台湾シリーズ
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台湾シリーズ | |
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各種表記 | |
繁体字: | 台灣大賽 |
簡体字: | 台湾大赛 |
拼音: | Táiwān dàsài |
注音符号: | ㄊㄞˊ ㄨㄢ ㄉㄚˋ ㄙㄞˋ |
英文: | Taiwan Series |
台湾シリーズ(たいわんシリーズ、繁体字中国語: 台灣大賽)は、中華民国(台湾)の中華職棒の年間王者を決めるシリーズ試合である。2005年からは年間王者がチャイニーズタイペイの代表としてアジアシリーズに出場した(2009年・2010年除く。2010年はCPBL-KBOクラブチャンピオンシップに出場)。
1990年から2002年までは「中華職棒年間王者決定戦」(中華職棒年度總冠軍賽、CPBL Seasonal Championship Series)という大会名だった。
方式
[編集]2チームが出場し、4勝先取で年間王者の座を争う。出場チームの決定方式は球団数の増減に伴って、比較的頻繁に変更されている。
現行(2009年-)
[編集]- 前期、後期の優勝チームが異なる場合
a. 半期優勝チームのどちらかが年間勝率1位の場合
- 前期優勝チームと後期優勝チームが出場。
b. 半期優勝チームのどちらも年間勝率1位でない場合
- 半期優勝チームのうち年間勝率の低い方と年間勝率1位のチームとでプレーオフを行い、その勝者と半期優勝チームのうち年間勝率の高い方がシリーズ出場。(下表)
プレーオフ | 台湾シリーズ(決勝) | |||||
A(5戦3勝制) | ||||||
年間勝率1位チーム | ||||||
B(7戦4勝制) | ||||||
ステージ1位中勝率の低いチーム | ||||||
Aの勝者 | ||||||
ステージ1位中勝率の高いチーム | ||||||
- 前期、後期の優勝チームが同じ場合
- 年間勝率2位のチームと同3位のチームとでプレーオフを行い、その勝者と前後期優勝チーム(この場合、必ず年間勝率1位)がシリーズ出場。前後期優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられる。(下表)
プレーオフ | 台湾シリーズ(決勝) | |||||
A(5戦3勝制) | ||||||
前期2位チーム | ||||||
B(7戦4勝制 <含・アドバンテージ1>) | ||||||
後期2位チーム | ||||||
Aの勝者 | ||||||
前後期1位チーム | ||||||
過去
[編集]- 1990-1997
- 前期、後期の優勝チームが異なる場合
- 前期優勝チームと後期優勝チームとが出場。
- 前期、後期優勝チームが同じ場合
- シリーズは行わず、前後期優勝チームが年間王者となる。
- 1998,1999
- この両年度のみ1シーズン制を採用。年間勝率2位のチームと同3位のチームとでプレーオフを行い、その勝者と年間勝率1位のチームが出場。(上記現行ルールの前期、後期の優勝チームが同じ場合のルールを準用)
- 2000-2004
- 前期、後期の優勝チームが異なる場合
- 前期優勝チームと後期優勝チームとが出場。
- 前期、後期の優勝チームが同じ場合
- 前後期優勝チーム(この場合、必ず年間勝率1位)と年間勝率2位のチームがシリーズ出場。前後期優勝チームには1勝のアドバンテージが与えられる。
- 2005-2008
- 前期、後期優勝チームが異なる場合
- 半期優勝チームのうち年間勝率の低い方と半期優勝チーム以外のなかで年間勝率の最も高いチーム(ワイルドカード)とがプレーオフを行い、その勝者と半期優勝チームのうち年間勝率の高い方が出場。(上記現行ルールの前期、後期の優勝チームが異なる場合のルール・bを準用)
- 前期、後期優勝チームが同じ場合
- 年間勝率2位のチーム(ワイルドカード)と同3位のチーム(ワイルドカード)とでプレーオフを行い、その勝者と前後期優勝チーム(この場合、必ず年間勝率1位)がシリーズ出場。(上記現行ルールの前期、後期の優勝チームが同じ場合のルールを準用するが、アドバンテージはなし)
チーム別成績
[編集]- 太字の項目は最多数を表す。
球団 | 出場回数 | 年間優勝 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 最新優勝年度 (当時対戦相手) |
