コンテンツにスキップ

奥正之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おく まさゆき

奥 正之
生誕 (1944-12-02) 1944年12月2日(80歳)
長野県上田市
国籍 日本の旗 日本
出身校 京都大学法学部
職業 銀行家
テンプレートを表示

奥 正之(おく まさゆき、1944年(昭和19年)12月2日 - )は、日本の銀行家。三井住友フィナンシャルグループ名誉顧問。公益社団法人大阪フィルハーモニー協会理事長。住友財団理事。

人物

[編集]

長野県上田市生まれ。小学校4年まで父親の赴任地であった上田で過ごし[1]、小学5年のとき、京都に移る[2]

洛星高等学校卒業前、現役で京都大学工学部を受験するも不合格となり、1年後に志望先を法学部に変えて合格する[2]。当時助教授だった川又良也商法アメリカ海事法)ゼミの一期生で、川又とは飲み屋で議論を交わした[2]

大学卒業後、住友銀行に入行。同期に楽天証券会長・楽天銀行社長を歴任した國重惇史がいる。人事調書に「これからは国際法務に強いスタッフを養成する必要がある」と書いたことがきっかけとなり、留学の辞令が出て、27歳から2年間、米国ミシガン・ロースクールで学ぶ[2]

2005年から11年まで、三井住友銀行頭取を務め、06年に取締役専務執行役員だった宿澤広朗心筋梗塞急逝した際には、告別式で弔辞を読み上げた。

来歴

[編集]
  • 1968年(昭和43年)- 京都大学法学部卒業後、住友銀行入行。
  • 1991年(平成3年)- シカゴ支店長
  • 1994年(平成6年)6月 - 同取締役
  • 1998年(平成10年)11月 - 同常務取締役
  • 1999年(平成11年)6月 - 同常務取締役兼常務執行役員
  • 2001年(平成13年)
    • 1月 - 同専務取締役兼専務執行役員
    • 4月 - 三井住友銀行専務取締役兼専務執行役員
  • 2002年(平成14年)12月
    • 同取締役辞任。
    • 三井住友フィナンシャルグループ専務取締役
  • 2003年(平成15年)6月
    • 同取締役退任。
    • 三井住友銀行代表取締役副頭取兼副頭取執行役員
  • 2005年(平成17年)6月
    • 三井住友フィナンシャルグループ代表取締役会長
    • 三井住友銀行代表取締役頭取兼最高執行役員
  • 2011年(平成23年)4月 - 三井住友フィナンシャルグループ取締役会長[3]
  • 2012年(平成24年) - 役員報酬1億2100万円。
  • 2013年(平成25年) - 役員報酬1億2200万円[4]
  • 2015年(平成27年) - 公益社団法人大阪フィルハーモニー協会理事長[5]
  • 2017年(平成29年)
    • 4月 - 三井住友フィナンシャルグループ取締役
    • 7月 - 三井住友フィナンシャルグループ名誉顧問[6]

著書

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 「私の履歴書」『日本経済新聞』2019年4月2日
  2. ^ a b c d Vol.2 寄付者インタビュー 京都大学教育研究振興財団
  3. ^ 『株式会社三井住友フィナンシャルグループ有価証券報告書 ‐ 第9期』
  4. ^ 「"年収1億円超"の上場企業役員443人リスト」東洋経済オンライン2015年03月18日
  5. ^ 新理事長の就任についてお知らせいたします公益社団法人 大阪フィルハーモニー協会
  6. ^ (参考)当社の顧問制度について株式会社三井住友フィナンシャルグループ 2017年11月14日
先代
岡田明重
三井住友フィナンシャルグループ会長
2005年 - 2017年
次代
宮田孝一
先代
西川善文
三井住友銀行頭取
2005年 - 2011年
次代
國部毅