コンテンツにスキップ

大台町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おおだいちょう ウィキデータを編集
大台町

大台町旗 大台町章
大台町旗
2006年平成18年)
1月10日制定
大台町章
2006年(平成18年)
1月10日制定
日本の旗 日本
地方 東海地方近畿地方
都道府県 三重県
多気郡
市町村コード 24443-1
法人番号 5000020244431 ウィキデータを編集
面積 362.86km2
総人口 7,901[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 21.8人/km2
隣接自治体 松阪市多気郡多気町度会郡度会町大紀町北牟婁郡紀北町
奈良県吉野郡川上村上北山村
町の木 アラカシ[1]
町の花 ホンシャクナゲ[1]
町の鳥 ヤマガラ[1]
大台町役場
町長 大森正信
所在地 519-2404
三重県多気郡大台町大字佐原750
北緯34度23分36秒 東経136度24分29秒 / 北緯34.39331度 東経136.40811度 / 34.39331; 136.40811座標: 北緯34度23分36秒 東経136度24分29秒 / 北緯34.39331度 東経136.40811度 / 34.39331; 136.40811
大台町役場
大台町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

大台町位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

大台町(おおだいちょう)は、三重県多気郡にある。町全域が国際連合教育科学文化機関生物圏保護区(ユネスコエコパーク)「大台ケ原大峯山大杉谷」の一部として登録されている[2]

地理

[編集]

三重県庁は大台町を中勢(三重県北中部)に区分しているが、気象予報、警報・注意報の発表区分は「三重県全域 > 三重県南部 > 紀勢・東紀州 > 大台町」となっている。

大台町の行政・経済の中心部は宮川と大内山川の合流地点である佐原で、交通拠点・木材の集散地として発達した[3]

地区

[編集]
旧大台町地区
  • 川添地区 - 千代、柳原、新田、栃原、神瀬、下楠、上楠、粟生、高奈
  • 三瀬谷地区 - 長ケ、下三瀬、上三瀬、佐原、弥起井、上菅、菅合、大ヶ所
宮川村地区
  • 荻原地区 - 菅木屋、清滝、下真手、上真手、本田木屋、小切畑、江馬、天ケ瀬、栗谷、薗、茂原、熊内
  • 領内地区 - 明豆、御棟、唐櫃、小滝、南、神滝、大井、滝谷
  • 大杉谷地区 - 岩井、桧原、久豆、大杉

隣接している自治体

[編集]

歴史

[編集]
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 多気郡三瀬谷町川添村新設合併して大台町が発足。
  • 2006年(平成18年)1月10日 - 多気郡宮川村と新設合併し、改めて大台町が発足。これにより三重県から村が消滅した。
  • 2016年(平成28年)3月 - 町域全体が生物圏保護区(ユネスコエコパーク)に登録される[2]

人口

[編集]
大台町と全国の年齢別人口分布(2005年) 大台町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 大台町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
大台町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 13,754人
1975年(昭和50年) 13,383人
1980年(昭和55年) 13,172人
1985年(昭和60年) 12,982人
1990年(平成2年) 12,144人
1995年(平成7年) 11,758人
2000年(平成12年) 11,399人
2005年(平成17年) 11,099人
2010年(平成22年) 10,416人
2015年(平成27年) 9,557人
2020年(令和2年) 8,668人
総務省統計局 国勢調査より


行政

[編集]
  • 町長:大森正信(2018年2月12日 - )[5]
  • 町議会:議員定数11名(2018年1月町議選より定数13名から2名減[5]。2006年2月の選挙のみ旧大台町と旧宮川村に選挙区を分けて実施[6]

歴代町長

  • 尾上武義(2006年 - 2018年2月11日)[7][8]

※衆議院議員選挙の選挙区は「三重県第4区[9]、三重県議会議員選挙の選挙区は「多気郡選挙区」(定数:2)[10]

産業

[編集]

伊勢茶(大台茶)栽培地のひとつ。江戸時代以来高品質で知られ、1975年(昭和50年)には「皇室献上茶」に指定された[11]。宮川流域は河岸段丘が発達し水はけのよい段丘面や丘陵地が広がり、肥沃な黒ボク土に恵まれ、(もや)の発生する山間地であることが茶栽培の利点となっている[12]。特に栃原地区で栽培が盛んである[3]