決定球場(当時) |
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統一セブンイレブン・ライオンズ | 17 | 10 | 48 | 52 | 0 | .480 | 2020年(中信兄弟) | 台中インターコンチネンタル野球場 |
楽天モンキーズ | 11 | 7 | 33 | 25 | 0 | .569 | 2019年(中信兄弟) | 台中インターコンチネンタル野球場 |
中信兄弟 | 16 | 10 | 48 | 39 | 0 | .551 | 2024年(統一7-ELEVEn獅) | 台中インターコンチネンタル野球場 |
味全ドラゴンズ | 7 | 5 | 25 | 19 | 0 | .568 | 2023年(樂天桃猿) | 台北市立天母棒球場 |
富邦ガーディアンズ | — | — | — | — | — | .--- | ||
現存しない球団 | ||||||||
興農ブルズ | 6 | 2 | 16 | 19 | 0 | .457 | 2005年(誠泰COBRAS) | 嘉義市立野球場 |
義大ライノズ | 2 | 1 | 4 | 6 | 0 | .400 | 2016年(中信兄弟) | 台中インターコンチネンタル野球場 |
中信ホエールズ | 2 | 0 | 1 | 7 | 0 | .125 | ※年間優勝経験なし | |
三商タイガース | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | .333 | ||
時報イーグルス | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | .333 | ||
米迪亜ティー・レックス | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | .000 |
- 年間優勝には規定により台湾シリーズが行われなかった年の優勝回数も含む(兄弟2回、統一1回)。
- アドバンテージはここでの勝利数には含まない。
各年の結果
[編集]星取表は勝利チームから見た結果。○は勝利、●は敗戦、☆はアドバンテージ(1勝)。
回 | 開催年 | 勝利チーム | 勝利監督 | 優勝回数 | 成績 | 星取表 | 相手チーム | 敗北監督 | MVP | 優秀選手 |
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1 | 1990年 | 味全 | 宋宦勳 | 初優勝 | 4 - 2 | ○●○○●○ | 三商 | 林信彰 | 洪正欽 | - |
2 | 1991年 | 統一 | 鄭昆吉 | 初優勝 | 4 - 3 | ●○●○○●○ | 味全 | 徐生明 | 羅敏卿 | - |
3 | 1992年 | 兄弟 | 森下正夫 | 初優勝 | 兄弟が前後期優勝したため開催せず | |||||
4 | 1993年 | 兄弟 | 山根俊英 | 2年連続2度目 | 4 - 2 | ○○●○●○ | 統一 | 鄭昆吉 | 洪一中 | 陳義信、宋栄泰 |
5 | 1994年 | 兄弟 | 山根俊英 | 3年連続3度目 | 兄弟が前後期優勝したため開催せず | |||||
6 | 1995年 | 統一 | 大石弥太郎 | 4年ぶり2度目 | 統一が前後期優勝したため開催せず | |||||
7 | 1996年 | 統一 | 大石弥太郎 | 2年連続3度目 | 4 - 2 | ○●○○●○ | 味全 | 徐生明 | 郭進興 | 宋栄泰、黄文博 |
8 | 1997年 | 味全 | 徐生明 | 7年ぶり2度目 | 4 - 2 | ●●○○○○ | 時報 | 林信彰 | 黄文博 | 賈西、馬力安 |
9 | 1998年 | 味全 | 徐生明 | 2年連続3度目 | 4 - 3 | ○●○●●○○ | 興農 | 王俊郎 | 許聖傑 | 黄煚隆、楓康 |
10 | 1999年 | 味全 | 徐生明 | 3年連続4度目 | 4 - 1 | ○○○●○ | 和信 | 李來發 | 黄煚隆 | 金徳七、何紀賢 |
11 | 2000年 | 統一 | 曾智偵 | 4年ぶり4度目 | 4 - 3 | ○●○○●●○ | 興農 | 王俊郎 | 羅敏卿 | 陳琦豊、勇壮 |
12 | 2001年 | 兄弟 | 林易增 | 8年ぶり4度目 | 4 - 3 | ○●●●○○○ | 統一 | 曾智偵 | 養父鐵 | 彭政閔、王伝家 |
