込線が廃線となった後に跡地に整備された長さ約490メートルの緑道
- ^ 福岡市が公募した福岡市道路愛称以外で、歴史的な由来や地域の特性などに基づき、自治協議会などから申請され、博多区が決定した道路愛称、起点:竹下通りの博多駅東交差点、終点:百年橋通りの宮島交差点、名称の決定年度:2010年度(平成22年度)、延長年度:2011年度(平成23年度)[16]
出典
[編集]- ^ a b c 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2023年4月12日閲覧。
- ^ a b 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年4月11日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
- ^ a b 「角川日本地名大辞典」編集委員会 竹内理三『角川日本地名大辞典』 40 福岡県(初版)、角川書店、1988年3月8日、1066頁。ISBN 4-04-001400-6。
- ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2023年4月12日閲覧。→別表第1
- ^ 福岡市総務企画局企画調整部統計調査課 (2020年10月1日). “令和2年(2020年)国勢調査”. 2023年4月12日閲覧。→1-11/参考/面積、人口密度、人口及び世帯数-公称町別(令和5年1月31日)
- ^ a b c d e f g h i 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. “公園等検索”. 2023年4月12日閲覧。→キーワード検索等
- ^ 福岡市総務企画局企画調整部企画課. “福岡市基本構想・第9次福岡市基本計画”. 2023年4月9日閲覧。→『第9次福岡市基本計画』(PDF)の48、56ページ
- ^ 福岡市議会事務局議事課. “令和5年/総務財政委員会”. 2023年4月9日閲覧。→第1回定例会→議案第26号/第9次福岡市基本計画の変更について
- ^ a b 福岡市住宅都市局都市計画部都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 2023年4月9日閲覧。→「第4章/区別構想/博多区」(PDF)66ページ及び「地域別構想“都心部編”」(PDF)111ページ
- ^ 九州北部税理士会
- ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2023年4月10日閲覧。
- ^ 福岡市. “福岡市立小学校設置条例”. 2022年11月21日閲覧。
- ^ 福岡市. “福岡市立中学校設置条例”. 2022年11月21日閲覧。
- ^ 学校法人 麻生塾 麻生専門学校グループ 各校へのお問い合わせ・アクセス
- ^ 福岡市道路下水道局管理部路政課. “福岡市路線情報提供システム”. 2023年4月12日閲覧。→利用条件に同意→検索等
- ^ 福岡市博多区総務部企画振興課. “博多区の道路愛称”. 2023年4月11日閲覧。→住吉・東住吉・冷泉・美野島地区→筑紫口通り、中比恵公園通り
- ^ 西日本鉄道株式会社. “西鉄バス/路線図”. 2023年4月12日閲覧。→「博多区版」→「路線マップ」(PDF)及び→「博多のりば」