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向正面

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
向正面は上(南)

向正面(むこうじょうめん)は相撲用語で、正面の向かい側を指す。取組行司が立っている側である。「貴人は南に面す」という中国の伝統に基づき、地図上の方位とは無関係に、正面側は方角としては北に位置すると割り当てられ、向正面は南に割り当てられる(したがって正面から見て左側が東方、右側が西方となる)。向正面の観客席は力士の取組が行司に隠れて見えなくなりやすい(通常、行司はなるべく正面側には立たない)。

NHK大相撲中継は正面から行うので、向正面の溜席桝席で観戦する人はテレビに映りやすく、好角家の有名人が映っていることがある(山田直稔中村玉緒高須克弥大村崑神田川俊郎林家ペーパー子夫妻らが知られる)。

かつては裏正面と呼ばれていた。

その他の用法

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競技場にある陸上競技用トラックや競馬場のコースなどで、スタートのある直線とは反対側にある直線部分のことを「向正面」と言う場合もある。