山間部であるため山菜が多く採れ、1972年(昭和47年)に過疎地域農村パイロット事業として加工場を建設して生産振興を図っている[13]。生産量の8割が山ブキで、ワラビゼンマイタケノコイタドリなども産し、三重県内を中心に京阪神にも出荷される[13]

2010年(平成22年)より町当局がユズ栽培を奨励し、2019年(平成31年)3月に地域ブランド「奥伊勢ゆず」を立ち上げた[14]。同年の出荷量は15トンで、町内には1,870本のユズの木がある[14]

教育

[編集]

高等学校

[編集]

かつては三重県立宮川高等学校が存在したが、2010年度より生徒募集を停止、2012年3月限りで閉校。多気町の三重県立相可高等学校と合併統合された。

中学校

[編集]

かつては大台町立協和中学校が存在したが、2015年3月限りで閉校。大台中学校へ統合された。

小学校

[編集]

図書館

[編集]

郵便・金融

[編集]

(2016年7月現在)

この他大台・荻原・領内・栃原の各局にATMが設置されており(川添・大杉谷の各局には設置されていない)、荻原郵便局ではホリデーサービスを実施。

※大台町内の郵便番号は「519-24xx」(合併前からの大台町域=大台郵便局の集配担当)「519-25xx」「519-26xx」(以上旧多気郡宮川村域=荻原郵便局の集配担当)となっている。

交通

[編集]
三瀬谷駅

鉄道

[編集]
東海旅客鉄道(JR東海)

2012年4月以降、町内の全ての駅が無人駅となっている。中心駅は特急が停車する三瀬谷駅。

路線バス

[編集]

高速バス

[編集]

一般路線バス

[編集]

道路

[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]
道の駅奥伊勢おおだい
大杉谷の景観

名所・旧跡

[編集]
  • 川添神社
  • 北畠具教三瀬館跡
  • 柳原観音

景勝地

[編集]

観光スポット

[編集]
  • 大台海洋センター
  • こども王国
  • 湿地観察園
  • 奥伊勢フォレストピア

施設

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 大台町役場企画課 編(2008):5ページ
  2. ^ a b 吉野淳一「エコパーク拡張 大台町全体に 活性化へ まず地元愛」中日新聞2016年4月3日付朝刊、三重版26ページ
  3. ^ a b 大喜多(1985):104ページ
  4. ^ 大紀町役場周辺地図”. yahoo. 2019年3月10日閲覧。
  5. ^ a b “大台町長に大森氏 初当選、12年ぶり選挙戦 町議11人も決まる 三重”. 伊勢新聞. (2018年1月29日). http://www.isenp.co.jp/2018/01/29/13472/ 2018年3月20日閲覧。 
  6. ^ 内訳は当時の定数16に対し旧大台町10、旧宮川村6
  7. ^ “大台町長選 尾上町長は不出馬 「体力の限界」”. 毎日新聞. (2017年6月17日). https://mainichi.jp/articles/20170617/ddl/k24/010/214000c 2018年3月20日閲覧。 
  8. ^ “大台町長選 尾上町長が不出馬表明 3人出馬へ”. 伊勢新聞. (2017年6月17日). http://www.isenp.co.jp/2017/06/17/4311/ 2018年3月20日閲覧。 
  9. ^ 衆議院小選挙区図 (PDF) 三重県選挙管理委員会
  10. ^ 県議会議員の選挙区と定数 Archived 2011年4月21日, at the Wayback Machine. 三重県選挙管理委員会
  11. ^ 大喜多(1985):103ページ
  12. ^ 大喜多(1985):103 - 104ページ
  13. ^ a b 大喜多(1985):105ページ
  14. ^ a b 清水悠莉子「奥伊勢ゆずの料理 酸味や香りを堪能 大台で初出荷祝う」中日新聞2019年10月29日付朝刊、伊勢志摩版14ページ
  15. ^ 『映画年鑑 戦後編 別冊 全国映画館録 1960』日本図書センター、1999年。

参考文献

[編集]
  • 大喜多甫文(1985)"宮川上・中流の風土と産業"三重地理学会 編『三重県の地理散歩』(荘人社、昭和60年1月20日、193p. ISBN 4-915597-02-4 ):102-106.
  • 大台町役場企画課 編『広報おおだい平成20年12月号』大台町役場企画課、15p.

外部リンク

[編集]