13 | 2002年 | 兄弟 | 林易增 | 2年連続5度目 | 4 - 0 | ☆○○○ | 中信 | 林仲秋 | 彭政閔 | 中込伸、童琮輝 |
14 | 2003年 | 兄弟 | 林易增 | 3年連続6度目 | 4 - 2 | ○●○○●○ | 興農 | 陳威成 | 陳致遠 | 彭政閔、曽華偉 |
15 | 2004年 | 興農 | 劉榮華 | 初優勝 | 4 - 3 | ○○●●●○○ | 統一 | 謝長亨 | 陽建福 | 飛勇、林鴻遠 |
16 | 2005年 | 興農 | 劉榮華 | 2年連続2度目 | 4 - 0 | ○○○○ | 誠泰 | 郭泰源 | 葉君璋 | 戦玉飛、林英傑 |
17 | 2006年 | La New | 洪一中 | 初優勝 | 4 - 0 | ○○○○ | 統一 | 大橋穰 | 陳金鋒 | 魔鋭、林岳平 |
18 | 2007年 | 統一 | 呂文生 | 7年ぶり5度目 | 4 - 3 | ○○●○●●○ | La New | 洪一中 | 費古洛 | 劉芙豪、陳金鋒 |
19 | 2008年 | 統一 | 呂文生 | 2年連続6度目 | 4 - 3 | ●○●○○●○ | 兄弟 | 王光輝 | 海克曼 | 潘威倫、王金勇 |
20 | 2009年 | 統一 | 呂文生 | 3年連続7度目 | 4 - 3 | ○○●○●●○ | 兄弟 | 中込伸 | 海克曼 | 潘武雄、彭政閔 |
21 | 2010年 | 兄弟 | 陳瑞振 | 7年ぶり7度目 | 4 - 0 | ○○○○ | 興農 | 徐生明 | 麥格倫 | 張正偉、張建銘 |
22 | 2011年 | 統一 | 呂文生 | 2年ぶり8度目 | 4 - 1 | ○○●○○ | Lamigo | 洪一中 | 王鏡銘 | 張泰山、林泓育 |
23 | 2012年 | Lamigo | 洪一中 | 6年ぶり2度目 | 4 - 1 | ○○●○○ | 統一 | 中島輝士 | 林智勝 | 雷力、潘威倫 |
24 | 2013年 | 統一 | 陳連宏 | 2年ぶり9度目 | 4 - 0 | ○○○○ | 義大 | 曾智偵 | 高國慶 | 坎諾、鄭達鴻 |
25 | 2014年 | Lamigo | 洪一中 | 2年ぶり3度目 | 4 - 1 | ○○○●○ | 中信兄弟 | 謝長亨 | 余德龍 | 藍寅倫、林煜清 |
26 | 2015年 | Lamigo | 洪一中 | 2年連続4度目 | 4-3 | ○●●●○○○ | 中信兄弟 | 吳復連 | 林智勝 | 王柏融、張正偉 |
27 | 2016年 | 義大 | 葉君璋 | 11年ぶり3度目 | 4-2 | ●●○○○○ | 中信兄弟 | 吳復連 | 林哲瑄 | 林威廷、彭政閔 |
28 | 2017年 | Lamigo | 洪一中 | 2年ぶり5度目 | 4-1 | ☆●○○○ | 中信兄弟 | コーリー・スナイダ― | 陳俊秀 | 林承飛、張志豪 |
29 | 2018年 | Lamigo | 洪一中 | 2年連続6度目 | 4-2 | ☆○●●○○ | 統一 | 黃甘霖 | 陳俊秀 | 林泓育、蘇智傑 |
30 | 2019年 | Lamigo | 洪一中 | 3年連続7度目 | 4-1 | ○●○○○ | 中信兄弟 | スコット・バドナー | 林立 | 王躍霖、張志豪 |
31 | 2020年 | 統一 | 林岳平 | 7年ぶり10度目 | 4-3 | ○●●●○○○ | 中信兄弟 | 丘昌栄 | 潘武雄 | 布雷克、江坤宇 |
32 | 2021年 | 中信兄弟 | 林威助 | 11年ぶり8度目 | 4-0 | ○○○○ | 統一 | 林岳平 | 詹子賢 | 德保拉、林安可 |
33 | 2022年 | 中信兄弟 | 林威助 | 2年連続9度目 | 4-0 | ○○○○ | 樂天 | 曾豪駒 | 岳政華 | 福來喜、陳晨威 |
34 | 2023年 | 味全 | 葉君璋 | 24年ぶり5度目 | 4-3 | ○●●○●○○ | 樂天 | 曾豪駒 | 徐若熙 | 伍鐸、朱育賢 |
35 | 2024年 | 中信兄弟 | 平野恵一 | 2年ぶり10度目 | 4-1 | ○●○○○ | 統一 | 林岳平 | 曾頌恩 | 德保拉、林佳緯 |
金冠軍挑戦賽
[編集]規定により台湾シリーズが行われなかったことが過去に3度(1992年、1994年、1995年)あるが、1992年にはその代替として年間王者である兄弟が味全・三商・統一の連合チームと金冠軍挑戦賽を4勝先取で戦った。結果は4勝2敗で兄弟が勝利している。