古座川町
こざがわちょう 古座川町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 和歌山県 | ||||
郡 | 東牟婁郡 | ||||
市町村コード | 30424-7 | ||||
法人番号 | 1000020304247 | ||||
面積 |
294.23km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
2,209人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 7.51人/km2 | ||||
隣接自治体 | 田辺市、新宮市、西牟婁郡白浜町、すさみ町、東牟婁郡串本町、那智勝浦町 | ||||
町の木 | スギ | ||||
町の花 | クマノザクラ、ヤマザクラ | ||||
町の鳥 | ウグイス | ||||
古座川町役場 | |||||
町長 | 大屋一成 | ||||
所在地 |
〒649-4104 和歌山県東牟婁郡古座川町高池673-2 北緯33度31分55秒 東経135度48分53秒 / 北緯33.53186度 東経135.81486度座標: 北緯33度31分55秒 東経135度48分53秒 / 北緯33.53186度 東経135.81486度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
古座川町(こざがわちょう)は、和歌山県の南方に位置する町である。東牟婁郡に属す。
概要
紀伊半島南方の山間部に位置する町で、古座川材を産すなど林業も盛ん。
町域面積は2005年5月1日、田辺市が日高郡の龍神村、西牟婁郡の中辺路町と大塔村、東牟婁郡の本宮町と合併し、新しい田辺市になるまでは和歌山県下で最大の市町村だった。
地名の由来
町名は町内を流れる古座川にちなんで命名された。
地理
位置
古座川町は紀伊半島の最南端に近い内陸部に位置する。 海際まで山地が迫るという紀伊半島の地形の特徴は古座川町でも見ることができ、当町の最南端部から海まではわずか1kmほどだが町域の9割ほどを山林地帯が占めている。 古座川町の平地は町域全体の1割にも満たないほどであり、町内の集落は皆この古座川沿いの平地に開けている。
古座川町の中心となる地域は高池で、高池集落は町の最南部に存在している。 高池は串本町の古座地域の中心部にある集落と市街地続きになっており、西向や古座と同じく製材業で栄えたところである。
町北端、田辺市との境にある大塔山(1122m)は、町名の由来となった古座川の源流域である。古座川は、町内を北西から南東に向けて貫流する。町内の平地は、古座川とその支流(平井川、佐本川、三尾川、小川)が形成したものである。他にも同じく田辺市との境にある高尾山(たかおやま、標高942m)、新宮市との境にある足郷山(あしごうやま、標高889m)、田辺市および白浜町との境にある大森山(おおもりやま)などの山がある。
地形
山地
- 主な山
河川
- 主な川
- 古座川
- 平井川
- 佐本川
- 三尾川
- 小川
地域
- 旧高池町地区(南東部)
- 高池、宇津木、月野瀬、池野山、楠、樫山
- 旧明神村地区(南部)
- 高瀬、川口、直見、中崎、潤野、明神、大柳、一雨、鶴川、立合、立合川、相瀬、峯
- 旧小川村地区(北部)
- 山手、小川、宇筒井、大桑、西赤木、田川、小森川
- 旧三尾川村地区(南西部)
- 洞尾、蔵土、三尾川、南平、大川、長追、真砂
- 旧七川村地区(北西部)
- 佐田、下露、西川、成川、松根、添野川、平井
気候
西川(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 20.7 (69.3) |
23.7 (74.7) |
26.1 (79) |
29.8 (85.6) |
32.1 (89.8) |
35.6 (96.1) |
37.3 (99.1) |
38.9 (102) |
35.8 (96.4) |
31.1 (88) |
25.7 (78.3) |
22.1 (71.8) |
38.9 (102) |
平均最高気温 °C (°F) | 10.8 (51.4) |
12.1 (53.8) |
15.4 (59.7) |
20.1 (68.2) |
24.0 (75.2) |
26.2 (79.2) |
30.1 (86.2) |
31.2 (88.2) |
28.2 (82.8) |
23.4 (74.1) |
18.3 (64.9) |
13.1 (55.6) |
21.1 (70) |
日平均気温 °C (°F) | 4.2 (39.6) |
5.2 (41.4) |
8.6 (47.5) |
13.3 (55.9) |
17.7 (63.9) |
21.2 (70.2) |
25.0 (77) |
25.6 (78.1) |
22.5 (72.5) |
17.2 (63) |
11.3 (52.3) |
6.2 (43.2) |
14.8 (58.6) |
平均最低気温 °C (°F) | −1.0 (30.2) |
−0.5 (31.1) |
2.4 (36.3) |
7.0 (44.6) |
12.0 (53.6) |
16.9 (62.4) |
21.1 (70) |
21.6 (70.9) |
18.4 (65.1) |
12.5 (54.5) |
6.0 (42.8) |
0.9 (33.6) |
9.8 (49.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −6.9 (19.6) |
−6.8 (19.8) |
−5.1 (22.8) |
−3.2 (26.2) |
0.9 (33.6) |
7.2 (45) |
14.0 (57.2) |
12.4 (54.3) |
7.3 (45.1) |
1.0 (33.8) |
−2.7 (27.1) |
−5.8 (21.6) |
−6.9 (19.6) |
降水量 mm (inch) | 113.4 (4.465) |
161.8 (6.37) |
262.7 (10.343) |
296.4 (11.669) |
315.1 (12.406) |
483.5 (19.035) |
505.9 (19.917) |
406.1 (15.988) |
461.0 (18.15) |
293.2 (11.543) |
179.8 (7.079) |
112.4 (4.425) |
3,591.2 (141.386) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 6.7 | 8.2 | 11.4 | 11.1 | 11.4 | 15.6 | 14.5 | 13.6 | 13.8 | 11.4 | 8.5 | 6.6 | 132.8 |
平均月間日照時間 | 191.1 | 173.4 | 189.0 | 191.8 | 182.1 | 116.1 | 147.3 | 184.7 | 133.1 | 154.3 | 166.1 | 184.6 | 2,014.1 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[1] |
人口
古座川町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 古座川町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 古座川町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
古座川町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
隣接自治体
歴史
当町山間部では温暖かつ湿潤な気候のため、古来より良質の材木を産しており古座川材と称された。この古座川材を古座川沿いの村々が古座川に流し、これを下流の高池や西向、古座といった場所で受け取り、下流の町が栄えることとなった。
近世
- 江戸時代
江戸時代末期ごろの古座川流域は、材木材よりも備長炭の材料としてのウバメ樫を使った上質な炭づくりが大変盛んに行われており、江戸や上方の台所燃料として大変好評で、下流の高池にある佐藤家がこれをほぼ独占供給していた。 現在でいえば東京ガスと大阪ガスの運営を一手に担うようなものであり、耕地面積の少なさゆえに年貢米を納められず投獄される地主がいるほどの貧しい地域にあっては異色の豊かさだった。ちなみに、現在の古座川町役場は佐藤家跡に建てられている。
沿革
- 昭和
政治
行政
町長
現在の町長は大屋一成。2024年6月2日の町長選挙で現職の西前を破り初当選した。
- 歴代町長
- 広瀬征彦( - 2004年)[2][3]
- 奥根公平(2004年 - 2008年)[4]
- 武田丈夫(2008年 - 2016年)[5][6]
- 西前啓市(2016年 - 2024年)[6]
- 大屋一成(2024年 - )
経済
2015年の国勢調査によると、
- 第一次産業就業人数は144名、第二次産業就業人数は140名、第三次産業就業人数は752名
である。
第一次産業
農業
- 柚 - 古座川上流部の平井地区を中心とした「ユズ」栽培があげられ、柚子酢のほかジュースやジャムなどに加工され、主要特産品となっている。
林業
山間部では古座川材を産すなどの林業、海岸に近い高池などでは木材加工が盛んであったが、木材価格の下落などに伴う林業の衰退が起こり、農業による地域活性策が打ち出されてきた。
江戸時代からゴーラを利用した和蜂の蜂蜜採取が行われており、百花蜜などが新たな特産品として注目を浴び、玉川大学と提携したりしている。
漁業
支流の小川(こがわ)流域ではアユなどの川魚漁が盛んである。また、近年ではシカやイノシシを活用したジビエ事業に力を入れており、先進事例として注目されている。
第二次産業
工業
第三次産業
商業
- 主な商業施設
- オークワ古座川店
施設
警察
- 本部
- 駐在所
- 高池警察官駐在所(古座川町高池)
- 佐田警察官駐在所(古座川町佐田)
消防
- 本部
- 消防署
- 古座消防署(東牟婁郡串本町古座1035)
- 分駐署
- 七川分駐署(東牟婁郡古座川町佐田627)
医療
- 主な病院
郵便局
- 明神郵便局(明神)
- 三尾川郵便局(三尾川)
- 無集配郵便局
- 高池郵便局(高池)
- 西川郵便局(西川)
- 佐田(さだ)簡易郵便局(佐田)
- 小川(こがわ)簡易郵便局(小川)
- 平井簡易郵便局(平井)
簡易郵便局を除く各郵便局にゆうちょ銀行のATMが設置されており、明神郵便局ではホリデーサービスを実施(2011年6月現在)。
- 郵便番号
古座川町内の郵便番号は以下のとおり。
- 「649-41xx」 = 東部地域(高池、宇津木、池野山、月野瀬、楠、樫山)。串本郵便局(東牟婁郡串本町串本)の管轄。
- 「649-42xx」 = 中部地域(明神・小川地区など)。明神郵便局の管轄。
- 「649-44xx」「649-45xx」 = 西部地域(三尾川・七川・西川・平井地区など)。三尾川郵便局の管轄。
- 民営化以前、「649-45xx」区域(北西部地域)の集配業務は西川郵便局が担当していたが、同局は2007年2月19日付で集配業務を三尾川郵便局に移管し、現在は窓口業務のみとなっている[8]。
教育・研究機関
大学
- 国立
中学校
- 町立
- 古座川町立古座中学校(こざちゅうがっこう、古座川町高池139)
- 古座川町立明神中学校(みょうじんちゅうがっこう、古座川町一雨16)
小学校
- 町立
- 古座川町立高池小学校(たかいけしょうがっこう、古座川町高池746)
- 古座川町立明神小学校(みょうじんしょうがっこう、古座川町一雨41)
- 古座川町立三尾川小学校(みとがわしょうがっこう、古座川町三尾川935、[2])
交通
鉄道
鉄道路線
町内に鉄道路線は存在しない。最寄駅は、串本町にある西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線の古座駅である。
バス
路線バス
- コミュニティバス
- 古座川町ふるさとバス - 町内を運行するほか串本町内の古座駅・串本駅・和深駅にも乗り入れる。
道路
国道
- 国道371号 - 西部を通る
県道
- 主要地方道
- 和歌山県道38号すさみ古座線 - 別名「周参見街道」
- 和歌山県道39号串本古座川線
- 和歌山県道43号那智勝浦古座川線
- 一般県道
道の駅
観光
名所・旧跡
- 主な寺院
観光スポット
- 温泉
文化・名物
祭事・催事
- 佐田桜祭り
- 夏祭り
- 秋祭り
- 河内祭り
出身関連著名人
出身著名人
- 巽真悟(元プロ野球選手・福岡ソフトバンクホークス)
関連著名人
- 嶋田幸久(横浜市立大学教授)(母が古座川町出身)
- 嶋田知生(京都大学講師)(母が古座川町出身)
脚注
- ^ “西川 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月18日閲覧。
- ^ “農政.農協ニュース”. 農協協会 (2004年4月9日). 2018年7月14日閲覧。
- ^ “清流古座川センダン物語” (PDF). 京大フィールド研. p. 7/7. 2018年7月14日閲覧。
- ^ “平成19年度施政方針” (PDF). 『広報 こざがわ』2007年4月. 古座川町 (2007年4月25日). 2018年7月14日閲覧。
- ^ “和歌山県古座川町と学校法人玉川学園が包括連携の協定を締結”. 大学プレスセンター (2015年7月2日). 2018年7月14日閲覧。
- ^ a b “西前啓市氏が初当選 42票差 3度目の雪辱果たす 古座川町ダブル選”. 紀南新聞. (2016年6月6日) 2018年7月14日閲覧。
- ^ 新宮警察署 和歌山県警察(2024年7月2日閲覧)
- ^ 日本郵政公社ホームページ「郵便局の改廃情報」平成19年2月9日発表分
関連項目
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- こざがわホームページ(古座川電脳塾)
- 古座川町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- ウィキトラベルには、古座川町に関する旅行ガイドがあります。
- 地図 - Google マップ